今回ご紹介するのは、細線に変換して電装品を
点灯させる配線のつなぎ方について。
近年では電源確保=ヒューズ電源を使えば簡単に電源確保ができますが…
配線自体が0.75sqと太線に対応したものなため、通常の方法では細線を多く使う電装品では取り付ける事ができません。
もしそれでもという場合にはヒューズ電源では
なく別の箇所から取る事を推奨となりますが…
今回の細線に変換するつなぎ方を組み合わせる
事で細線でも確保ができるようになります。
今回はそのやり方について順を追ってお伝えしていきます。
細線に変換してLED(電装品)を点灯させるつなぎ方の流れ
それではさっそく、細線に変換して電装品を
点灯させるつなぎ方の流れを見ていきましょう。
配線にギボシ端子ダブルをかしめる
接続コネクター用の配線を作る
配線に接続コネクターを繋げる
ギボシ端子ダブル+ヒューズ電源+接続コネクターを繋げる
ギボシ端子ダブル用の配線を作る
ギボシ端子ダブル用の
配線を作っていきましょう。
使うものは
ギボシ端子ダブル | ギボシ端子ダブルは0.5~2sqまで対応のパーツ。メス側が二又になっているので分岐に役立つ。 |
配線コード(0.5sq) | 配線コード(0.5sq)は太線サイズの配線。 |
配線にギボシ端子ダブルをかしめる
配線にギボシ端子ダブルをかしめていきましょう。
3つある配線のうち1つは片方をメス型
もう片方はオス型をかしめます。
※もう片方にオス型をかしめる理由は後々ヒューズ電源と繋げる為。
残りの配線2本はオス型の端子をそれぞれ片側にかしめましょう。
今回は端子の工程を省略していますが、実際に初めからギボシ端子ダブルの工程を知りたい方は以下記事を一緒に参考にしてみてください。
接続コネクター用の配線を作る
準備が出来たら接続コネクター用の
配線を作っていきましょう。
使うものは
接続コネクター3328 | 接続コネクター3328は細線から太線対応のパーツ。細線は0.2~0.3sq。太線は0.5sq。 |
電装品 | 今回使う電装品になります。 |
配線に接続コネクターを繋げる
配線に接続コネクター3328を繋げていきましょう。
ギボシ端子が繋いである2つの配線の
もう片側に接続コネクターをつなぎます。
繋ぐ事が出来たら細線側にも接続コネクターをつなぎます。
接続コネクター3328をつなぐ細かい工程が知りたい方は、以下記事と合わせて参考にしてみてください。
ギボシ端子ダブル+ヒューズ電源+接続コネクターを繋げる
ギボシ端子ダブル+ヒューズ電源+接続
コネクターを繋げていきましょう。
まずプラス側。ヒューズ電源とギボシ端子ダブルを繋げます。
ヒューズ電源側にメス型のギボシ端子が
ついているので、もう片方のオス型と繋げましょう。
ギボシ端子ダブル側(メス)はオスのギボシ端子と連結。
もう片方の接続コネクターは電装品と繋げます。
残りのマイナスは単体でアースに落してもいいですが、今回は【アースポイント増設ターミナル】を使います。
アースポイント増設ターミナルは配線分岐に役立つパーツで、最大で8か所までマイナスを繋げる事ができます。
アースポイント増設ターミナルのつなぎ方を知りたい方は、合わせて以下の記事を参考にしてみてください。
電源を繋げて作動確認をしてみよう
最後は電源を繋げて作動確認をしてみましょう。
流れは
ヒューズボックスのヒューズとヒューズ電源を差し替える
電装品の作動確認をして完了
車体のアースに繋げる
まずマイナス側。
アースポイント増設ターミナル大元の
マイナスを車体のアースに落しましょう。
ボディアースは剥き出しの鉄板部分であれば反応するので、必ず鉄板部分を見つけてボルトに挟み込んでアースしましょう。
※間違ってもプラスチックはダメ。プラスチックは電気を通さないので反応しません。
ヒューズボックスのヒューズとヒューズ電源を差し替える
ここではヒューズボックスのヒューズと
ヒューズ電源を差し替えます。
※差し替えるのは必ず同じA数のヒューズ電源。
たとえば今回のヒューズ電源であれば赤色の10A。
10AはACC電源になっているので、差し替える場合は必ず10A(赤)を選びましょう。
目安として
10A(赤) | 10AはACC電源を意味しています。 |
15A(青) | 15Aはイルミ電源を意味します。 |
20A(黄) | 20Aは常時電源を意味。※バッテリー電源12Vではないので注意。 |
他にもヒューズ電源には使用可能な種類がいくつかあるので車に合わせて使うのが最適です。よくわからない方は、以下でまとめている記事を参考にしてみてください。
電装品の作動確認をして完了
電装品の作動確認です。
まず繋いだだけでは電装品は反応しません。理由は電源がACC電源に繋いでいるためです。
ACC電源は
鍵タイプの場合 | キータイプの車は【LOCK】【ACC】【ON】【START】の4つの種類があり、ACC電源は【ACC】の位置にキーを回した際に流れます。 ACC電源の場合は、それ以上キーを回しても消えることがないので、そのまま使うこともできます。逆に、エンジンをOFF(切る)にすれば電気が遮断されます。 |
プッシュスタートタイプの場合 | プッシュボタンは、キータイプと違い、ボタンを押す事で電気が流れます。 種類には、【ACC】【ACC ON】【START】の3つがあります。 プッシュスタート車の場合は、プッシュボタンを1度押した際に流れる電源です。 ブレーキを踏まない状態でスイッチをONにする事で電気が流れます。ACC電源をOFFにする場合は、再度ボタンを押します。 |
逆にACCの位置に合わせる事で電気が流れる
ので電装品(LED)が点灯状態となります。
いずれかで切り替えた時にON/OFFが
できれば作業は完了となります。
ここまでの作業で大体5分ほどあれば完了します。作業自体もさほど難しくはないので、作業する場合の参考にしてみてください。
記事のまとめ
以上、【ヒューズ電源+ギボシ端子ダブル】細線に変換してLED(電装品)を点灯させるつなぎ方をお伝えしました。
今回の流れを実践する事で、ETC車載器やドライブレコーダーなど。細線を使う電装品の電源確保がやり易くなるので今後の参考にしてみてください。