電装品に平型端子を使いたいんだけど、かしめる作業のやり方がわかりません。
このような事をたまに聞くことがあります。
一般的に平型端子と言えばあまり使う種類は多くありませんが、スイッチ類やスピーカーなどに使われることがある端子です。
ただしそのまま使うことはできず、使う際にはかしめと呼ばれる配線と平型端子をつなげる作業が必要となります。
慣れた方ならささっとつなげることはできますが…
作業に不慣れな方。つまり初心者にとってはどんな
手順でやればいいのかわからない方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、平型端子のかしめかたについて注意点と共に流れを簡単にお伝えしていきます。
平型端子をかしめるやり方
それではさっそくかしめ作業に
ついて見ていきましょう。
今回使うものは
作業の流れは
芯線をよじる
芯線を平型端子にセットする
平型端子の手前をかしめる
平型端子の奥をかしめる
スリーブをかぶせて完了
配線の被膜を剥く
初めは配線の被膜を剥くことから。
ワイヤーストリッパー部分を使い、
平型端子をつける配線の被覆をはずします。
左側のAWG表記は配線コードの規格の種類で
右側のsq表記は配線コードのサイズを表します。
つまり配線が0.5sqだった場合は0.5の穴に通せばいい訳です。
芯線をよじる
被膜を剥くことが出来たら内部の芯線
(電気が通る道)をよじってまとめておきます。
こうする事で端子をはめ込む際に
スムーズに取り付けができます。
芯線を平型端子にセットする
芯線をよじる事ができたら
平型端子にセットしていきましょう。
平型端子は挟み込む箇所が2箇所あるので
・手前に配線が来るように
平型端子の手前をかしめる
セットが出来たらまずは平型端子の
手前をかしめていきましょう。
おすすめは2段階に分けてかしめること。
②サイズの同じ穴でかしめる
2段階に分けてかしめる理由としては
かしめる際に抜けにくくするためですね。
そのまま同じ穴でやってもいいですが…
片方が固定されていない状態だと途中で
抜けやすくなるので防ぐ為にもおすすめです。
平型端子の奥をかしめる
手前が終わったら奥側も同じように
かしめていきましょう。
②サイズの同じ穴でかしめる
両方かしめが終われば平型端子から配線が抜けなくなります。
スリーブをかぶせて完了
あとはスリーブをかぶせて完了となります。
お疲れ様でした。
ここまで作業して
・慣れてくれば5分かからずにできます。
やり方自体も手順通りにやればすぐに覚えられるので、カスタムの際の参考にしてみてください。
合わせて知っておきたい!平型端子をかしめる上で絶対にやってはいけない事
ここからは平型端子をかしめる上で絶対にやってはいけない事。
つまりは注意点のご紹介ですね。
間違ったやり方でかしめると接触不良や
抜ける場合もあるので覚えておきましょう。
かしめ部分と銅線が接触しない状態ではダメ
1つ目はかしめ部分と銅線が接触しない状態ではダメなこと。
使い方に慣れていない初心者の方にありがちなんですが、かしめ部分と銅線が接触しない状態で挟み込む方が割と多いです。
別に大丈夫じゃないの?
かしめてあるという点だけなら問題はないけど、銅線と端子の接触箇所が少なくなるからダメなんだよね。
もしかしめるのであれば、一方は銅線の
上からかしめるのがいいでしょう。
かしめる銅線が数本しかないのはダメ
また、かしめる銅線が数本しかないというのも問題です。
まとまった銅線をかしめる事で安定した
電気が流れる訳ですから…
数本しかないと電気の流れが不安定になるので
接触不良になります。
奥までしっかりとかしめないと接触不良になるので注意
これもまた多いのですが、②つの基準をクリアしていても最後のかしめがあまい為に失敗するケースがあります。
かしめがあまい=抜けやすい
この図が成り立つので、接触不良はもちろんの事。
最悪の場合は、抜けた配線が例えばボディーアースと接触した日には、
便利な道具でも使い方を間違えれば大惨事になるので、正しく使って大いに作業に活用してください。
正しくかしめて作業に役立てよう
以上、平型端子のかしめかたをお伝えしました。
今回の記事を読んでいただけるとわかると思いますが、平型端子は正しく使用する事が出来れば電装系を弄る上で、無くてはならない部品と言えます。
特に
・スピーカーの端子など。
ただ、平形端子のかしめに慣れていない方にとっては、作業手順がわからず難しいかもしれません。
しかし、今回のように正しい知識をつける事で、今後のカスタムに役立つ情報が身につきます。
接触不良を起こさずに配線に繋げたい。
そんな方は是非参考にしてみてください。
端子のかしめ作業による関連記事
ここでお伝えするのは端子のをかしめるやり方についてです。
かしめは端子と配線をつなげる作業のことで、うまくつなげる事で電装品や他のパーツとつなげた時に電気の導通が出来ます。
ただ端子と言ってもギボシ端子やクワ型端子など種類がいくつかあるので、作業に応じてかしめて使い分ける必要が出来てきます。
ここではそんな端子類のかしめ方を項目ごとにまとめているので参考にしてみてください。