ハザードランプ (非常点滅表示灯)・ウインカーの違いと正しい使い方(タイミング)

ウインカー
ウインカー
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ウインカー(方向指示器)とハザードランプ(非常点滅表示灯)の違いについて知りたいんだけど。何が違うのかな。

このような悩みはありませんか?特にこれから知識を深めようと考えている方。

いざ『違いを知るぞ』と思っても、そもそもの役割や使い道がわからないとどうしようもない場合もありますよね。

結論、2つの灯火類の違いを知るには以下のポイントを押さえておくと知識をつけやすいです。

・どんな役割を持つのか
・そのタイミングで使うの

上記の条件を把握できれば、だれでも簡単に違いを知ることができます。

本記事では、そんな2つの灯火類について4つのポイントを元に違いをまとめてみました。後半ではハザードランプを使うタイミングも一緒に紹介しているので、理解を深めたい方は参考にしてみてください。

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ハザードランプとウインカーは同じように思えるが

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目的が違う
操作方法が異なる
点灯個数が違う
一定の条件を除き点灯(点滅)義務は無い

目的が違う

1つ目は目的の違い。ウインカーは右左折する際に『曲がりますよ』という意味が込められていますが…その一方でハザードランプは危険を知らせることを目的としています。

簡単に言えば、○○で危険だから周囲の車は
気をつけてくださいねということ。

(例)
例えば薄暗い夜道を走行中、なにかの表紙に車が事故を起こしてしまった。事故の影響で車が動かせない。でも何もしないと暗いので追突される危険性がある。

こんな時に役立つのがハザードランプ。ウインカーと違いエンジンが切れてもスイッチで点滅できるので、周囲に危険を知らせます。

つまり本来の目的は【周囲に危険を知らせる事】


ウインカー⇒右左折の合図として周囲に知らせる
ハザードランプ⇒周囲に危険を知らせる

操作方法が異なる

2つ目は操作方法が異なること。ウインカーはキー(鍵)もしくはプッシュスタートスイッチを所定の位置に合わせてレバーを倒すと点滅する仕組み。

一方でハザードランプはエンジンオフの状態でもスイッチ一つで点滅させることができます


・ウインカー⇒ACC以上でレバーを倒すと点滅
・ハザードランプ⇒エンジンOFFでもスイッチで点滅

点灯個数が違う

3つ目は点灯個数が違うこと。ウインカーは倒す方向によってバルブが点滅します。

例えば右ウインカーを出した場合は右側のフロント・サイド・リアが点滅。左なら左のフロント・サイド・リアというように変わります。

一方でハザードランプは危険を知らせる事が目的なので片側ではなく両方。両側前後で点灯(点滅)するようになります。


・ウインカー⇒ウインカーは片方
・ハザードランプ⇒ハザードランプは両方

一定の条件を除き点灯(点滅)義務は無い

4つ目は一定の条件を除き点灯(点滅)義務は無いこと。ウインカーは右左折で点灯(点滅)させる必要がありますが…基本的には義務でないため点灯する必要はありません。

なら逆にどんな時だったらハザードランプをつける必要があるの?

道路幅が5.5m以上の道路に駐停車する時や高速道路のトラブルで停車した時だね。

道路幅が5.5m以上の道路に関しては以下の項目。

夜間、道路(歩道又は路側帯と車道の区別のある道路においては、車道)の幅員が五・五メートル以上の道路に停車し、又は駐車しているときは、車両の保安基準に関する規定により設けられる非常点滅表示灯又は尾灯をつけなければならない。

簡単に言えば夜間の5.5メートル以上幅がある道路で停車や駐車する際は、ハザードランプやテールランプをつけなければならない訳ですね。

ただ、この場合センターラインを引いている道路で駐停車する時のみとなっていますが…それ以外の道に止まる際にも周囲に停車している事を知らせる事ができるので点灯させておいた方がいいです。


・ウインカー⇒右左折で必ず必要
・ハザードランプ⇒一定の条件以外で義務はない

ハザードランプをまとめると

・周囲に危険を知らせる事が目的
・エンジンオフに関わらずスイッチ一つで操作
・両側が点灯(点滅)する
・トラブル以外で点灯(点滅)義務は無い

一見すると似ているような2つの灯火類ですが、根本的に目的が違うので上手く使い分けてみましょう。

ハザードランプを使うタイミングについて

続いてここからはハザードランプを使うタイミングについて。基本的には以下3つの使い方があります。

緊急停車する場合
高速道路での渋滞を知らせるとき
サンキューハザードのタイミング

緊急停車する場合

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まず緊急停車する場合。先ほども言ったように本来の目的は危険を知らせること

○○で危険だから周囲の車は
気をつけてくださいね。ということです。

例)
・道路幅が5.5m以上の道路に駐停車する時
・事故や故障で道路わきに停車する時
・レッカー車で牽引される時

こんな時に役立つのがハザードランプ。

高速道路での渋滞を知らせるとき

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また、高速道路での危険を知らせるときにも役立ちます。特によくあるのが渋滞。

高速道路は一般道とは違い100km以上の速度が一般的なので、速度によっては気づくのが遅れて追突事故になんてことにもなりかねません

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そんな時に役立つのがハザードランプの点灯。ハザードランプは昼夜の後方からでも認識できる明るさをもっています。

そのため、存在に気づきやすく

・何かあるのかも。
・ひとまず減速してみようかな

というきっかけを作る事が出来ます。その結果として事故を未然に防ぐ事に繋がる訳です。

サンキューハザード

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3つ目はサンキューハザード。

サンキューハザードとは何ぞ?

簡単に言えばありがとうを意味する合図だね。

たとえば

・車線変更したいけど渋滞で入れなかった時。
・細い道からでてきたけど詰まってて入れなかった時など。

道を譲ってもらった際にありがとうの意味を込めてハザードを1~3回点灯させるものです

運転中で直接お礼を伝えられない時なんかに便利だね。

確かに運転中だと、直接ってのはなかなか伝えられないよね。

ありがとうの意味が込められていますが、人によっては会釈をした後にハザードなんて人もいます。

ただ、交差点などでは紛らわしくなってしまうのでその場合には

・交差点では会釈のみ
・そのほかの車線ではサンキューハザード

と使い分けるとわかりやすくていいでしょう。

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ちなみに最近ではサンキューハザードがしやすいようにサンキューハザードキットなんてのも出ています。

サンキューハザードキットは

・サンキューホーン
・サンキューハザード

2つの効果を持ったもので事前に設定した回数で点滅をします。

中でもおすすめの使い方は

その中でもおすすめなのは、緊急停車する
場合や高速道路での危険を知らせるときです。

緊急停車する場合
高速道路での渋滞を知らせるとき

緊急停車する場合

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よくあるパターンだと事故や故障で道路わきに停車する時。

車自体が距離と主に劣化するので、必ずしも停車中にトラブルが起きるとは限りません。走行中に突然起こる危険性もあります。

そんな時に、緊急停車するタイミングでハザードランプを活用すれば周囲に危険を知らせる事が出来ます。危険を知らせた上で安全な場所に移動が出来る

高速道路での渋滞を後続車に知らせる時

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もう一つは高速道路での渋滞を後続車に知らせる。点灯させるタイミングは自身が最後尾についた時。

渋滞でなおかつ最後尾についた場合にハザードランプを点灯させておきましょう。点灯させてすぐに消灯ではなく最後尾のうちは常に点灯させた状態にすることで後続車が認識しやすくなります

後続車がついた場合は消灯して大丈夫です。

ハザードランプはあくまで後続車に『渋滞中なので危険ですよ~』と言う事を知らせているので、後続車が来た場合には時に点灯させておく必要はありません。

流れとしては

①自分が最後尾になった状態で渋滞中にハザードランプを点灯する。②自身の後ろに後続車がついたタイミングで消灯させる。

やり方も簡単で事故を防ぐきっかけ作りにも使えるので、もし役立てたい場合は参考にしてみてください。

2つの違いや使うタイミングを覚えてこれからに活かそう

以上、ハザードランプ (非常点滅表示灯)・ウインカーの違いと正しい使い方(タイミング)をまとめてみました。

記事でもわかる通り違いは4つ。

目的が違うウインカーは右左折する際に『曲がりますよ』という意味を込めて向きに合わせて点灯(点滅)。ハザードランプは危険を知らせることを目的として点灯(点滅)。
操作方法が異なるウインカーはキーを所定の位置に合わせてレバーを倒すと点滅する仕組み。ハザードランプはエンジンオフの状態でもスイッチ一つで点滅させることができる。
点灯個数が違うウインカーは倒す方向によってバルブが点滅。(右折なら右に点滅というように。)ハザードランプは危険を知らせる事が目的なので片側ではなく両方。
一定の条件を除き点灯(点滅)義務は無いウインカーは右左折で点灯(点滅)させる必要がありますが、基本的には義務でないため点灯する必要はありません。

一見すると似ているような2つの
灯火類ですがこのように違いがあります。

それを踏まえて

緊急停車する場合
高速道路での渋滞を知らせるとき
サンキューハザードのタイミング

など。うまく使い分けてこれからに活かしてみましょう。


今回の記事以外にもウインカー(ハザード)の知識をつけたい。こんな方は【ウインカー(ハザード)の知識”よくある悩み(疑問)や解決策・作業まとめ”】でまとめているので参考にしてみてください。
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