
エンジンOFFでハザードランプをつけたままにするとどうなるの? 長時間の点灯はありなの?消し忘れるとどうなる?
このような悩みにお答えします。
通常ハザードランプと言えば、後続車や対向車に停止していることを知らせる目的で点滅させる灯火類。その際に、緊急時でも対応出来るようにエンジン始動中はもちろん。停止時にも点滅できるようになっています。
ただ、ここで気になるのは停止時に
ハザードランプを点滅させること。
エンジン始動中であれば問題はありませんが、停止時に関してはバッテリーからの電気が消費されるだけなので「これって大丈夫なの?」と不安に思う時ってありますよね?
かといって実際に試したことがないと正直真相は不明のまま。

そこでこの記事では、実体験をもとにエンジンOFF状態のハザードランプ問題について詳しくまとめてみました。
※今回の記事以外にもウインカー(ハザード)の知識をつけたい。こんな方は【ウインカー(ハザード)の知識”よくある悩み(疑問)や解決策・作業まとめ”】でまとめているので参考にしてみてください。
エンジンOFFでハザードランプの常時点灯はバッテリー上がりの元
まず結論から言えば、エンジンOFFでハザードランプを点灯するとバッテリー上がりになります。
何故バッテリー上がりに繋がるのかは常に
電気が流れていることが関係。
ハザードランプは本来エンジンOFFでもスイッチONでハザードランプが点灯。OFFで消灯と言う流れになっています。理由は、エンジンがかからないような緊急時でも危険を知らせられるようにするため。
スイッチに繋がる電源を【常時電源】につなぐ事で、ONの間はエンジンを切った状態でも常に電気が流れるようにしています。
ただ常に電気が流れるということは
その分バッテリーに負荷がかかるということ。
バッテリーに負荷がかかることで電気がどんどん消費されていきバッテリー上がりになるという訳です。

でも、エンジン始動中は点灯させてもバッテリーは上がらないよね?

エンジン始動中はオルタネーターで電気を生み出してるから、バッテリー自体には影響がないんだよね。
そのため始動中にバッテリー上がりになることはありません。逆にエンジンを切るとオルタネーターからの電気が供給されないので、バッテリーのみの消費となります。
その結果がバッテリー上がりです。
ただし、バッテリーの状態で個人差がある
ただし、バッテリー上がりになるまでには個人差があるのですぐに上がる訳ではありません。
目安は
・通常は5~10時間程度
最短で2時間程度
バッテリー状態が悪い。つまりは何年も交換していないような状態では最短で2時間程度で上がる傾向にあります。
理由はバッテリーへの負担が大きいため。ただでさえ状態が悪いのに、エンジンOFFでは発電ができないので消費するだけになります。
その結果として起こるのが最短で
2時間程度と言う訳です。
通常は5~10時間程度

なら状態が良ければ問題は無いのかな…
こう考える方が中にはいるでしょう。
結論を言うと寿命は少し上がるものの、5~10時間程度でバッテリー上がりに繋がることに変わりはありません。
エンジンを切っている間は発電ができないのでバッテリーから直接電気が取られる⇒徐々に低下してバッテリーが上がる。
目安としては最短で2時間程度。5~10時間程度でバッテリー上がると覚えておくといいでしょう。
もしバッテリー上がりを起こしたら
ここからはバッテリー上がりが起きた場合の
対処法です。実際に起きた場合には、以下の方法を実践することで対処ができます。
・ジャンプスターターを使う
・バッテリーの交換をする
・ロードサービスに依頼する
ブースターケーブルを使う
1つ目はブースターケーブルを使うこと。
ブースターケーブルは、お互いの車にプラスとマイナスを繋げる事で電気の供給ができるもの。救援車側から電気を分けてもらい、バッテリー上がりから復活することが出来ます。
ブースターケーブルについては【ブースターケーブルの正しいつなぎ(使い)方】については別記事でまとめているので参考にしてみましょう。

ジャンプスターターを使う
2つ目はジャンプスターターを使う事。
ジャンプスターターは、ブースターケーブルとは違い救援車がいなくても電気の供給が出来るパーツ。
救援車がいらない理由は簡単で、あらかじめ
充電して貯められた電気をバッテリーに供給する為。
充電された電気が既にあるので、
救援車は特に必要がありません。

とはいえ、ジャンプスターターと言ってもピンからキリまであるんだけどどれがいいのかな。

おすすめとしてはLUFTジャンプスターターだね。
楽天のランキングでは15冠を達成するほど人気の商品で、持ち運びや使い勝手の面から利便性も高い商品です。特にコンパクトで持ち運びがしやすいという点では、もしもの時に備えておくとおすすめです。
バッテリーの交換をする
3つ目はバッテリー交換。
一度バッテリー上がりになると寿命が一気に
縮むため通常のように使用し続けることができません。
もちろん一時的に使う分には問題ありませんが、安全性を保つためには早めのバッテリー交換が最適です。
※バッテリー交換のやり方が分からない方は、【自宅で簡単【10分】で出来る”失敗しないバッテリー交換のやり方”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。
ロードサービスに依頼する
とはいえ、必ずしも
・ジャンプスターター
・バッテリー交換
いずれかを持ち合わせる事は少ない事でしょう。
ですが方法がない訳ではありません。そんな方にはロードサービスという手段を活用することで対処ができます。
自動車保険のロードサービス。つまりは自分が
加入している車の保険を使うことですね。
ロードサービスにはいくつかあるわけですが、そのうちの1つに大抵バッテリー上がりが含まれています。
多くの場合が無料で対応してくれるので、おまかせするのも一つの手。
ただし、気をつけて欲しいのが保険期間中○回という条件付きの場合。全ての保険会社がとは言えませんが、大抵は〇回まで無料で使える条件がついているので何度も起こすことのないように気をつけましょう。

もし保険のロードサービスが使えない場合はどうすればいいの?

その時はJAFロードサービスを活用するとおすすめだね。
JAFロードサービスは日本自動車連盟の略称で、車のトラブルの際に依頼できるサービスです。
自動車保険のロードサービス同様にあらかじめ対処できるトラブルは決まっていますが…依頼できる回数に限度がないため、トラブルが起きた際に気軽に依頼ができるのが特徴です。
ただし、その反面で会員でないと費用が2倍
以上高くなるので注意が必要です。
例えば今回のバッテリー上がり。
・13,130円
一見すれば気軽に呼べるからお得じゃんと思われがちですが…非会員のまま依頼すると13130円請求が来ます。
逆に会員なら、年間の費用を支払う代わりに無料で対応してくれます。こう考えると、どうせ頼むなら事前にJAFに入会しておく方がお得と言えます。
ただ結局は
・JAFロードサービス
どちらをとってもメリット・デメリットがあるので、その時にお得になる方を選ぶといいでしょう。
※それぞれのメリット・デメリットに関しては【自動車保険・JAFロードサービスの違い(メリットデメリット)】でまとめているので、気になる方は参考にしてみてください。
バッテリー上がりに繋げないために
最後はバッテリー上がりに繋げないためにできること。
エンジンがかけられない場合は長時間点灯を控える
ハザードを出す場合はエンジンを掛ける
まずハザードを出す場合はエンジンを掛けること。
エンジンを掛けている間はオルタネーターで貯めた電気をうまく活用するのでOFF時に比べて負荷も少なくバッテリー上がりに繋がらない。
そのため、エンジン始動+ハザードランプの長時間点灯であれば問題はありません。
エンジンがかけられない場合は長時間点灯を控える
逆に『何らかの理由でエンジンはかけられない』
こんな場合には長時間点灯を控えるのが最適。
下手にエンジンOFF状態で常時点灯すれば当然
バッテリー上がりになるので意味はありませんが…
バッテリーの状態に応じて長時間点灯を控える事で防ぐ対策となります。
・通常は5~10時間程度

うまく使い分けることでバッテリー上がりになることなく使い続けることができるので参考にしてみてください。
バッテリー上がりに気をつけてハザードランプを正しく使おう!
以上、エンジンOFFのハザードランプ問題をお伝えしました。
記事を簡単にまとめると
・少なからず負荷がかかる
・最短2時間。正常でも5~10時間が目安
もしバッテリー上がりになるトラブルに発展した場合には以下の方法がおすすめ。
・ジャンプスターターを使う
・バッテリーの交換をする
・ロードサービスに依頼する
ハザードランプは停車していることを後続車に知らせる便利な反面で、エンジンOFF時には電気の消費が激しくなります。
エンジン始動中であれば問題ありませんが、切ったまま使い続ける事でバッテリー上がりの原因になるので、使用する場合には十分注意しておきましょう!