ファンベルト・タイミングベルトは違うって聞いたんだけど。何が違うの?交換の必要性てあるの?
以上のような疑問にお答えします。
まず、この記事を書いた自分は
✅ファンベルトとタイミングベルトの違い
✅交換の必要性
✅ベルトが切れた場合の危険性
✅ベルト切れを起こさないための安全な交換時期
この記事では、車に乗る上で知っておきたい。ファンベルトとタイミングベルトの違いについて解説しています。
2つの違いについて理解しておけば、エンジン内部のどの箇所で使われてそれぞれどんな役割を持ったベルトなのかわかるので、今後の知識として役立てる事ができます。結果として、交換の必要性についても気づくことができます。
また、記事の後半ではベルトが切れた場合の危険性やベルト切れを起こさないための安全な交換時期も合わせて解説しているのでぜひ最後までご覧ください。
ちなみに、今回の内容は以下の手順で読み進めていくとわかりやすいのでおすすめです。
①【初心者から学ぶ】V(ファン)ベルトの役割と車で使われる3つの箇所 ≫
②車で使われるファンベルト・タイミングベルトの違いと交換の必要性!👈今ここ
③3つの症状から探る!交換時期以外でVベルトの交換を勧める理由とは? ≫
ファンベルトとタイミングベルトの違いについて
タイトルにあるファンベルトとタイミング
ベルトの違いについて。
一見すると、どちらもゴム製のベルトという事で同じに思われがちですが、2つのベルトは似ているようで全くの別物です。
ファンベルトについて
ファンベルトは、エンジン周辺の補機類を
動かすために役立つベルト。
その中には
エアコンベルト
パワステベルト
など様々な面で使用されています。
タイミングベルトについて
逆にタイミングベルトは、エンジン内部に組み込まれたベルトです。
クランクの動きとカムの動きを同期させる
ための役割をしています。
交換の必要性について
続いて交換の必要性です。
どちらもゴム製なので使い続けると劣化する
まず、どちらもゴム製ということで
交換は必要となります。
何故ならファンベルトやタイミングベルトはゴム製なために、使い続けるとベルトがすり減るためです。
ベルトがすり減る理由としては、ベルトを
セットするプーリーが関係しています。
プーリーは、動力源からベルトを使用して動力を伝達するときに機器に付いている滑車のことを言います。
ベルトがすり減るというのは、ベルトを回している時にプーリーに干渉することで、摩擦が生じてゴムが削れることになるためです。
最悪の場合は切れる危険もあるので交換は必要
また、最悪の場合はベルトが切れる危険もあります。
先程も言ったように、ベルトを回すにあたって常にプーリーに干渉することになる。
その際にベルトは距離と共にすり減っていきます。
もちろん直ぐに切れる訳ではありませんが、
距離が進むにつれてベルトに限界が来た時に切れます。
なので、ベルト類は消耗品と思っておいた方が無難です。
ベルトが切れた場合の危険性
ここまでが交換の必要性となりますが…
では、実際にベルトが切れた場合はどうなってしまうのか?
ファンベルト⇒タイミングベルトの順で
詳しく解説します。
ベルトの箇所によってはエンジンが止まる
ファンベルトの場合は、ベルトの箇所に
よってはエンジンが止まります。
上でも軽く説明しましたが、ファンベルトはエンジン周りの補機類を動かす目的でいくつかついています。
そのうち、エンジン始動や走行に関係のあるオルタネーター側のベルトが切れた場合に、エンジンが止まる原因を作ります。
オルタネーターは簡単に言えば発電機の役割をしていて、ベルトの駆動で電気を生み出しています。
そのため、ベルトが切れるとオルタネーターが作動できなくなるため、走行中にエンジンが止まるといった症状を起こします。
切れた時点で走行不能になる
タイミングベルトに関しては切れた時点で走行不能となります。
理由は、クランクシャフトの回転をカムシャフトへ伝えることができなくなるためです。
そもそもタイミングベルトは、クランクシャフトとカムシャフトが連動し、エンジンが継続的に燃焼や排気・吸気を繰り返すようにする役目をしています。
そのため、ベルトが切れると回転を伝えられなくなるとで、ピストンとバルブが正しく作動せずにエンジンを動かす動力が止まるという訳です。
最悪の場合はエンジンにダメージを
負いすぎてブローになる危険もあります。
なので、どちらにも言えることですが、ベルトが切れる前に交換時期で交換することが大切です。
ベルト切れを起こさないための安全な交換時期
そんな交換時期ですが、
・タイミングベルトは10万キロを目安
ファンベルトは5〜10万キロを目安
ファンベルトは5〜10万キロを目安に交換がおすすめです。
その理由は、ファンベルトがゴム製のために距離によって摩耗や経年劣化が起きるためです。
例えるなら消しゴムと同じです。
消しゴムと言えば擦る度にすり減って
削れていきますよね?
ある程度すり減っていくとちぎれる
ことも少なくありません。
イメージとしては同じでファンベルトに
当てはめても…
使い続ける度にベルト薄くなっていく⇒薄くなるにつれてベルトとしての機能を果たせなくなりちぎれる。
といった結果になります。
合わせて読みたい
3つの症状から探る!交換時期以外でVベルトの交換を勧める理由とは?
タイミングベルトは10万キロを目安
タイミングベルトは10万キロを目安に交換がおすすめです。
構造上太く作られているのでファンベルトよりは長持ちしますが…
やはり材質は変わらないので、使う度に酷使され擦れて削れていきます。
結果、ベルトが切れることになります。
そのため、10万キロを目安に交換が推奨となります。
どちらもゴム製であることに変わりはないので、走行中に切れるのが嫌な方は早めの交換を心がけるようにしましょう!
ファンベルト・タイミングベルトの違いや交換時期を理解してこれからのカーライフに役立てよう!
以上、車で使われるファンベルト・タイミングベルトの違いと交換の必要性を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
・タイミングベルトはクランクの動きとカムの動きを同期させるための役割をしたベルト
・最悪切れる危険もあるので交換は必要
・切れた時点で走行不能になる
・タイミングベルトは10万キロを目安
ファンベルトとタイミングベルトはゴム製のベルトを使っているところは同じですが、役割としては全く別物です。
なので、この機会に2つの違いを覚えて自分の
知識として吸収しましょう。
なお、当サイトでは他にも交換時期以外でVベルトの交換を勧める理由についても解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
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