サーモスタットが故障”よくある2つの症状と放置して走行する危険性”

サーモスタット
サーモスタット
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サーモスタットが故障すると危険って聞くけど、そんなに重要なパーツなのかな?もし危険ならどういった症状が起きるのだろう。

以上のような疑問にお答えします。

この記事がおすすめな人
・サーモスタットの重要性が知りたい
・今後の為に知識をつけておきたい

結論から言えば、車にとっての重要なパーツの一つです。理由はサーモスタットが故障するとエンジンにダメージを与える危険性があるため

サーモスタットは本来開閉をすることで循環する冷却水の温度調整をする役割がありますが…壊れる事でこの温度調整ができなくなります。

でもサーモスタットってそんなすぐ壊れる部品じゃないし、その時になってから交換すれば大丈夫でしょ。

こういった方がたまにいますが、乗り方次第で早まる場合もあるので完全に壊れる前に対処がおすすめです。

この記事では、故障した時に起こる症状を元に危険性や対処方法・対策をまとめています。

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サーモスタットが故障すると2つの症状が起こる

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冒頭でも言ったように、サーモスタットは
車にとってはなくてはならない部品の一つです。

主にエンジン内部に装着されており、
内部の冷却水の温度を調整しているもの。

もし異常が起きた場合には

・オーバーヒート
・オーバークール

2つの症状をひき起こします。

オーバーヒート

1つ目はオーバーヒートの症状です。

オーバーヒートは車の水温が上がりすぎた際に起こってしまう症状です。

たとえば本来であれば85~90℃程度が正常温度。正常温度を保つ事で日々安全にカーライフを送れていますが…

オーバーヒートになるとそれ以上。純正の水温計なら振り切れる勢いで針が上昇します。

特に起こりやすいのが夏などの暑い季節。真夏の炎天下では水温が上がりやすく、アクセルを踏むことで負荷がかかりつられて水温上昇が起こる。

その結果オーバーヒートという症状になります。

他にも原因が知りたい方は【オーバーヒートになりやすい原因と”実践で使える3つの対処方法 ”】を参考にしてみてください。

オーバーヒートとは?一度なるとエンジンにどんな影響を与える症状?
一度は聞いたことのあるオーバーヒート。車にとっての危険な症状のひとつで、放置することでエンジンに悪影響を与えます。慣れた方なら症状から推測が出来ますが、初心者の場合。どんな症状が元で起こるのか疑問に思う方も少なくないでしょう。そこで、今回の記事では当記事では、オーバーヒートの基本症状やエンジンに与える影響について詳しくまとめています。

オーバークール

2つ目はオーバークールの症状です。

オーバークール水温が下がりすぎた際に起こってしまう症状です。

オーバーヒートとは逆に冷えすぎると起こる症状。

本来であれば85~90℃程度が正常温度。正常温度を保つ事で日々安全にカーライフを送れていますが…

オーバークールになるとそれ以下。純正の水温計なら針が常に低温を示します。

特に起こりやすいのが冬などの寒い季節で
冷間時や雪国に行った際に起こりやすいです。

他にも原因が知りたい方は【オーバークールになる3つの原因と取るべき対処方法】を参考にしてみてください。

【知らないと危険】オーバークールになる3つの原因と取るべき対処方法
オーバークールの原因を事前に理解しておけば、知識を深める事にもつながりますし、実際に症状が起きた場合に正しい対処方法を導き出すことができるようになります!また、記事の後半では対処方法や防ぐ対策も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

故障する原因として関係あるのがサーモスタットの役割

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では何故壊れる事で上記のような
危険な症状が起きてしまうのか?

それはサーモスタットには本来状況に応じて
温度を調整する役割があるからです。

簡単に言えば【温度調節機】の役割ですね。

温度が高くなるとサーモスタットが開く

温度が高くなる=サーモスタットが開く。

温度が高くなるとコンピューター上では冷や
そうとする信号が送られてサーモスタットを開きます。

サーモスタットが開くとラジエーターに
ついている電動ファンが回る。

電動ファンが回ることで走行した時の風を効率よくラジエーターに当てます。その結果内部の冷却水が冷やされることになります。

つまり開くことで、熱を持ちすぎた冷却水を冷やすきっかけ作るわけですね。

温度が低くなるとサーモスタットが閉じる

温度が低くなる=サーモスタットが閉じる。

その逆に温度が低い場合には、
サーモスタットが閉じています。

閉じる事で内部の冷却水を温めて正常な温度に導きます。

ようはサーモスタットが閉じたり開いたりすることによって、温度を調整していると言う訳ですね。

つまりサーモスタット(温度調節機)が故障する事で

・オーバーヒート
・オーバークール

2つの原因になる訳です。



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故障したまま走行を続けると…

そのためどちらかの症状になった場合、故障した状態で走行を続けると以下のような状態になります。

サーモスタットが開いたままの場合
温度が上がらなくなる
スムーズに走行ができなくなる
エンジン回転が上がらずエンスト

閉じたままの場合
冷却水やエンジンオイルの劣化
冷却水の漏れ
水温計が異常を示し水温警告灯が点灯
ボンネットから煙
最悪の場合焼き付き

サーモスタットが開いたままの場合

常に開いた状態なので温度が上がらなくなる
傾向にあります。

症状からわかる事は

・温度が上がらなくなる
・スムーズな走行が出来なくなる

・エンジン回転が維持できずエンスト

3つの事です。

詳細について症状の順で見ていきましょう。

温度が上がらなくなる

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まず初めに起きる事は温度が
上がらなくなる事です。

温度が上がらないのでヒーターが効かない。冷間時でも常にクーラー(冷房)が効いている状態ですね…

この場合、たとえダイヤルをヒーターの位置に
調整しても温度が上がることはありません。

スムーズに走行ができなくなる

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次に起こるのはノッキング。ノッキングは簡単に言えばガクガクする症状ですね。

たとえば冷間時にエンジンをかけてすぐ発進しようとすると、もたついて発進がうまくいかないはありませんか?

ノッキングの症状はまさに
それと同じですね。

走行中にノッキングが起こる事で
走行に異常をきたします。

それが原因で燃費が悪化する事にも
つながるので厄介ですね…

エンジン回転が上がらずエンスト

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最後がエンスト。サーモスタットが開いたままだとノッキングが常に続き、エンジンが止まってしまいます。

熱い夏なら温度もごまかせますが、
冬の場合はそうもいきません…

もし走行中になった場合には、スムーズな発進ができなかったりエンストによって後続車に追突される危険性も。

閉じたままの場合

逆に閉じたままの場合はどうなるのでしょうか?

開いたままの場合と違い
温度が下がらなくなる。

『温度が下がらなくなるのでいいのでは?』と思いがちですが…温度が下がらないという事は夏の暑い日でも上がり続ける事になります。

冬の寒い間は水温が上がりずらいので高くなりすぎなければ走行はできますが、夏場の場合は危険です!

この状態で走行を続けた場合

・冷却水やエンジンオイルの劣化
・冷却水の漏れ
・水温計が異常を示し水温警告灯が点灯
・ボンネットから煙
・最悪の場合焼き付き

5つの症状をひき起こします。

冷却水やエンジンオイルの劣化

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まず初めに起こるのは冷却水や
エンジンオイルの劣化ですね。

走行を続ける毎に元々の性能がおちるので
効果を保てなくなり劣化します。

冷却水の漏れ

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その結果として次に冷却水が漏れます。

熱がかかる事で、冷却水が流れる
ホースが耐えられなくなるのが原因ですね。

冷却水のホースは基本ゴムを使用しているので、熱に弱く裂けやすい特徴があります。

水温計が異常を示し水温警告灯が点灯

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冷却水が漏れて水温上昇が止まらなくなると、
異常として警告灯が点灯します。

水温警告灯は、水温が異常を起こした際に点灯する警告灯なので、走行中でも放置した結果で起こります。

ボンネットから煙

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それと同時に、ボンネットから
煙が出てしまいます。

こうなってしまうと、冷却水が沸騰して
しまっている合図なので危険な状態です。

わからない方は鍋で想像していただくと
わかりやすいかと思います。

鍋にお湯を注いで火をかけてしばらく待つと、気泡ができてボコボコ音を出しますよね?

こんなやつ↓

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これが沸騰です。

自動車の冷却水も同じで水温が100℃を超えてしまうと、沸騰してしまいボンネットから煙を吹くわけですね…

最悪の場合焼き付き

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この状態が続いてしまうと焼き付きを起こします。

焼き付き=エンジンが壊れる事です。

焼き付きを起こすと、エンジンを壊してしまい数十万の修理費になる事も…

つまりは

・故障して開いたまま
・閉じたまま

どちらの症状になっても
危険になる訳です。

なので、交換時期もしくは
症状が軽いうちに交換する事が重要です。

症状が起きた時に実践できる対処方法!

症状が軽いうちに交換すれば症状を
防げるわけですが…

では、実際に症状が起きた場合
どのような対処が最適なのでしょうか?

順を追って詳しく見ていきましょう。

サーモスタットが開いたままの場合

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サーモスタットが開いたままと言うことは
常に温度が下がり続けることになります。

温度が下がる=水温が上がらない

こうなるため走行中に起きる場合は
それに見合った対処をする必要があります!

たとえばアクセルを踏み込む方法

この方法はエンジンに負荷をかけることで
水温を無理やり上げることができます。

おすすめするポイントとしては、
空ぶかしのように適度に踏むことです!

冷えた状態で上がらない時でも、一時的に水温を上げることで走行が可能となります。

その後は様子をみつつ

・帰宅できそうなら帰宅する
・無理そうなら車屋やJAFに依頼する

その時の状態によってどちらかの
選択を試みることが最適な対処法となります。

サーモスタットが閉じたままの場合

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逆にサーモスタットが閉じたまま。この場合は、水温が上がり続ける原因になります。

サーモスタットが閉じる=常に温度が上がり続ける。

こうなるため、走行中に起きる場合は
それに見合った対処をする必要。

サーモスタットが閉じる場合は、路肩に停めてエンジンを冷やすことが最適です。この方法は、エンジンに負荷をかけず冷ますことで水温が上がるのを防ぐことができます。

下がらない状態でも一時的に水温を
下げることで走行が可能。

その後、様子をみつつ

・帰宅できそうなら帰宅する
・無理そうなら車屋やJAFに依頼する

その時の状態によってどちらかの
選択を試みることが最適な対処法となります。



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症状を起こさないためにできる対策!

以上が対処方法となりますが、それに合わせてここからは事前に実践できる対策も加えて紹介。

この対策を実践するかどうかで、これからのカーライフが大きく変わります。

なので、安全に走行するためにも知っておいて損はないでしょう。

では、対策についてみていきましょう。

交換時期で定期的に取り換える

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1つ目は交換時期で交換をすることです。

基本的には10年10万キロを目安
交換が推奨されています。

サーモスタットも消耗部品なので、時期で交換をすることでトラブルなくカーライフを楽しむことができます。

症状が出始めた初期のうちに交換

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2つ目は症状が出始めた初期の状態です。

サーモスタットは、走行とともに症状が悪化するのでできるだけ早く交換をすることで対策が出来ます。

ただし、私から言わせてもらうと症状が出てからでは遅いので、少し早い8万キロほどで交換することをおすすめします。

というのも、目安は10万キロですが…人によっては車は走行状態で劣化具合が大きく変わる為。

たとえば、普段からの走行が多い方なら乗る頻度でガタが来るので劣化しやすくなる。

逆に、乗る頻度が少なければ同じ距離に
なっても車に負荷がかからないので劣化は少ない。

というように人によって大きく変わるので早めの8万キロほどが最適と言えます!

症状に合った正しい対処をして車のトラブルを回避しよう!

以上、サーモスタットが故障すると車に起こる2つの症状や走行時の危険性を解説しました。

記事でもわかる通りサーモスタットの故障は

・オーバーヒート
・オーバークール

サーモスタットは本来開閉をすることで循環する冷却水の温度調整をする役割がありますが…壊れる事でこの温度調整ができなくなります。

温度調整ができない=閉じたままでオーバーヒート。開いたままでオーバークール。

開いたまま・温度が上がらなくなる
・スムーズな走行が出来なくなる

・エンジン回転が維持できずエンスト
閉じたままの状態・冷却水やエンジンオイルの劣化
・冷却水の漏れ
・水温計が異常を示し水温警告灯が点灯
・ボンネットから煙
・最悪の場合焼き付き

どちらをとっても最終的にはエンジンを壊す結果になります。

もし実際に症状が起きた場合には無理な走行はせず…

オーバークール空ぶかしのように適度に踏む。エンジンに負荷をかけることで水温を無理やり上げることができます。
オーバーヒート路肩に停めてエンジンを冷やす。エンジンに負荷をかけず冷ますことで水温が上がるのを防ぐことができます。

この状態でもし改善しない場合は、ロードサービスで運んでもらうのがおすすめ。運んでもらう=自宅や整備工場でサーモスタットを交換することで解決。

※自分で交換する場合は【車のサーモスタットの交換方法〜エア抜きまでの簡単な手順!】を参考に。

対策したい場合は、10年10万キロを目安や
初期症状で交換する事で対策になります。

ここではサーモスタット=重要な部品という事を理解して、交換しないとこんな危険があるという事を覚えておくといいでしょう。

また、今回紹介した以外にもサーモスタットの知識をつけたい。こんな方は【サーモスタットの基礎知識”よくあるトラブルや自分で解決・修理作業まとめ】を参考にしてみてください。

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