車にとってのポジションランプはヘッドライトの前に点灯させるバルブ。
ヘッドライトを点灯させれば正直目立たないことから、あってもなくてもどちらでもいいのでは?という方も少なくないでしょう。
ですが点灯させえるのには意味があり、正しいタイミングで使う事で普段の運転で役立てることができます。

この記事ではそんなポジションランプについて、役割や点灯タイミング・点灯消灯のやり方をまとめてみました。
✅点灯させるタイミング
✅点灯・消灯のやり方
※今回の記事以外にも知識をつけたい方は、【ポジションランプの知識”よくあるトラブルや車検・違反・交換方法まとめ”】を元にまとめているので参考にしてみてください。
ポジションランプとは
ポジションランプは車の車体両側に設置されたバルブ。別名で【スモールランプ】や【車幅灯】と呼ばれることもあります。
役割は周囲に存在を知らせる
役割としては対向車や歩行者に対して自分の車の位置や幅を知らせること。もちろんヘッドライトを点灯させれば同じことができますが、ヘッドライトはあくまで夜道を照らして夜間走行を安全にすることが目的。

夕方になって薄暗くはなったけど、ヘッドライトを点灯するまでもないな。
こんな場合に役立つのがポジションランプです。ポジションランプを点灯させる事で、対向車や歩行者に対して自分の車の位置や幅を知らせることができます。
点灯させることで事故防止の意味もある
また、点灯させることで事故防止の意味もあります。
たとえば視界の悪い道を例にすれば。視界の悪い道では対向車や歩行者が車に気づきにくく、すれ違うタイミングを間違えて事故に遭うリスクが多々あります。
『自分では大丈夫』と思っていても、相手からしたら意外とわかりずらいのが現状。そこでポジションランプを点灯させることで、対向車や歩行者からの視認性を向上させる効果を果たします。
ポジションランプの点灯タイミング
正しい点灯タイミングは夜間走行時(日没時から日出時までの時間)

ポジションランプの正しい点灯タイミングは夜間走行時です。
その理由として当てはまるのが
道路交通法第52条の内容。
車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。
前照灯 | 前照灯はヘッドライト |
車幅灯 | 車幅灯はポジションランプ |
尾灯 | 尾灯はテールランプ |
簡単にまとめると、『夜から朝方前の間は車幅灯を点灯させましょうね』という意味です。
時間帯がわからない方は、日が落ちるのが早い時期は16時を目安に。落ちるのが遅い夏場などは18時を目安に点灯を心がければOKです。
故意に点灯させないと違反になる

これって点灯させなかったらどうなるの?

交通法に反する訳だから基本的には無灯火違反という違反になるね。
上記、道路交通法第52条にもあるように『夜間(日没時から日出時までの時間)において、車幅灯をつけなければならない。』。
車幅灯。つまりポジションランプの点灯は義務であり、点灯しない事で【無灯火違反】になる訳です。
※無灯火違反については、【夜間のポジションランプ不点灯は違反”ヘッドライトだけは無灯火違反”】で反則金や減点も含めてまとめているので参考にしてみてください。

ポジションランプを点灯させる方法(やり方)や消灯させるやり方
ここまでが点灯タイミングまでの説明となりますが、いざ点灯となった時にやり方がわからなければ夜間に点灯させる事って出来ないですよね?
そこで最後に一連の流れとして点灯から消灯
までの手順を紹介して締めたいと思います。
流れは
ポジションランプの点灯確認
消灯させる場合はスイッチをOFFに
鍵やスモールスイッチを所定の位置に
初めに鍵を特定の位置に回すことから始めましょう。エンジンOFF状態では電源が入らないので、ACC2に合わせる。もしくはエンジン始動をさせる。
ポジションランプの点灯確認
ACC2もしくはエンジン始動が出来たら
スモールスイッチを1回ひねるだけ。
スモールスイッチはハンドル横についているレバーで、OFFの状態から1つ回すことでポジションランプに電気が流れます。電気が流れると点灯する運びとなります。
消灯させる場合はスイッチをOFFに
逆に消灯させる場合。日没時から日出時までの時間が義務なので、過ぎた場合には点灯させる必要はありません。
そんな時にはスイッチをOFFの状態に合わせて消灯させましょう。エンジンOFFでも強制的に消えますが、走行中に消したい場合はOFFにすることで解決できます。
ここまでが簡単な点灯~消灯までの流れ。手順でもわかる通りやり方自体も簡単なので、正しいタイミングで使い分けてみましょう。
記事のまとめ
以上、ポジションランプの必要性を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
そもそも保安基準で点灯が義務化
記事でもわかる通り、ポジションランプは夜間(日没時から日出時までの時間)に点灯を目的とした灯火類の一種です。
点灯する理由としては道路交通法第52条により記載がある為。
車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。
道路交通法第52条より
簡単に言えば夜から朝方前の間は尾灯を
点灯させましょうねという意味。
逆に正しく点灯ができれば周囲や歩行者に
存在を認識させる事ができるので安全に走行できます。
特に霧などの視界が悪い場面では、周囲にとっても確認がしやすいので危険回避に役立ちます。
また点灯自体が道路交通法により義務化されているので、これから先車に乗る機会がある方は今回の記事を参考に正しいタイミングで点灯させるようにしましょう。