ラジエーターキャップって何?どんな役割があるの?使い続けるとどうなるの?
このような悩みはありませんか?
このような悩みはありませんか?
通常ラジエーターキャップと言えば、ラジエーターに装着された蓋の事。車にとっては重要となるパーツの一つですが…
蓋としての役割以外にも役立つ効果を持っています。
今回は、そんなラジエーターキャップについて
✅使い続けた場合の危険性
それぞれ順を追って解説していきます。
ラジエーターキャップとは?どんな役割があるの?
ラジエーターキャップは、ラジエーターに取り付けられた蓋(キャップ)を指します。
役割としては
・沸騰するのを防ぐ
2つの役割があります。
漏れ防止の蓋としての役割
1つ目は漏れ防止の蓋の役割です。
ラジエーターキャップは先程も言ったように、
ラジエーターに取り付けられたパーツになります。
ラジエーター内部には冷却水が入っており、
エンジンとラジエーターを常に行き来しています。
そのためエンジンをそのままかけてしまうと、
ラジエーター内部の冷却水が吹き出してしまいます。
ラジエーターキャップは、冷却水が吹き出すのを防ぐ目的として取り付けられたパーツです。
つまり、密閉弁としての役割だね。
沸騰するのを防ぐ役割
また、蓋としての役割の他にも沸騰する
のを防ぐ目的もあります。
本来であれば100℃になると沸騰する所を、キャップの効果により120℃程度まで耐えられるようになっています。
密封して圧力をかけることで、水温が100℃を超えても沸騰して気化するのを防ぎます。
気化を防ぐ→冷却水が液体の状態を保つ。
密封→ 圧力調整弁が働いて水温によって変化
するラジエーター内の圧力を調整。
ちなみに、温度上昇を抑えられなかった場合は、冷却系統の破損を防ぐために1度リザーブタンクに冷却水を戻します。
その後、温度が一定まで下がるとラジエーター本体の内圧も低下して負圧状態となります。
負圧状態になる=負圧弁が機能してリザーブタンクへ逃がした冷却水がラジエーターに戻る。
つまり、本来は加圧弁により沸騰を
防いで中の圧力を調整。
それでも抑えられない場合は、リザーブタンクへ1度冷却水を戻して落ち着くのを待つ。
落ち着いたあと、負圧弁が機能してリザーブタンクの冷却水をラジエーターへ戻すと言った役割をしているわけです。
加圧弁=沸騰するのを防ぐ。
負圧弁=温度が下がった冷却水を元に戻す。
それに加えて漏れ防止の密閉弁を加えた
3つの役割があります。
ラジエーターキャップを使い続けるとどうなるの?
続いてラジエーターキャップを使い続けた場合について。
もし、長い間ラジエーターキャップを使い
続けた場合どうなってしまうのか?
以下で確認してみましょう。
正常に機能しなくなる
まず正常に機能しなくなることは間違い
なくなります。
ラジエーターキャップは先程も言ったように、
・加圧弁
・負圧弁
3つの役割を持っています。
ですが、常に高温と隣り合わせの状態になっているため、破損や劣化などで機能が低下します。
行き着く先はオーバーヒート
機能低下が起こったあとは温度管理も出来なくなるため、行き着く先はオーバーヒートです。
オーバーヒート=水温が異常上昇を
した時に起こる症状。
【なぜ起こる】知らないと危険なオーバーヒートの原因(3つ)と対策 ≫
オーバーヒート後も対処できない場合はエンジンブロー(エンジンが壊れる)を引き起こします。
そのため、ラジエーターキャップは消耗品であることを忘れないようにしましょう。
ラジエーターキャップの役割を理解して正しく使いましょう
以上、車のラジエーターキャップの役割と長く使い続けた場合の危険性を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
沸騰するのを防ぐ役割
行き着く先はオーバーヒート
ラジエーターキャップは、一見するとただの蓋のようにも見えますが、漏れや沸騰を防ぐ重要なパーツです。
特に、高負荷がかかりやすい状況下では
オーバーヒートの防止にもなります。
ですが、その反面で熱に晒されやすく、破損や中のスプリングの働きが鈍くなって壊れやすいといったデメリットも生じます。
なので、ラジエーターキャップは消耗品であることを忘れないようにしましょう。
次は【車のラジエーターキャップの交換時期と交換するキャップについて】を参考に交換時期も把握してみよう。