
・オルタネーターの交換方法が知りたいんだけど。
・どうやって交換すればいいんだろ。
・手順があるなら今後のために知っておきたいな。
このような悩みを抱いたことはありませんか?
特に現在同じような問題で苦しんでいる方。オルタネーターが不調気味だから交換を検討しているけど、そもそもの手順がわからずに作業ができない。
『なら車屋さんにお任せすればいいのでは?』と思う方もいますが、依頼すると費用に加えて工賃や時間も制限されるので自分の都合に合わせたい人には向きません。
かといっていざ作業をしようと車に向かっても、どれから手を付ければいいのかわからない事ってありますよね。
手順を先に知る事は余計な作業を省いて
問題を早急に解決させるため大切な事。

自分では『これだ!』と思っていても、間違った考えのままでは余計なパーツまで取り外して無駄な時間が過ぎるだけです。
実を言うと過去の私も同じ悩みを抱えていたことがありました。初心者の頃、ネットなどで検索してもよくわからず手さぐりに作業をして時間ばかりが無駄になっていた時期もあります。
ですが実際に、一から作業を教わりながらしていく中で正しいやり方を学び解決への運びとなりました。
今回はその経験を活かして交換のやり方や交換後にやる事なども含めて一緒に解説していきます。
記事を読むことで知識を得る事はもちろんですが、これから先のトラブル解決を自分でできるのようになるで参考にしてみてください。
オルタネーターを取り換える必要性について
まず、タイトルにある【オルタネーターを取り換える必要性】について。
オルタネーターと言えば車で言う発電機の役割を持つ部品。本来であればオルタネーターの発電機の性能により、エンジン始動中でもエンジンが切れることなく走行ができます。
オルタネーターはあくまで消耗品
ですが、オルタネーターも機械なので、
使い続ければ消耗するためにいつかは壊れます。
オルタネーターが壊れる=途中でエンジンが止まる。

だったらバッテリーでカバーすればいいじゃん。

確かにバッテリーでも電気を分けられるから使えない事もないけど、結局はバッテリーの容量が尽きたら変わらないんだよね。
『オルタネーターが使えなくなったらバッテリーで。』と思うかもしれませんが、バッテリーには発電機としての役割がない。
と言う事は電気を貯めておくことができないので、バッテリーの容量が尽きれば車は動かなくなります。
バッテリーだけではカバーできない
その結果として、バッテリーだけでは
カバーできない理由に該当するわけです。
また、オルタネーターが使えなくなることで
・アイドリング不調
など様々な症状が起こります。
そして行き着く先はエンジンがかからなくなる。
オルタネーター=あまり深く考えず、
危険性を理解できない方も多い。
しかし、上記のように不調の原因にもなりえる事項なので、早めの交換又は交換時期での交換を心がけましょう。
私が交換に至った経緯
続いて今回オルタネーターの交換に至った経緯ですが
・走行距離が10万kmを超えた事
2つの事がきっかけです。
発電量が弱くなった事
オルタネーターは、本来【発電機】
の役割をしています。
ベルトの駆動でエンジンを回し、その動力で発生した力を利用して発電。要するに、発電する事でエンジン始動時は常に電気を作る=バッテリーの充電に充てることでバッテリー上がりを防いでいます。
意外とバッテリーだけで充電しているように思われがちですが…実際はオルタネーターとバッテリーの組み合わせで動いている訳ですね。
そのため、オルタネーターに異常が起きた場合に
発電量が関係してきます。
走行距離が10万kmを超えた事
また、走行距離が10万kmを超える事でオルタネーターの性能低下に繋がります。そのため、同様に交換の推奨。
もし交換をしなかった場合、エンジンストール
(エンジンが止まる)する事に繋がります。
順を追っていけば以下のようになります。
②アクセルを踏んでも加速感がなくなる
④エンジンストールの症状が出る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ヘッドライトなど照明類が暗くなる
照明類は主に、ヘッドライト・テールランプ
メーター照明が当てはまります。
『いつもより暗いような気がする』と感じたら、オルタネーターの発電量が低下している可能性があります。
アクセルを踏んでも加速感がなくなる
オルタネーターの発電は、電装系だけでなく
走行状態にも影響が出ます。
わかりやすいものでいえばアクセルを踏んでも加速感がなくなる事です。
オルタネーター=発電機なので電気のみを供給しているように思われがちですが、動力つまりパワーも関係しているので、本来はアクセルを踏む事で動力が伝わり加速します。
しかし、オルタネーターに異常が起きると性能が十分に伝達できないので加速不良となります。
エンジンストールの症状が出る
加速感がなくなった後に起こることはエンジンストールの症状です。
エンジンストールはエンジンが止まる症状で、この症状の厄介なところは①初めはエンジンが止まりそうになる症状。②次第に止まる頻度が上がっていき、最終的にはエンジンがかからなくなる事です。
つまり信号待ちや走行時に関係なく
エンジンストールします。
自分の意志ではどうにもならないと言う事。この事を踏まえると早めの交換が必要な理由がわかるかと思います。
ただ、バッテリーの可能性もあるので事前に
オルタネーターかどうか明確にする必要があります。
※確認するやり方については、【たった2分”自宅や外出中に出来るオルタネーターの作動確認をするやり方”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

オルタネーターを交換する上で準備するものについて
それでは交換作業にといいたいところですが、まずは準備する物からご紹介していきましょう。
オルタネーター(容量の大きいもの)
ラチェットハンドル
ソケット
工具セット
オルタネーター
1つ目はオルタネーター。オルタネーターには定番のリビルト品と強化の新品があります。
オルタネーター(リビルト)
今回交換に使用するリビルトの
オルタネーター。
今回はインプレッサを使って交換するので品番は以下の2種類です。
②GDBのF型とG型が【23700AA540】
『何故②種類?』と疑問に思うかと思いますが、その違いは①が75A②が90Aになっているからです。
今回はF/G型なので②を使用します。
交換自体は中古でも問題ありませんが、
当たりはずれを考えると新品がいいでしょう。
オルタネーター(容量の大きいもの)
また、ウーファーや電装品を多く使用する方には
アドバンスのオルタネーターがオススメです。
リビルト品が90Aに対してアドバンスは倍の130Aです。
値段は少々高めですが、倍の容量になることを考えればお得ではないでしょうか?

ラチェットハンドル
ラチェットハンドルは、六角ボルト・ナットなどを締めたり。緩めたりする工具です。
ラチェットハンドル単体。もしくはソケット単体では意味を成しませんが、ラチェットハンドルとソケットの2つを組み合わせる事で作業ができます。

ソケット
単体では意味を成しませんが、ラチェットハンドルとソケットの2つを組み合わせる事で作業ができます。
ソケットは10~21までサイズが様々あるので、
用途に合わせて使い分けることができます。
オルタネーターで使う場合には
・12㎜
2つがあれば問題ありません。

工具セット
ソケットやラチェットハンドル。レンチなど
一通りのパーツがセットになっているものです。

オルタネーターの交換方法
では、準備ができたら交換方法に移ります。
・手順②カバーを外す
・手順③オルタネーターの端子とボルトを外す
・手順④オルタネーター本体のボルトを外す
・手順⑤オルタネーターを交換する
手順①バッテリーのマイナスを外す
まず初めに、バッテリーのマイナスを外しましょう。
私の車の場合は、バッテリーの移設を行っているので、位置とケースが違いますがやり方は同じです。
参考としては、バッテリー交換の方法を先に
確認しておくとスムーズに作業ができます。
バッテリーの交換方法は【自宅で簡単【10分】で出来る”失敗しないバッテリー交換のやり方”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

手順②カバーを外す
マイナス端子を外す事ができたらエンジンルームに行き手前のカバー(赤〇)を外しましょう。
カバーは10㎜のソケットを使用して外す事ができます。
ボルトを外すとカバーが抜けるので、
右側に移動させましょう。
手順③オルタネーターの端子とボルトを外す
カバーがずらせたら
・②ボルトの順で外していきます。
オルタネーター側の端子は、赤いカバーを外すとボルトが見えるので12㎜のソケットを使って外しましょう。
手順④オルタネーター本体のボルトを外す
オルタネーター本体のボルトは
赤〇2本を12㎜のソケットを使い外します。
ボルトを外す事でベルトが緩みます。ベルトをずらしオルタネーターを外していきます。
手順⑤オルタネーターを交換する
次は取り付け編。外す事ができたらリビルト品と交換し、取り外した時と逆の手順で取り付けていきます。
ここで注意点として、ベルトを取り付ける際にはテンション(引っ張る力)をかけながらやる事を心掛けましょう!
掛けないまま取り付けてしまうと、ベルトがたわみ電圧不良やエンジンが掛からなくなる原因の元になります…
なので、必ずテンションをかけ張力を調整。その後固定となります。
交換後にやるべき点検項目
最後になりますが、交換後は点検をしていきます。
内容としては
・エンジンのかかり具合
・アイドリングで10分程様子を見る
エンジンの始動確認
まず初めにエンジンを始動させてみましょう。
キーを回しエンジンを始動させた時に、
無事にかかれば問題ありません。
エンジンのかかり具合やアイドリングで5分程様子を見る
エンジンを始動させたときの
かかり具合を確認します。
新品やリビルト品の場合、交換した当初はかかりが悪いかもしれませんが、落ち着いてくるとかかりはよくなります。
※ただし中古のオルタネーターに交換した場合は当たりはずれがあるので、かかりが悪いままの場合があります。
また、アイドリングで5分程様子を見るというのもおすすめ。正常なら5分以上経過しても止まる事がありません。
もし5分以上経過した時に、エンジンが止まってしまう場合はオルタネーター以外に原因がある。もしくはオルタネーター本体に不良がある場合があります。
このように、交換してすぐに終了させるのではなく正しい方法を実践する事で、交換後にトラブルを回避する結果となります。
記事のまとめ
以上、オルタネーターの交換方法と取り換える必要性を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
・バッテリーだけではカバーできない
・走行距離が10万kmを超えた事
・ラチェットハンドル
・ソケット
・工具セット
・手順②カバーを外す
・手順③オルタネーターの端子とボルトを外す
・手順④オルタネーター本体のボルトを外す
・手順⑤オルタネーターを交換する
・エンジンのかかり具合
・アイドリングで5分程様子を見る
オルタネーター=交換方法や必要性がわからず、初心者の方にとっては難しいかもしれません。

しかし、今回のように正しい知識と手順をつける事で後々のトラブルにも対処がしやすいです。