車のラジエーターキャップの役割と長く使い続けた場合の危険性!

ラジエーター&ホース
この記事は約5分で読めます。

ラジエーターキャップの役割がいまいちよく分からないんだけど。

このような事を耳にすることがあります。

確かに興味のない方や知らない人からすると、ラジエーターについてるただの蓋のように思えるかもしれません。

ですがキャップとしてついているのには2つの
意味があり、車にとってなくてはならないパーツのひとつと言えます。

この記事では『ラジエーターキャップについて知っておきたい。』こんな人向けにラジエーターキャップの役割と共に同じキャップを使い続ける危険性をお伝えします。

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ラジエーターキャップとは?どんな役割があるの?

ラジエーターキャップはラジエーターに
取り付けられた蓋(キャップ)を指します。

役割としては

漏れ防止の蓋(密閉弁)としての役割
沸騰するのを防ぐ加圧弁の役割
冷えた冷却水をラジエーターに戻す負圧弁

3つの役割があります。

漏れ防止の蓋(密閉弁)としての役割

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1つ目は漏れ防止の蓋の役割です。

ラジエーターキャップは先程も言ったように、
ラジエーターに取り付けられたパーツ。

ラジエーター内部には冷却水が入っており、
エンジンとラジエーターを常に行き来。

そのためエンジンをそのままかけてしまうと、
ラジエーター内部の冷却水が吹き出してしまいます。

ラジエーターキャップは、冷却水が吹き出すのを防ぐ目的として取り付けられたパーツ

つまり密閉弁としての役割をしている訳です。

沸騰するのを防ぐ加圧弁の役割

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また、蓋としての役割の他にも沸騰する
のを防ぐ目的もあります。

本来であれば100℃になると沸騰する所を、キャップの効果により120℃程度まで耐えられるようになっています。

密封して圧力をかけることで、水温が100℃を
超えても沸騰して気化するのを防ぎます。

気化を防ぐ→冷却水が液体の状態を保つ。

密封→ 圧力調整弁が働いて水温によって変化
するラジエーター内の圧力を調整。

冷えた冷却水をラジエーターに戻す負圧弁の役割

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もし温度上昇を抑えられなかった場合は、冷却系統の破損を防ぐために1度リザーブタンクに冷却水を戻します。

その後、温度が一定まで下がるとラジエーター
本体の内圧も低下して負圧状態となります。

負圧状態になる=負圧弁が機能してリザーブ
タンクへ逃がした冷却水がラジエーターに戻る。

つまり、本来は加圧弁により沸騰を
防いで中の圧力を調整。

それでも抑えられない場合は、リザーブタンクへ1度冷却水を戻して落ち着くのを待つ。

落ち着いたあと、負圧弁が機能してリザーブタンクの冷却水をラジエーターへ戻すと言った役割をしているわけです。

まとめると

加圧弁=沸騰するのを防ぐ。
負圧弁=温度が下がった冷却水を元に戻す。
密閉弁=冷却水の漏れ防止。

ラジエーターキャップをそのまま使い続けるとどうなるの?

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続いてラジエーターキャップを使い続けた場合について。

もし、長い間ラジエーターキャップを使い
続けた場合どうなってしまうのか?

以下で確認してみましょう。

正常に機能しなくなる

まず正常に機能しなくなることは間違いなくなります。

ラジエーターキャップは先程も言ったように、

・密閉弁
・加圧弁
・負圧弁

3つの役割を持っています。

ですが、常に高温と隣り合わせの状態になって
いるため破損や劣化などで機能が低下
します。

行き着く先はオーバーヒート

機能低下が起こったあとは温度管理も出来なくなるため、行き着く先はオーバーヒートです。

オーバーヒート=水温が異常上昇を
した時に起こる症状。

詳しい原因や対処方法については以下を参考に。
オーバーヒートになりやすい原因と”実践で使える3つの対処方法 ”
この記事では、車に乗る上で知っておきたい。オーバーヒートの原因について解説していきます。原因を事前に理解しておけば、実際にオーバーヒートが起きた場合に正しい対処ができます!また、記事の後半ではオーバーヒートの対処方法や対策も合わせて解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

オーバーヒート後も対処できない場合は
エンジンブロー(エンジンが壊れる)を起こします。

そのため、ラジエーターキャップは
消耗品であることを忘れないようにしましょう。



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危険を防ぐために出来る事

ここからは危険を防ぐために出来る事です。

ある日突然壊れて機能しない。こんな危険を
防ぐためにも以下の方法がおすすめです。

・時々点検して状態を確認する
・交換時期を目安に交換をする

時々点検して状態を確認する

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まずは時々点検して状態を確認する
というのがおすすめです。

交換をしないという選択肢はないので…

1か月に一度程度の頻度でいいので正常に
作動しているのかを確認してみましょう。

ラジエーターキャップの点検(蓋の開け方)がわからない方は、以下でまとめている記事を参考にしてみてください。

ラジエーターキャップの簡単な交換方法と緊急時にキャップを開ける方法
この記事では、ラジエーターキャップの交換方法と緊急時の開け方をまとめています。やり方を覚えれば1分程でできるようになるので参考にしてみてください。

この記事の詳細はこちら ≫

交換時期を目安に交換をする

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もう一つは交換時期を目安に交換をすること。

どの消耗品にも言えますが…

パーツにはある程度交換時期が決められているので、時期が近くなった時に早めの交換をするのがおすすめです。

ラジエーターキャップの交換時期について詳しく知りたい方は以下でまとめている内容を参考にしてみてください。

車のラジエーターキャップの交換時期と交換するキャップについて
ラジエーターキャップにも交換時期があり、事前に知っておく事で手遅れになる前に対処ができます。また、後半では敵したラジエーターキャップもまとめているので参考にしてみてください。

ラジエーターキャップの役割を理解して正しく使いましょう

以上、車のラジエーターキャップの役割と長く使い続けた場合の危険性を解説しました。

今回の記事のおさらいです。

ラジエーターキャップとは?
ラジエーターについている蓋のこと。
どんな役割があるの?
漏れ防止の蓋(密閉弁)としての役割
沸騰するのを防ぐ加圧弁の役割
冷えた冷却水をラジエーターに戻す負圧弁の役割
ラジエーターキャップを使い続けるとどうなるの?
正常に機能しなくなる
行き着く先はオーバーヒート

ラジエーターキャップは一見するとただの蓋の
ようにも見えますが、漏れや沸騰を防ぐ重要なパーツです。

特に、高負荷がかかりやすい状況下では
オーバーヒートの防止にもなります。

ですが、その反面で熱に晒されやすく、破損や中のスプリングの働きが鈍くなって壊れやすいといったデメリットも生じます。

なので、ラジエーターキャップは消耗品であることを忘れないようにしましょう。

ラジエーターキャップについて他にも知識をつけたい方向け

今回紹介した以外にもラジエーターキャップの知識をつけたい。こんな方向けに別記事で項目ごとにまとめているので参考にしてみてください。

【知って損はない】車のラジエーターキャップに関するよくある疑問まとめ
この記事では車のラジエーターキャップに関する疑問をまとめています。ラジエーターキャップの役割と使い続ける危険性ラジエーターキャップの交換時期・ラジエーターキャップの交換のやり方・ラジエーターキャップをお店に依頼など知りたい方は参考にしてみてください。

この記事の詳細はこちら ≫

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