車のブースターケーブルの正しいつなぎ(使い)方と2つの注意点

交換作業
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ブースターケーブルには正しい使い方(つなぎ方)があるって聞くけどどうやるの?どのどの手順で繋いでいけばいいの?自分でも知っておきたいので詳細を教えてほしい

以上のような、ブースターケーブルのつなぎ方についての質問にお答えします。

まずこの記事を書いた自分は

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この記事がおすすめな人

✅ 使用時の注意点が知りたい
✅ブースターケーブルをつなぐ方法が知りたい
✅作業後にする点検項目が知りたい

この記事では、車に乗る上で知っておきたい。ブースターケーブルの正しいつなぎ(使い)方について解説しています。

ブースターケーブルのつなぎ方を事前に理解しておけば、実際に使おうと思った時に間違った手順をせずに使い分ける事ができます!結果として、突然のバッテリー上がりでも対処ができます。

また、記事の後半では作業後にする点検項目も合わせて解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

ちなみに、今回紹介する内容については以下の順番で確認していくとわかりやすいからおすすめです。

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ブースターケーブルを使用する場合2つの事に注意

まず初めに注意点からご紹介します。

ブースターケーブルを使用する場合、

・ショート
・マイナスの繋げる場所

2つに注意して繋げる事が大切です。

ショートに注意する

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1つ目はショートに注意する事です。

ショートは、アース部分に干渉もしくは間違った取り付けをした時に、バチっと音と共に火花が散ってしまう事です。

何故火花が散るのか?

それは、プラスとマイナスにはそれぞれ別の電気が流れているからです。

例えるなら静電気がわかりやすいのではないでしょうか?

静電気にもプラスとマイナスの電気があります。

本来は、お互いの電気が均等になる事で
発生を防いでいますが…

プラスとマイナスどちらかが多くなった際に、
ドアなどの金属部分に触れる事で『バチッ』となります。

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これを車の電気に当てはめれば、プラスの電気が流れている所にマイナスを当てる事でショートが起きる理由がわかると思います!

マイナスの繋げる場所

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2つ目はマイナスの繋げる場所です。

説明書には必ずマイナスのワニ口は
ボディアースに繋げましょう。

そう書いてあります。

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マイナスならバッテリーでもいいんじゃないの?
そう思う方も少なくないでしょう。

ですが、バッテリーに繋いではいけないの
にはそれなりの理由があります。

それは、水素が原因の爆発を防ぐ為です!

というのも、バッテリーは本来充電をする際に電解液中の水分が電気分解をします。

電気分解が起こると、酸素と水素に分かれて
外部に放出されます。

放出された水素は、相互接続されたバッテリーの端子から発せられる火花によって、化学反応が起こり水素爆発となります。

つまりは、

・ワニ口のプラス=バッテリーのプラス
・ワニ口のマイナス=車体のボディアース

それぞれに分ける理由は、爆発が起こると危険なので
お互いを離して接続しましょうね。

という意味が込められている訳です!

なので、もし実際に取り付ける場合には
正しい方法で順序を守ってやりましょう。

ブースターケーブルを正しくつなげる方法!

それではこの事を踏まえて、次は正しいつなぎ方に
ついて見ていきましょう。

今回は、セダン車を使った方法でブースターケーブルを繋いでいきますが、車の種類によってはケーブルが変わってきます。

なので、自分の車に合ったものを使用しましょう。

※今回はセダン車で使用するので上記のものを使用します。

作業手順(繋ぐ工程)

手順については以下の通りです。

①電装品のスイッチをきる(ヘッドランプなど)
②ケーブル端子のプラスを故障車に取り付ける
③ケーブル端子の反対のプラスを救援車に取り付ける
④救援車にマイナス端子を取り付け
⑤故障車側には車体の金属部分に取り付ける
⑥救援車側のエンジンを始動する
⑦エンジン回転を上げる
⑧故障車側のエンジン始動
⑨エンジン回転を戻す
⑩ブースターケーブルを外す

①電装品のスイッチをきる(ヘッドランプなど)

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まず初めに、救援される側の電装品
スイッチを停止させましょう。

(ヘッドライト、ハザードランプなど。)

②ケーブル端子のプラスを故障車に取り付ける

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赤いケーブルのクリップを故障車の
バッテリーのプラス (+) 端子に接続します。

この時プラスのクリップは、
エンジンを含む車体のアース

(金属部分)に触れないように
注意しましょう。

③ケーブル端子の反対のプラスを救援車に取り付ける

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赤いケーブルの反対側のクリップを
救援車のバッテリーの

プラス (+) 端子に接続します。

④救援車にマイナス端子を取り付け

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黒いケーブルのクリップを救援車の
バッテリーのマイナス (-) 端子に接続します。

⑤故障車側には車体の金属部分に取り付ける

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黒いケーブルの反対側のクリップを
故障車のエンジン本体の金属部分に留める。

⑥救援車側のエンジンを始動します

この時、故障車側はまだエンジンは
掛けません。

救援車側のみエンジン始動をしましょう。

⑦エンジン回転を上げる

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エンジン始動ができたら、アクセルを吹かしエンジン回転を上げましょう。

タコメーターを装備している車両の場合は、2000回転から3000回転が目安です。

⑧故障車側のエンジン始動

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救援者側はアクセルを踏みつつ、故障車側のエンジン始動を試みます。

⑨エンジン回転を戻す

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故障車のエンジンが無事に始動したら、救援する側のエンジン回転はアイドリング回転に戻して大丈夫です。

作業手順(外す工程)

⑩ブースターケーブルを外す

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無事にエンジンを始動させる事ができたら、両車のエンジンが始動した状態のままブースターケーブルを取り外します。

ブースターケーブル取り外しの手順は、
取り付けの手順の逆になります。

逆の手順。つまりマイナスから
プラスの順で外すわけですね。

ブースターケーブル使用後にする点検方法!

作業が終わったら最後に点検を
してみましょう!

作業終了後

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救援を受けた車は、バッテリーへの充電のため
数10分~1時間程度エンジンを

始動させたままにします。

走行する時

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主要な電装品を切ったまま
バッテリーへの充電を促し、

走行中もできる限りの
電装品は使用をひかえましょう。

走行をした状態でもエンジンが
止まらなければ正常です。

もし止まってしまう場合には、
バッテリーの交換もしくは

オルタネーターの交換が必要になります。

今回は省略するので、交換方法に
ついても知りたい方は、

以下記事を参考にしてみてください。

バッテリー交換

バッテリー交換が自宅で簡単【10分】で出来る作業手順と失敗しないコツ
この記事では、バッテリーを交換する上で最も重要な作業手順について解説していきます。作業方法を事前に理解できれば、だれでも簡単にスムーズな交換ができるようになります!また、合わせて10分で簡単にバッテリー交換ができる理由についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

オルタネーター交換

【GDB₋F/G型】簡単10分で完了するオルタネーターの交換方法
どうやってGDB(インプレッサ)のオルタネーターを交換するか知っておけば、知識として覚えておく事も出来ますし、実際に自分(DIY)で交換する事が出来るようになります。また、後半では交換後にやるべき点検項目についても解説しているので最後まで読んでみていください。

正しく繋いでバッテリー上がりから回復させよう!

以上、ブースターケーブルの
正しい使い方と注意点を紹介させていただきました。

今回の記事を読んでいただくと
わかる通り、

ブースターケーブルには

・ショート
・マイナスの繋げる場所

など使い方を間違えるとエンジンにダメージを
与える場合もあります。

そのため、自分で使用するのが不安に
思う方も少なくないでしょう。

ですが、基本を理解して正しく使用すれば、
自分でもトラブルなく使う事が可能です!

手順としても、

①電装品のスイッチをきる(ヘッドランプなど)
②ケーブル端子のプラスを故障車に取り付ける
③ケーブル端子の反対のプラスを救援車に取り付ける
④救援車にマイナス端子を取り付け
⑤故障車側には車体の金属部分に取り付ける
⑥救援車側のエンジンを始動する
⑦エンジン回転を上げる
⑧故障車側のエンジン始動
⑨エンジン回転を戻す
⑩ブースターケーブルを外す

⑩までを守る事で簡単に出来ます。

自分でできるようになれば、
不意のバッテリー上がりにも対処できます。

なので、是非この機会に正しい使い方を理解し、
もしもの時に役立ててみてください。

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