ヘッドライトが点灯しない原因と解決策”球切れ以外にも知っておきたい4つのトラブルを解説”

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ヘッドライト(前照灯)が点灯しないんだけど何が原因なんだろ。解決するには何をすればいいの。

など疑問に思っていませんか?

特に今現在同じ悩みを抱えている方。自分なりに解決しようと試してはみたものの、一向に問題が解決せず頭を悩ませてしまう事ってありますよね。

結論、ヘッドライトが点かない際には以下のポイントを押さえておくと対処しやすくなります。

・両側のバルブが点かないのか
・片側だけ点かないのか
・バルブ自体に電気は来ているのか

上記の条件を把握できれば、だれでも簡単に『原因を絞った上で対処する事』ができます実際に私も同じ方法で解決への運びとなりました。

本記事では、そんなヘッドライトが点灯しない原因について4つに絞った上で対処方法や防ぐ対策などもまとめました。

ヘッドライトがつかない=焦る気持ちもわかりますが…必ず原因があるので正しい対処をする事でトラブル解決につながります。

この記事でわかる事
✅ヘッドライトがつかない4つの原因
✅原因解決に向けた対処方法
✅防ぐための対策

今回の記事以外にも知識をつけたい。こんな方向けに【ヘッドライト(前照灯)の知識”よくある疑問(悩み)や解決策・作業項目まとめ”】でまとめているので参考にしてみてください。

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ヘッドライトがつかない=球切れを疑うが…

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まずヘッドライト(前照灯)がつかない場合に勘違いしがちなのがバルブの球切れです。球切れは名前の通り電球が切れること。

本来であればスイッチ(スモールスイッチ)の切り替えによってバルブに電気が流れて点灯が出来ますが、球切れになることで電気が流れても途中で遮断されて反応しなくなります

もしこの時、球切れが原因ならバルブを交換する事で対処できますが…

この考えから『バルブの球切れが原因だ!』と勘違いして交換したのにもし両方とも点灯しない場合には球切れを除いた原因を考える必要があります

球切れ以外の4つの原因と解決策

その原因に含まれるのが

・スイッチをONにしていない
・配線が断線している
・ヒューズ切れを起こしている
・スイッチの故障

スイッチをONにしていない

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1つ目はスイッチをONにしていないこと

ヘッドライトは本来

・スモールスイッチを2回ひねると点灯
・戻すと消灯という流れ。

キーを所定の位置(ACC以上)に回す+スイッチを2回ひねる事でバルブに電気が流れて点灯する仕組みですが、スイッチを切り替え忘れるとヘッドライトが点灯しない状態になります。

これはイルミ電源がスイッチと関係していて、スイッチを切り替える事によって電気がバルブに伝わる流れになっています。

そのため、スイッチをONにしていないことで『点灯しなくなった!』と勘違いするわけです。

もしスイッチが原因でつかない場合にはONに切り替える事で対処ができます。

キーもしくはプッシュスイッチをACC以上。所定の位置に合わせた状態でスモールスイッチを2回ひねる事で点灯が出来ます。

詳しいやり方は【ヘッドライト(前照灯)の球切れ点検を自分一人で確認する簡単(1分)なやり方】でまとめているので参考にしてみてください。

配線の断線

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2つ目は配線の断線です。

断線ってどんな症状なの?

簡単に言えば断線は配線同士が切れている症状のことだね。

・配線がちぎれかけている
・完全に遮断されている

ヘッドランプにつながる配線が途中で断線する事で電気の流れが止まるので点灯しなくなります。

ちぎれの場合ってどうやって修復すればいいの?

途中にギボシ端子を繋げる方法もあるけど、外れなくてもいいならハンダ付けがおすすめだね。

ハンダ付けはハンダを溶かして配線同士をくっつけるので、比較的簡単に修復ができます。

自分でやってみたいけど交換方法がわからない。こんな方は【配線同士を綺麗に繋げるはんだ付けの手順と失敗しない為の4つの注意点】を参考にしてみましょう。

ヒューズが切れている

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3つ目はヒューズ切れです。ヒューズが切れる事で点灯しなくなります。理由は電気が遮断されるため。ヒューズというのは、本来保護回路の役割を持つパーツ。

過電流が流れた場合に、電装品を守って
自らが切れることで保護するもの。

保護する点ではありがたいパーツですが、問題は自らが切れるという点。切れる=繋いだ先に電気がいかなくなるので、途中で遮断されることになります。

繋いだ先は当然バルブつまりはヘッドランプです。電気が遮断されるといくらスイッチをONにしても点灯しなくなるという訳です。

ヒューズが原因の場合は、関連するヒューズを交換することで解決。ヒューズは【H‐LP LO】【H-LP HI】といった表記がされています

ただし、この時注意しておきたいのは数字が大きいヒューズは使わない事。

なんで?余裕があるから大丈夫じゃないの?

こう考える方も中にはいるかもしれませんが…耐えられる容量が変わるので注意が必要です。

よく

・手元に同じのがないから
・余裕を持って大きいのに

という方が少なからずいますがこの方法はおすすめ出来ません。理由は配線が電流に耐えられなくなるためです。要は過電流と呼ばれるものですね。

本来であれば間にヒューズがあるので、それ以上の電気が流れた場合にヒューズが変わりに切れて保護になります。

ですが、容量を大きくするとヒューズが反応しないのでそのまま配線側に電気が流れることになります。結果、電流に対して配線が耐えられなくなり発火⇒配線が発火することになります。

これで大丈夫だろ。と軽く考えても、実際は取り返しのつかない事になるので注意が必要です。なので必ず正しいヒューズに交換をしましょう。

交換方法については、【【作業時間はたった1分】初心者でも簡単に出来るヒューズ交換方法!】でまとめているので参考にしてみてください。

スモールスイッチの故障

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4つ目はスモールスイッチの故障です。

スイッチが故障することでヘッドライトが点灯しなくなります。

理由は流れるはずの電気が遮断されるため。本来スモールスイッチというのは、スイッチを切り替えることで中で接点がON/OFFする仕組みになっています。

・ONで接点が繋がり電気が流れる
・OFFにすると接点が遮断され電気が流れない

これが本来の仕組みですが…故障すると常に消灯状態になるのでONにしてもつかなくなります。

スモールスイッチが原因の場合はスイッチを交換することで解決ができます。軽度なら分解して内部の接点を磨く事で接触が回復することもありますが…症状が起きた時の手間を考えるなら交換した方が早いです。

実際の交換方法については、【スモールスイッチレバーの交換手順と車に取り付けるまでの簡単な方法!】でまとめているので参考にしてみてください。

スモール(ウインカー)スイッチレバーの交換手順と車に取り付けるまでの簡単な方法!
スモールスイッチ(ウインカー)レバーを交換したいけどやり方がわからない。費用を抑えるために自分で。今後のトラブル解決のためになど。自分で交換をしたい方は参考にしてみてください。交換時間の目安は10分程度。慣れてくれば5分ほどで完了します。

原因を特定させるための方法

ここからは先ほど紹介した原因を特定させるための方法。いくつかやり方があるので参考にしてみてください。

電気の流れをテスターで確認する
バルブやスイッチを目視で確認する

電気の流れをテスターで確認する

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まず1つ目として電気の流れをテスターで確認する。コネクターの金属部分にテスターを押し当て電気の流れを確認します。

反応すれば電気は来ている。反応しなかった場合は球切れではなく

・断線
・ヒューズ切れ

いずれかであるとわかります。

テスターを使って調べる方法については、【【検電テスターを使った】車の電球に電気が流れているかを調べる方法】を参考にしてみてください。

バルブやスイッチを目視で確認する

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またバルブやスイッチを目視で確認するのも一つの手。バルブによっては目視で切れているかどうかわかるので、テスターを使わなくても確認ができます。また、スイッチに関しても切り替えるだけなので目視で確認できる

ただ、結局は電気の流れを知る必要もあるので一番はテスター確認+バルブやスイッチの目視。

流れとしては

①電気の流れを確認する
②バルブやスイッチの目視確認

電気の流れを先に確認する事で断線やヒューズ切れの有無を把握できます。もしそれで問題がなければバルブやスイッチというように判断が出来ます。

ヘッドライトが点かないトラブルを防ぐ対策

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最後はヘッドライトが点かないトラブルを防ぐ対策。自分に出来る対策を日ごろからする事で防ぐ事に繋がります。

定期的にメンテナンスをする
夜間の外出を控える
ヘッドライトのバルブを寿命の長いものに変える
スイッチを10万km目安に交換する

定期的にメンテナンスをする

1つ目は定期的にメンテナンスをすることです。

1週間に1度もしくは1か月に1度でもいいので、点灯チェックや配線の断線・ヒューズの確認をしてみましょう。

自分で確認をすることで、今はどのような状態になっているのかがわかるので点灯不良を見逃しにくくします!

夜間の外出を控える

2つ目は夜間の外出を控える事です。

球切れに限定したことになりますが、ライトの使用量を防ぐことができます。基本的にヘッドライトは夜間しか使うことがないので、夜間に外出することを控えれば自然と球切れの確率を減らすことができる。

ヘッドライトのバルブを寿命の長いものに変える

3つ目はヘッドライトのバルブを寿命の長いものに変えること。

球切れが元で点かない原因に当てはまる場合、大抵がバルブが寿命を迎える事。中でも白熱球のように明るくするために消費電力の高いバルブは寿命も短い傾向にあります。

そのため、LEDのように消費の少ないバルブや長寿命化に特化したバルブを選ぶ事で点かない原因を防ぐ対策になります。

参考として、明るさや長寿命に期待が持てるバルブは【車検適合+視認性抜群”LEDヘッドランプ(H4)のおすすめ5選”】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

スイッチを10万km目安に交換する

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4つ目はスイッチを10万km目安に交換する事です。

スモールスイッチになりますが、10万kmを目安に交換する事で防げます。

経年劣化により直ぐにとは言えませんが、
使い続ければいつかは壊れます。

だいたい10万kmを超えてくると色々な部品が壊れてくるのでそれに合わせて交換することで防げます。

まとめると

定期的にメンテナンスをする
夜間の外出を控える
ヘッドライトのバルブを寿命の長いものに変える
スイッチを10万km目安に交換する

このように自分に合った対策をする事で突然の点灯不良を防ぐ結果となります

ヘッドランプが点かない時は原因を明確にすることが先決

以上、ヘッドライトが点灯しない原因や解決策を紹介しました。

今回の記事のおさらいです。

球切れ以外でヘッドライトが両方点かない原因について
スイッチをONにしていない
配線の断線

ヒューズ切れ
ヘッドライトがつかない時の解決策
スイッチの付け忘れ⇒切り替える
球切れ⇒バルブを交換する

断線⇒断線個所を直す
ヒューズ切れ⇒ヒューズを交換する
バルブ切れを起さないために自分でできる対策
定期的にメンテナンスをする
夜間の外出を控える
ヘッドライトのバルブを寿命の長いものに変える
スイッチを10万km目安に交換する

記事でもわかる通りヘッドライトがつかない場合には4つの原因が関係してきます。

よくバルブの球切れと勘違いしがちですが…ヘッドライトが付かない=必ず球切れではなく、原因を明確にしてから対処する事でその後もトラブルなくカーライフを送る事ができます。

また今回の対処法はヘッドライト球以外にも電球全般に言える事なので、もしも突然切れた場合には寿命以外にも元の原因を考えるのもいいですね。

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