車がガス欠したら水を給油すると車が走行できるっていう噂を聞いたんだけど。本当なのかな?
このような悩みはありませんか?
一般的に車の給油は軽自動車・普通車はガソリン。
ディーゼル車は軽油。
というように決められた燃料を入れる
ことで走行を可能としています。
しかし、噂では『ガス欠になっても水を
入れると走れるらしい』という噂があり…
ちょっと試してみようかなと考える
人も中にはいるでしょう。
ですが実際は真っ赤な嘘で、仮にガス欠になったとしても復活することは出来ません。
なぜ嘘と言い切れるのか?この記事では順を追ってお伝えしていきます。
ガス欠した際に水を入れると車が走行できる噂があるけどその真相は?
噂で、ガス欠した際に水を入れると走れるって聞いたんだけど本当かな?
あれはガセ(嘘)情報だね。そもそもそれが本当だったら燃料なんて必要無くなるからね(笑)
確かに…そんなこと出来たらみんなやってるもんね。
そうそう。ちょうどいい機会だから、ここからは理由も知りたい人の為にエンジンの始動条件について触れていくね。
エンジンの始動条件について知ることで、
どうして水ではダメなのか理由が分かります。
それでは見ていきましょう!
ガス欠後に水で走行できるのは真っ赤な嘘!
まず先程も言ったように、
水を給油して走行することは出来ません!
つまり、ここではハッキリ真相は嘘と断言できます!
「なら温泉水ならワンチャンイケるかも?」とか思う人はいないと思うのであえては聞きませんが(笑)
そもそも、『水で走行出来たら何のために燃料があるんだよ!』と思いますよね?
水素で動く車ならまだしも、一般的な車はガソリンや軽油で動いてますから。
では、どうして燃料でなければ走ることが出来ないのか?
それは、車のエンジン始動までの流れを
知ることで理解することができます。
その根拠はエンジン始動の流れを知ることで解決出来る!
たとえば、ガソリン車のエンジン始動の流れを例に見てみましょう。
ガソリン車の燃料は
・ハイオクガソリン
この2つです。
※ここではハイオクを給油とします。
①まずハイオクを給油すると燃料タンク内にガソリンが溜まります。
この時、溜まったガソリンは
給油状態では移動しません。
②給油後にキー(鍵)をIGの位置まで回すと燃料ポンプが作動します。
燃料ポンプが分からない人の
ために軽く説明。
燃料ポンプは、タンク内のガソリンを吸い上げ
エンジンまで送る役目をしています。
ポンプが作動=エンジンまで送られる。
③エンジン内部で酸素と混ざり混合気となる。
エンジンまで送られた燃料は、空気中の酸素と
混じり合うことで化学反応により混合気を生み出します。
ちなみに、ディーゼルで同じように
ハイオク入れると壊れるので注意です。
もちろんその逆もダメです。
これ以上は話が逸れるので、詳しくは【【ガソリン車に軽油は危険】間違った給油で起こる症状と2つの対策!】を参考にしてみてください。
④混合気とプラグの火花で爆発を起こしてエンジン始動。
最後にスパークプラグのあるプラグホール内で、混合気と火花が混ざり合うことで爆発を起こします。
この爆発の衝撃でエンジンを始動させます。
走行中も続くので、プラグが失火しない
限りは正常に走ることが出来るわけです!
以上がエンジン始動までの流れです。
一連の流れを見れば、どうして
水ではダメなのか?
容易に想像がつくと思います。
仮に水なんていれたら、エンジン内部に到達して水浸しになるだけです。
エンジンは掛からないどころかむしろエンジンを壊します!
ですので、ガス欠後に水で車は動くというのは
真っ赤な嘘と言えます!
水がダメなら水抜き剤はどうなの?
ここで疑問がひとつ。
「なら水抜き剤もヤバいんじゃ?」
そう思う人もいるでしょう。
ですが特に問題はありません。
水抜き剤は特に影響がない
水抜き剤を入れる理由は、水よりも軽いガソリンを上に浮かせることでタンク内に残ってるガソリンを吸出し口まで底上げする名目で使われます。
水抜き剤は自然蒸発でなくなる
しかもせいぜい1リットル程度なので、
走行すれば水は自然蒸発して無くなります。
あくまでもすぐ近くにガソリンスタンドなどがある場合の最終手段として考える必要があり、極力使わないようにしてください。
ガス欠を起こして水を入れた場合の対処法とガス欠を起こさないためにできる対策
ここからは
・ガス欠を起こさないためにできる対策
2つをそれぞれお伝えしていきます。
水を入れた場合の対処法とは?
もし、水を入れたらどうすればいい?
入れないことが一番なんだけど、そんな時は次の対処を試してみてね。
まず、自分で水を抜くことは
ほぼ無理と考えましょう。
となると、残された選択肢は
・JAFロードサービス
2つのうちどちらかになります。
車屋さんであれば、保険を使えば料金がかかる事なくレッカーしてくれるでしょう。
また、手っ取り早いのはJAFロードサービスなんですが…
会員かどうかで費用が左右されるので、
依頼するなら会員になっておくといいでしょう。
例)非会員15000~20000円。会員20㎞までなら無料など。
ガス欠を起こさないためにできる対策
ガス欠はならないことが1番ですが、
実際は気をつけていてもなる時はなります。
でも、急に止まるのは嫌だ…
そんな方のために、ガス欠を起こさないためにできる対策を紹介します。
難しいことでは無いので、
誰でも実践可能です!
どんなことをすればいいの?
給油ランプをこまめにチェックすること!
そんなことでいいの?
うん。数値は結構正確だからこまめにチェックすることで防止ができるよ。
ちなみに、ゲージが1番下まで行くと
エンプティマークが付きますが、
燃料は少ないけど少しは走行出来ますよ。って意味になります。
実際は車種によって変わりますが、
目安として覚えておくと安心です!
エンプティマークについては、【車のエンプティ(給油)マーク点灯後の走行可能距離とガス欠時の対処法】で詳しく知る事ができるので参考にしてみてください。
私が実践しているガス欠防止対策!
最後に私自身が実践しているガス欠防止方法についても紹介します。
と言っても、給油ランプを見ることには
変わりないんですが(笑)
実践してることは
・携行缶を積んでおく
このふたつです!
ゲージの半分で給油や残り2メモリで給油
よく、もったいないからギリギリ
まで燃料使い切る。という方がいますが…
ガス欠になる確率が高くなるのでおすすめとは言えません。
特に遠出中に限っては、どこにガソリンスタンドがあるのか把握していないと、
気づいた頃にはガス欠寸前でスタンドも見当たらない…という状況になりかねません。
逆に余裕をもって給油しておけば、
もしもの時でも安心して走行が出来ます!
携行缶を積んでおく
また、もう一つの方法として携行缶という手もあります!
携行缶は予備としてガソリンを積んでおける缶です。
容量は10Lや20Lと様々ですが、
遠出の際にガス欠を免れることができます!
実際に私も、遠出した際に近所にスタンドがなくて助けられたことがあります。
携行缶自体はAmazonや楽天などのネットショッピングでも手軽に購入できるので、緊急時に備えて常備しておくのもおすすめです。
このようにやりかた次第で対策ができるので、ガス欠を起こさないためにも自分にあった方法を実践しましょう。
記事のまとめ
以上、ガス欠の際に水で走行ができるか
どうかの真相を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
その根拠はエンジン始動の流れを知ることで解決出来る!
水抜き剤は自然蒸発でなくなる
ガス欠を起こさないためにできる対策は給油ランプをこまめにチェックする
携行缶を積んでおく
記事でもわかる通りガス欠時に水の給油で
走行できるのは真っ赤な嘘と言うのがわかります。
理由はエンジン始動までの流れが違う為。
たとえばハイオクを例とした場合。
②給油後にキー(鍵)をIGの位置まで回すと燃料ポンプが作動します。
③エンジン内部で酸素と混ざり混合気となる。
④混合気とプラグの火花で爆発を起こしてエンジン始動
このようにエンジン始動までの流れが作れるわけですが…
水を入れてしまうと混合気を作る事が出来なくなるので、火花で爆発を起こしてエンジン始動という段階まで行く事が出来ません。
つまりはエンジン始動が出来ないわけですね。
そのため、走行以前にエンジンをかけられないので『水で走行は真っ赤な嘘で、仮にガス欠になったとしても復活することは出来ません。』という訳です。
ですので、もしガス欠を起こしてしまっても水を給油ではなく。
自分に取れる最前の方法を実践して
危機を乗り越えましょう!
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