抵抗とCRDの違いについて聞きたいんだけど。2つは何が違うの?メリットやデメリットは?もしどちらか選ぶならどれがいいの?
以上のような疑問にお答えします。
まず、この記事を書いた自分は
✅抵抗・CRDの違いについて知りたい
✅それぞれのメリット・デメリットが知りたい
✅カスタムとして使うならどちらがおすすめなのか知りたい
この記事では、車をカスタムする上で知っておきたい。抵抗・CRDの違いについて解説していきます。
2つの違いを理解した上で使用すれば、知識として覚えておく事も出来ますし、自作でテールランプなどを作る場合に手間やコスト面で損をすることがなくなります!
また、記事の後半ではメリット・デメリットも合わせて解説しているので、失敗のリスクを減らすためにもぜひ最後までご覧ください。
ちなみに、今回の内容は以下の順で読み進めるとわかりやすいです。
①【今更聞けない】12V車に取り付けできるLED一列あたりの数 ≫
②自作LEDに必要な抵抗計算のやり方と消費電力を求める簡単な方法! ≫
③【意外と知らない】抵抗・CRDの違いとそれぞれのメリット・デメリット👈今ここ
④抵抗・CRDの繋げる向きと使用例を使ったつなぎ方【画像解説あり】 ≫
抵抗・CRDの違いについて
それではまず抵抗・CRDの違いに
ついてみていきましょう。
抵抗
抵抗は、一定の電気抵抗値を得る目的で
使用される電子部品です。
一般的にはLEDを複数追加する際に使用します。
流れる電気の量を制限・調整することで、
電子回路を適正に動作させる役割をもちます。
ただ、抵抗の場合はLEDによって調整する必要があるので、別途で計算式の知識が必要になります。
CRD
CRDは定電流ダイオードとも呼ばれるもので、電圧の数値に関わらず流れる電流を一定にするパーツです。
抵抗の代わりに取り付ければ、電圧の数値を気にせず抵抗計算なしでLEDを点灯できます。
抵抗計算がいらない理由としては、電圧が変動しても一定の電流が流れるようにできる仕組みになっているため。
その際に事前に
など流す電流の数値ごとに揃えてあります。
なので、実際に選ぶ場合は数値に合わせて選ぶだけです。
それぞれのメリット・デメリット
続いて抵抗・CRDそれぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
抵抗のメリット・デメリット
<メリット>
・LEDに流す電流値の細かい設定ができる
・極性が無いので向きを気にする必要が無い
・コスト(値段)が低い
<デメリット>
・使用する条件で抵抗値の計算が必要
・LEDに流れる電流が増減する為、条件に応じて明るさが変動する
簡単にまとめましたが、抵抗のいい所は流す
電流値の細かな設定ができることです。
電流値の細かな設定っていうならCRDでも設定は出来ると思うけど。
確かに15mAと20mAとかはあるんだけど、さらに細かい設定はないから選択肢が少ないんだよね。
その点、抵抗であれば計算式に合わせて数値を自分で決められるので選択肢の幅が広いです。
とはいえ、初めての人は抵抗計算で詰まるので慣れていない人には難しく感じるでしょう。
ですが、一度慣れてしまえば計算式に当てはめるだけなので、簡単に答えを出すことが出来ます。
事実、私も初めは計算が苦手でCRDに頼ってました。
ただ、使っているうちにやはり細かい設定が
出来ないので途中から抵抗に切りかえました。
抵抗計算自体も慣れてくればそこまで難しくないので、頻繁に使うならおすすめと言えます。
CRDのメリット・デメリット
続いてCRDのメリット・デメリットです。
<メリット>
・抵抗のような計算が必要ない
・必要な電圧を確保できていれば、電圧変動のある電源、車両でもLEDが一定の明るさで点灯
・本体が熱を持つと流れる電流値が自動で下がる
<デメリット>
・抵抗よりもコスト(値段)が高い
・極性があるので接続方向に注意が必要
・流れる電流に個体差がある
CRDの1番いい所は抵抗計算がいらないこと。
本来なら、○○mA流したいからこの数値で計算して○○Ωの抵抗を使おう。と言うように計算式が必要になるわけですが…
CRDは電圧変動のある電源・車両でもLEDが一定の明るさで点灯する特性があるので、数値を気にすることなく使うことが出来ます。
とはいえ、そんなCRDにもデメリットとしてコスト面や極性に気をつけるなど不安な点もあります。
特にコスト面。
抵抗が100本入で¥500前後なのに対して、CRDは10本で¥600前後もします。
100本購入すれば¥6000超えもざらではありません。その都度なら結構な出費にもなりますよね。
その点を踏まえると抵抗の方が安く済みます。
ですが、抵抗計算を必要としないことを踏まえれば、初心者から始めるならおすすめとも言えます。
カスタムとして使うならどちらがおすすめ?
メリット・デメリットはわかったけど、もし実践で使うならどっちがいいのかな?
最終的には好みの問題になるけど、もし選ぶならコスト面や使い勝手で選ぶといいかもね。
手間をかけたくないならCRD
まず手間(抵抗計算)を気にしないで使いたいならCRDがおすすめです。
特に、自作のLED製作など数を増やす場合には別途で抵抗が必要となります。
その際に、LEDの数に合わせて抵抗計算が必要になるので、苦手な人にとっては手間のかかる作業です。
ですが、CRDを使えばその必要もなくなります。
・電流値を一定に合わせる
・組み合わせると倍のmA数に出来る
3つの事から手間をかけたくないならCRDが最適と言えます。
コスト面や細かい数値にしたいなら抵抗
逆にコスト面や細かい数値にしたいなら抵抗がおすすめです。
確かに計算が不要なので手間をかけたくない
ならCRD一択でもいいですが…
CRDは数値が初めから決まっているので、○○に合わせてこのくらい電気を流したい。ということが出来ません。
そのため、細かく数値を決めたいならCRDではなく一般的な抵抗を選択する方が最適と言えます。
このように抵抗・CRDで良し悪しがあるので、実際に選ぶ場合には用途に合わせて使い分けるようにしましょう。
2つの違いや使い方を理解してカスタムに役立てよう!
以上、抵抗・CRDの違いとそれぞれのメリット・デメリットを解説しました。
今回の記事のおさらいです。
CRDは電圧の数値に関わらず流れる電流を一定にするパーツ
・LEDに流す電流値の細かい設定ができる
・極性が無いので向きを気にする必要が無い
・コスト(値段)が低い
<デメリット>
・使用する条件で抵抗値の計算が必要
・LEDに流れる電流が増減する為、条件に応じて明るさが変動する
・抵抗のような計算が必要ない
・必要な電圧を確保できていれば、電圧変動のある電源、車両でもLEDが一定の明るさで点灯
・本体が熱を持つと流れる電流値が自動で下がる
<デメリット>
・抵抗よりもコスト(値段)が高い
・極性があるので接続方向に注意が必要
・流れる電流に個体差がある
コスト面や細かい数値にしたいなら抵抗
抵抗・CRDそれぞれにあった使い方があるので、用途に合わせて使い分けてみましょう。
合わせて、他で解説しているつなげる向きや使用例についても知っておくと作業がしやすくなります。