テールランプがつかない原因と解決策”バルブ切れ以外にも知りたいたい4つのトラブルを解説”

テール・ストップランプ
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この記事は約11分で読めます。

暗くなってきたので、テールランプをつけようと色々やってみたけど点灯しない。つくようにするにはどうすればいいのだろう。

こういった悩みはありませんか?

特に今現在同じ悩みを抱えている方。自分なりに解決しようと試してはみたものの、一向に解決せず頭を悩ませてしまう事ってありますよね。

結論、トラブルを解決するには以下のポイントを押さえておくことが大切です。

・テールランプの仕組み
・両側のバルブが点かないのか
・片側だけ点かないのか
・バルブ自体に電気は来ているのか

・テールランプが点灯するまでの関連パーツ

上記の内容を理解していれば、だれでも簡単に『原因解決に向けた対処』ができます。実際に私も同じ方法で解決への運びとなりました。

本記事では、そんなテールランプが点かなくなるトラブルについて4つの原因を元に対処方法や対策をまとめました。

テールランプがつかない=放置すると違反や車検に通らない問題も起きるので早めの対処しましょう。

この記事でわかる事
✅テールランプがつかない4つの原因
✅原因解決に向けた対処方法
✅防ぐための対策

今回紹介した以外にもテールランプについて知りたい方は、【テール/ストップランプの知識”よくある悩み(疑問)や解決策・作業まとめ”】を参考にしてみてください。

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点灯しない=球切れを疑いがちだが…

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テールランプが点灯しない=真っ先に疑うのがバルブの球切れ。

⇒理由は簡単で電気が遮断される為。通常時であれば、テールランプはスモールスイッチをONにする事でイルミ電源がバルブ側に流れて点灯と言う流れです。

しかし、球切れが起こると同じようにスモールスイッチをONにしたところで電気が途中で遮断されるので点灯する事がありません。

その結果として原因となるのがテールランプの球切れ。もしテールランプの球切れが原因で点灯しなくなった場合は

・同じ電球
・社外品

いずれかに交換することで対処ができます。

テールランプ交換のやり方は、【【自宅で簡単】車のテール/ストップランプ球の交換から取り付けまでの手順】でまとめているので参考にしてみてください。

ただしこれはあくまで球切れが原因だった場合。必ずしも球切れとは限らないので、他の原因も知っておく必要があります。

特にバルブが両側とも切れた時。一般的によく見る球切れの症状は画像のように片方だけ切れていること。中々同時に切れる事は少ないので、両方が切れる場合は球切れ以外を疑いましょう

球切れ以外の4つの原因と解決策

その原因に含まれるのが

・スイッチをONにしていない
・配線が断線している
・ヒューズ切れを起こしている
・スイッチの故障

スイッチをONにしていない

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1つ目はスイッチをONにしていないこと

テールランプは本来

・スモールスイッチを1回ひねると点灯
・戻すと消灯という流れ。

キーを所定の位置(ACC以上)に回す+スイッチを1回ひねる事でバルブに電気が流れて点灯する仕組みですが、スイッチを切り替え忘れると点灯しない状態になります。

これはイルミ電源がスイッチと関係していて、スイッチを切り替える事によって電気がバルブに伝わる流れになっています。

そのため、スイッチをONにしていないことで『点灯しなくなった!』と勘違いするわけです。

もしスイッチが原因でつかない場合にはONに切り替える事で対処ができます。

キーもしくはプッシュスイッチをACC以上。所定の位置に合わせた状態でスモールスイッチを1回ひねる事で点灯が出来ます。

配線の断線

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2つ目は配線の断線です。

断線ってどんな症状なの?

簡単に言えば断線は配線同士が切れている症状のことだね。

・配線がちぎれかけている
・完全に遮断されている

テールランプにつながる配線が途中で断線する事で電気の流れが止まるので点灯しなくなります。

ちぎれの場合ってどうやって修復すればいいの?

途中にギボシ端子を繋げる方法もあるけど、外れなくてもいいならハンダ付けがおすすめだね。

ハンダ付けはハンダを溶かして配線同士をくっつけるので、比較的簡単に修復ができます。

自分でやってみたいけど交換方法がわからない。こんな方は【配線同士を綺麗に繋げるはんだ付けの手順と失敗しない為の4つの注意点】を参考にしてみましょう。

ヒューズが切れている

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3つ目はヒューズ切れです。ヒューズが切れる事で点灯しなくなります。理由は電気が遮断されるため。ヒューズというのは、本来保護回路の役割を持つパーツ。

過電流が流れた場合に、電装品を守って
自らが切れることで保護するもの。

保護する点ではありがたいパーツですが、問題は自らが切れるという点。切れる=繋いだ先に電気がいかなくなるので、途中で遮断されることになります。

繋いだ先は当然バルブつまりはテールランプです。電気が遮断されるといくらスイッチをONにしても点灯しなくなるという訳です。

ヒューズが原因の場合は、TAILのヒューズを交換することで解決できます。TAILはテールランプ等に連動する10Aのヒューズなので、同じく10Aのヒューズを差し込んで解決しましょう。

ただし、この時注意しておきたいのは数字が大きいヒューズは使わない事。

なんで?余裕があるから大丈夫じゃないの?

こう考える方も中にはいるかもしれませんが…耐えられる容量が変わるので注意が必要です。

よく

・手元に同じのがないから
・余裕を持って大きいのに

という方が少なからずいますがこの方法はおすすめ出来ません。理由は配線が電流に耐えられなくなるためです。要は過電流と呼ばれるものですね。

本来であれば間にヒューズがあるので、それ以上の電気が流れた場合にヒューズが変わりに切れて保護になります。

ですが、容量を大きくするとヒューズが反応しないのでそのまま配線側に電気が流れることになります。結果、電流に対して配線が耐えられなくなり発火⇒配線が発火することになります。

これで大丈夫だろ。と軽く考えても、実際は取り返しのつかない事になるので注意が必要です。なので必ず正しいヒューズに交換をしましょう。

交換方法については、【【作業時間はたった1分】初心者でも簡単に出来るヒューズ交換方法!】でまとめているので参考にしてみてください。

スモールスイッチの故障

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4つ目はスモールスイッチの故障です。

スイッチが故障することでテールランプが点灯しなくなります。

理由は流れるはずの電気が遮断されるため。本来スモールスイッチというのは、スイッチを切り替えることで中で接点がON/OFFする仕組みになっています。

・ONで接点が繋がり電気が流れる
・OFFにすると接点が遮断され電気が流れない

これが本来の仕組みですが…故障すると常に消灯状態になるのでONにしてもつかなくなります。

スモールスイッチが原因の場合はスイッチを交換することで解決ができます。軽度なら分解して内部の接点を磨く事で接触が回復することもありますが…症状が起きた時の手間を考えるなら交換した方が早いです。

実際の交換方法については、【スモールスイッチレバーの交換手順と車に取り付けるまでの簡単な方法!】でまとめているので参考にしてみてください。

4つの中から自分の原因を特定するには

先程の説明通り

・球切れ
断線
・ヒューズ切れ
・スイッチの故障

いずれかが該当することがわかりました。しかし原因や対処方法についてはわかったもののどうやって特定をするのか。

必ずしも誰もが同じ症状になるとは限らないため、4つのうち自分に合った症状を見極める必要があります。

とはいってもどうやって見分ければいいの?

わかりやすいのは、ヒューズの確認・テスターを当てつつスイッチのON/OFFで確認する事をすることだね。

ヒューズの確認をする

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1つ目はヒューズの確認をすること。

・ヒューズにテスターを当てる
・ヒューズを引き抜く

いずれかで確認が出来ます。

キーをACCに合わせた状態で、目的のヒューズにテスターを当てる事で確認が出来ます。ヒューズが光る⇒正常。反応なし⇒切れている。

もう一つは【TAIL】と書いてあるヒューズ(10A)を引き抜いて確認します。画像のように切れている箇所があればヒューズが原因と分かります。

またTAILのヒューズはポジションランプやナンバー灯、メーター照明等とも連動しているのでわかりやすいです。

テスターを当てつつスイッチのON/OFFで確認

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2つ目はテスターを当てつつスイッチの
ON/OFFで確認すること。

ここで分かることは

・球切れ
・断線

・スイッチの故障

ON/OFF時に検電テスターを当てる事で、球切れなのか。断線もしくはスイッチの故障なのかが分かります。

球切れや断線であれば点灯はしないものの、テスターにより途中まで電気が来ているのが分かります。

逆にON/OFFしたにも関わらず電気が反応しない。こんな場合はスイッチの故障が原因です。

球切れは中のフィラメントを確認

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球切れは中のフィラメントを確認する事で判断ができます。

特にハロゲンのバルブはわかりやすく

・中が黒ずむ
・中のフィラメントが壊れる

この状態になると球切れが起きている証となります。

つかない原因を防ぐ為に私がおすすめする事

最後はテールランプがつかない原因を防ぐための対策。つかなくなるのは仕方ないとしても、必ずしも防げない訳ではありません。

原因にあった対策を立てる事で突然の
トラブルを回避することが出来ます。

内容としては

・電装品の追加をしすぎない
・テールランプの球切れ点検を定期的に

・バルブの寿命を目安に交換する
・スイッチを10万km目安に交換する
・ヒューズをたまに点検する

電装品の追加をしすぎない

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1つ目は電装品の追加をしすぎないこと

電装品を追加することによって、その都度
電気が消費されて負荷がかかることになります。

もちろん4〜5個程度なら大丈夫ですが…4〜5個程度なら大丈夫ですが…それ以上に10個や20個といった大量につけすぎると負荷によって切れやすくなるので注意しましょう。

テールランプの球切れ点検を定期的に

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2つ目はテールランプの球切れ点検を定期的に行う事です。

毎日とは言いませんが、月一程度でテールランプの確認をすることでふとした時に球切れを発見する事ができます。

やり方についても1人でもできる簡単な方法があるので、手順を覚えて実践してみるといいでしょう。

実際の点検のやり方が知りたい方は【【1人で実践できる】テール・ストップランプの球切れ点検の方法とやり方】でまとめているので参考にしてみましょう。

バルブの寿命を目安に交換する

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2つ目はバルブの寿命を目安に交換する事です。

主に電球に関してですね。バルブも消耗品なので、寿命に合わせて交換することで点灯不良を防げます。

目安として

・ハロゲンなら2〜3年
・LEDなら3〜10年

いずれかを目安にするといいでしょう。

ちなみに交換のすすめとしてはLED。消費電力を抑えられるのはもちろん。ハロゲンの半分以上の容量で同等もしくはそれ以上の明るさを期待できるためです。

また、寿命が延びる事で切れにくく交換の頻度も減ります。

LEDが気になる方は、【2段階でLEDの光量変化が分かる”T20/S25ダブル球のおすすめ5選”】でおすすめをまとめているので参考としてみてください。

スイッチを10万km目安に交換する

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3つ目はスイッチを10万km目安に交換する事。スモールスイッチになりますが、10万kmを目安に交換する事で防げます。

経年劣化により直ぐにとは言えませんが、
使い続ければいつかは壊れます。

だいたい10万kmを超えてくると色々な部品が壊れてくるのでそれに合わせて交換することで防げます。

ヒューズをたまに点検する

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4つ目はヒューズをたまに点検する事。ヒューズは、【必ずこのタイミングで壊れる】というのが言えません。

あくまで過電流が流れた際にパーツを保護して壊れる。つまり問題がなければ壊れる事はないので、時々点検をしながら確認するといいでしょう。

このように、部品によって適した対策をすれば完全に点灯しなくなる前に防ぐことができます。

やり方も覚えれば簡単なので、ぜひ自分の
知識として吸収してみてください。

正しい原因を知りトラブル回避に役立てよう!

この記事では、テールランプが点灯
しない原因について紹介しました。

この記事のおさらい。

よくある原因
バルブの球切れ
球切れ以外の原因
スイッチをONにしていない
配線の断線
ヒューズが切れている
スモールスイッチの故障
4つの中から自分の原因を特定するには
ヒューズの確認をする
テスターを当てつつスイッチのON/OFFで確認
球切れは中のフィラメントを確認
つかない原因を防ぐ為に私がおすすめする対策
電装品の追加をしすぎない
テールランプの球切れ点検を定期的に
バルブの寿命を目安に交換する
スイッチを10万km目安に交換する
ヒューズをたまに点検する

記事でもわかる通り、球切れを始めとした断線やスイッチの故障・ヒューズ切れなどが含まれます。

中でもよくあるのはバルブの球切れ。球が切れる事で電気が流れなくなって点灯しないケース。

ただ、必ず球切れとは限らないので勘違いから交換するのはバルブが無駄になるのでお勧めしません。原因を特定した上で原因となる問題を解決するのが先決。

仮に

・面倒だから後で
・ヘッドライトが点けば問題ないでしょ

こういった理由から、後回しにすれば
無灯火違反】にもなりかねません。

違反になれば当然、反則金や点数の減点にも
なりかねないので余計な出費が増えるだけ。

のちのち面倒なことにならない為にも、記事を参考に早い段階で解決して安全なカーライフを送りましょう。また、もし突然付かなくなるのが嫌という方は自分に合った対策を心がけるのもおすすめです。

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