クーラント交換でエア抜きが必要な2つの理由と故障に繋がる危険な症状

冷却水
冷却水
この記事は約5分で読めます。

クーラント交換後のエア抜きが必要ってよく聞くけど。絶対にエア抜きしないとダメなの?

以上のような疑問についてお応えします。

この記事がおすすめな人
✅エア抜きの必要性
✅エア抜きをしないとどうなるか

結論から言えばエア抜きは絶対に必要です。理由は車を壊さない為

抜けたあとは冷却水補充しとけば大丈夫でしょ。

こういった浅い考えの方がたまに居ますが、補充しただけでは冷却水が上手く循環しないので意味がありません

例えば本来なら○○の位置まで入るはずなのに、実際は半分程度しか補充できていない。量が少ない事で上手く冷却が出来ずにエンジンが壊れるといった末路に行き着く訳ですね。

また、エア抜きをしなかった事を引き金に他の原因が元でトラブルが引き起こる危険も。

そのため、今後も安全性を保つためにエア抜きの必要性を理解しておく必要性があります。

この記事では、2つの理由(必要性)を元に放置すると起こる症状や対処方法。防ぐ対策などもまとめています。

スポンサーリンク

エア抜きをしないといけない理由

それでは早速見ていきますが、エア抜きをしないといけない理由は大きく分けて2つあります。

・ホース漏れなどでクーラントが抜けた後に、配管内のエア嚙みを無くすため。
・内部の汚れを取り除き、トラブルを回避するため。

配管内のエア嚙みを無くすため

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E5%90%8D%E7%A7%B0%E6%9C%AA%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3-2022-11-06T221841.513-1.png

1つ目として、配管内のエア嚙みを無くすため
というのがあります。

先程エア抜きは、『クーラント液の循環がうまくいかなくなる』と言いました。

これは、ただ単に循環がうまく
いかないだけでなく、

エア噛みが元で水温上昇を引きおこす原因になる為です!

内部の汚れを取り除き、トラブルを回避するため

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E5%90%8D%E7%A7%B0%E6%9C%AA%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3-2022-11-06T221605.623-1.png

もう1つは、『内部の汚れを取り除き、トラブルを回避するため』です。

エア抜きをいつまでもしないと、内部のクーラントは走行距離と共に汚れていきます。

これは、不純物や水垢などがたまった
結果が原因となります。

一見、交換しなくても大丈夫そうに
見られるクーラントですが…

基本的には2~5万㎞前後で交換が推奨されていて、交換しなくていいなんて事はまずありません。

汚れが蓄積されれば、当然のことながら
冷却効果の低下します。



スポンサーリンク

エア抜きをしないことで起こる症状

ここまでいっても『エア抜きはしない!』と
断言する方は止めませんが、

最終的にどうなっても知りませんよ?

それというのも、実際に私も知識がなかった
頃に体験したことなんですが…

水温異常上昇⇒エンジンブローと症状が起きます。

初めは水温が異常に上昇する

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E6%AD%A3%E5%B8%B8%E6%B8%A9%E5%BA%A6-1.png

まず起こる事は水温上昇です。

名前の通り水温が異常に上昇する事で、
画像のように針の位置が大きく変わります。

・正常なら針の位置が下
・異常だとHに近い位置に

Cに近いほど温度が低く、Hに近いほど高くにあります。

温度で言うとどのくらいになるの?

正常なら90℃前後。異常の場合は100℃近くなるね。

最終的にはエンジンブローに…

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E6%AD%A3%E5%B8%B8%E6%B8%A9%E5%BA%A6-2-1.png

水温上昇を引きおこす⇒サーモスタットが開いて
冷却ファンが回り温度を下げる。

という工程ならまだ問題はありませんが…

それでも温度が下がらない場合は、行きつく先はエンジンブローです。

エンジンブローはエンジンが焼き付くことを意味し、簡単に言えばエンジンが壊れて走行不能になる事ですね。

水温異常上昇が起こる症状をオーバーヒートと言うのですが…

この症状が出た場合、走行中は常に
水温が上がり続けます。

普段ならある一定の温度に到達すれば
ラジエーターファンが作動。

→走行風と一緒に効率よく水温を下げ
安全な温度まで下げる。

といった事になるんですが…

オーバーヒートになった場合、
それが一切なくなります。

どうしても水温を下げたい場合には
車を停車させ冷えるのを待つしかありません。

今回触れたオーバーヒートの詳細については、以下を参考にしてみてください。

オーバーヒートになりやすい原因と”実践で使える3つの対処方法 ”
この記事では、車に乗る上で知っておきたい。オーバーヒートの原因について解説していきます。原因を事前に理解しておけば、実際にオーバーヒートが起きた場合に正しい対処ができます!また、記事の後半ではオーバーヒートの対処方法や対策も合わせて解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

エア抜きのタイミングや回数について

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81-3-1-6.png

ここからはエア抜きのタイミングや
回数のご紹介です。

もし実際に作業する時のために
それぞれ覚えてみましょう。

エア抜きのタイミングは冷却水の補充後

まずエア抜きのタイミングですが、
冷却水の補充後にやるのが一般的です。

エア抜き自体は関連するホース類を揉む
程度でもできますが…

完全に抜くためには一度エンジンを掛け
ながら気泡を抜く必要があります。

そのためタイミングとしては冷却水をある
程度補充した後が最適なとなります。

エア抜きの回数は車によって変わる

もうひとつはエア抜きの回数について。

回数というのは、わかりやすい目安で
電動ファンがまわった回数を示します。

電動ファンが回る=エンジンが一定以上熱を
持った際に冷やす仕組みを作る工程の一つ。

その目安を参考にエア抜き1回=ファンが1度回る。2回=2回回るというように数えます。

大抵が軽自動車でエア抜き2回、普通車で
エア抜き3〜5回程度となりますが…

中にはエンジンの関係でなかなかエア抜きが終わらず5〜8回くらい必要な車もあります。

そのため回数としては

・軽自動車でエア抜き2〜3回
・普通車でエア抜き3〜5回程度
・一部車種で5〜8回

というように覚えておくといいでしょう

車を壊さない為にも『エア抜きをしない』という選択肢はない!

以上、クーラント交換でエア抜きが必要な2つの理由と故障に繋がる危険な症状を解説しました。

今回の記事のおさらいです。

クーラントのエア抜きをしないといけない理由
・ホース漏れなどでクーラントが抜けた後に、配管内のエア嚙みを無くすため。
・内部の汚れを取り除き、トラブルを回避するため。
エア抜きをしないことで起こる症状!
・水温異常上昇
・エンジンブロー

エア抜き=何故必要なのかわからず、初心者の方にとっては難しいかもしれません。

しかし、今回のように正しい知識をつける事で、今後のカーライフに役立つ情報が身につきます。

たかがエア抜きで大げさな』と思うかもしれませんが、エア抜きをしなかった場合に実際起こる事です。

もしこの記事を目にして、

そういえばこの前部品交換するのにクーラント抜いたけど、エア抜きしてないな…
クーラント汚れてるけど、エア抜きが面倒で交換していない

このうちどちらかが当てはまった人は、
是非一度エア抜きをする事を推奨します。

また、エア抜きの重要性について知らなかった方でも、この記事を機に『エア抜きをしないといけない理由はここからきているんだ』と改めて認識していただければと思います。

※今回の記事以外にも冷却水の知識をつけたい。こんな方向けに【冷却水(クーラント)の知識”よくある疑問(悩み)や解決策・作業項目まとめ”】でまとめているので参考にしてみてください。

(Visited 16,897 times, 2 visits today)