
ブースターケーブルには種類があるって聞くけど。どんなものを選ぶのが正解なんだろう。
このような悩みはありませんか?
本来のブースターケーブルは車同士のバッテリーをつないで電気の供給ができる。電気を供給することでバッテリー上がりから復活できるというもの。
特に出先でなった場合にも対応しやすいので、もしもに備えて車に積んでおきたいパーツと言えます。
ですが、ここで注意しておきたいのはブースターケーブルならどれでもいい訳ではない事。種類に応じて正しいものを選ぶ事でトラブルなく使い分けることができます。

この記事ではそんなブースターケーブルについて、ケーブルごとの3つの種類や分ける理由・選び方をまとめてみました。
✅種類ごとに分ける理由
✅ブースターケーブルの選び方
ブースターケーブルの種類は3種類
ブースターケーブルは先ほども言ったように、バッテリー同士をつなぐ事で簡単に電気の供給ができるパーツ。
プラスとマイナス用の2本でワンセットになっていて、2つの車両から電気の供給をすることでバッテリー上がりから復活ができます。
ただ一言にブースターケーブルと言っても、いくつか種類があるので事前に知っておくとおすすめです。
種類は以下3つ。
80Aのブースターケーブル
100Aのブースターケーブル
50Aのブースターケーブル
対応アンペア(A) | 50A |
特徴 | 軽自動車からコンパクトカーに対応 |
1つ目は50Aのブースターケーブル。
50Aは軽自動車からコンパクトカーまでの比較的
小さい車に対応できるブースターケーブルになります。
軽自動車からコンパクトカー=排気量で言えば660㏄~1500㏄程度が目安。
80Aのブースターケーブル
対応アンペア(A) | 80A |
特徴 | SUV車やセダン車に対応 |
2つ目は80Aのブースターケーブル。
80AはSUV車やセダン車などの排気量の
大きい車種対応のブースターケーブルになります。
SUV車やセダン車=排気量で言えば1600~2,500CCですね。
100Aのブースターケーブル
対応アンペア(A) | 100A |
特徴 | 大型車に対応 |
3つ目は100Aのブースターケーブルです。
100Aはワンボックス車やトラックなどの
大型車に対応のブースターケーブルになります。
大まかに言えば
・大型自動車
・外車
・RV車
・農耕
などが当てはまりますね。
種類ごとにブースターケーブルを分ける理由は許容電流値が関係するため
このように自動車には電流の大きさ毎に分けられていますが、なぜ種類ごとに分ける必要があるのか?
それは許容電流値と呼ばれる数値が関係するからです!
自動車別の許容電流値
許容電流値は流すことができる電気の量
許容電流値は電線やケーブルに流す事ができる電流の最大値。簡単に言えば基準値を超えない程度まで流せる電流ですね。
電線またはケーブルに電流が流れると、導体自体に秘められた抵抗によりケーブルが発熱する仕組みになっています。
発熱が起こると電線やケーブルが劣化により被覆が溶融(混ざって溶ける)するため、ケーブルは許容電流という数値を定め流せる電流値を制限すると言う訳です。
自動車別の許容電流値
その結果として許容電流値を自動車に
当てはめると以下のようになります。
・80A…乗用車やミニバンなど
・100A…ディーゼル車や大型トラックなど
種類ごとに分ける事で過度な発熱を抑え
ケーブルが劣化により溶けるのを防ぎます。
合わないブースターケーブルを使うとショートや発火の危険性
では、もし車に合わないブースターケーブルを実際に使用した場合どのような事が起こるかご存じですか?
ご存じない方もいると思いますので、
例を元に以下でご紹介します。
この場合、100A対応のブースターケーブルに対して使用するのは50Aの小さいブースターケーブル。
まず許容量を超える事によって過電流が流れます。過電流が流れてしまうと、ショートや発火する危険が起きます。
ショートを引き起こす
ショートつまり簡単に言えば火花が散る事。実際は度合いによって変わりますが、どのくらい過電流が流れるかで電装品を保護しているヒューズが飛びます。
ヒューズが飛ぶと電装品は守られますが、飛んだ箇所に電気が流れなくなります。
その結果が
・アイドリングが不安定になる
・ライト類が点灯しなくなる
など。様々なトラブルを引き起こします。
発火する危険性も
さらに悪化してしまうと発火の危険性も出てきます。
発火は名前の通り、配線に火が付き燃える症状。先ほども言ったように、過電流と呼ばれる想定値以上の電気が流れる事で配線に火が付きます。
知っていれば事前に防げる事も知らない
事でこのような危険にさらされてしまいます。
ですのでそのようにならない為にも、車に合った正しいブースターケーブルの使用が必要になります。

実際のブースターケーブルのつなぎ方については、【車のブースターケーブルの正しいつなぎ(使い)方と2つの注意点】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

安全に使うために出来るブースターケーブルの選び方
ここからはブースターケーブルの
選び方についてお伝えします。
選ぶ場合には
ブースターケーブルの長さで選ぶ
ブースターケーブルの電圧で選ぶ
ブースターケーブルの価格で選ぶ
ブースターケーブルの太さで選ぶ
1つ目はブースターケーブルの太さで選ぶ事。まず大前提として重要になるのがブースターケーブルの太さ。
つまりどのくらいの容量まで耐えられるのかですね。
最初にも言ったようにブースターケーブルにはいくつか種類があり、種類に応じて耐えられる容量も変わってきます。
50A | 50Aは軽自動車からコンパクトカーまでの比較的小さい車に対応できるブースターケーブル |
80A | 80AはSUV車やセダン車などの排気量の大きい車種対応のブースターケーブル |
100A | 100Aはワンボックス車やトラックなどの大型車に対応のブースターケーブル |
そのため、まずはブースターケーブルの
太さを目安に選ぶのがおすすめです。
ブースターケーブルの長さで選ぶ
もう一つはブースターケーブルの長さで選ぶこと。
種類とは別にそれぞれに
・3.5m
・6mなど。
長さがいくつかあります。そのため太さに加えて長さにも注意して選ぶといいでしょう。
※ちなみに長さで選ぶ場合は、バッテリーの位置や救援者までの距離などを考えながら選ぶとおすすめです。
ブースターケーブルの電圧で選ぶ
3つ目はブースターケーブルの電圧で選ぶこと。
一般的に使われる電圧は普通車で12V。電圧が変わらない場合は12Vのものを選ぶといいですが、中には24Vに対応した車もあります。
もし24V車にも使いたい。こんな方は12V/24兼用のものを選ぶとおすすめです。
ブースターケーブルの価格で選ぶ
4つ目は価格で選ぶこと。ブースターケーブル=どれも同じではありません。
・長さ
・メーカー
等によって値段は大きく変わります。
たとえば【メルテック(meltec) ブースターケーブル 】を例とした場合。
50A | 1500円前後 |
80A | 2100円前後 |
100A | 4000円前後 |
他にも種類に応じて料金が変わります。
まとめると
ブースターケーブルの長さで選ぶ
ブースターケーブルの電圧で選ぶ
ブースターケーブルの価格で選ぶ
4つを目安に選びやすくなります。特にこれから先購入を検討中の方は参考にしてみてください。
危険を回避するには車にあった正しいケーブルを選ぶ事が大切です
以上、ブースターケーブルの3つの種類と選び方を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
80Aのブースターケーブル
100Aのブースターケーブル
ブースターケーブルの選び方
ブースターケーブルの長さで選ぶ
ブースターケーブルの電圧で選ぶ
ブースターケーブルの価格で選ぶ
②発火する危険性も
記事でもわかる通り、ブースターケーブルには50~100Aの種類があります。中でも100Aはトラックなので個人で持つ方はなかなかいないと思いますが…
私からおすすめするとすれば
・50Aと80Aの両方を準備する

もし自分でブースターケーブルを使用する場合には、しっかりと確認をして車に合ったブースターケーブルを選びましょう。