今回お伝えするのはウインカーが高速点滅
(ハイフラ)する原因についてです。
ウインカーというのは右左折時に点灯(点滅)するもので、点滅速度が決まっているので本来であれば高速点滅する事はありません。
ですが、突然ウインカーが点滅する場合があります。こんな時何が原因で症状が起きてしまうのでしょうか?
この記事では、点滅する原因や危険性。対処方法について詳しくお伝えしていきます。
車のウインカーが高速点滅する原因
まずは原因について
主な原因には
・ウインカー球をLEDに変えた
2つがあります。
球切れを起こしたことが原因
1つ目の原因として球切れがあります。
ウインカーは本来前後左右で2つあり、このうちのどれか1つでも切れると※高速点滅(ハイフラ)となります。
ではなぜウインカーの球が切れると
高速で点滅するのか?
それは、ウインカー球が並列回路になっているからです。
並列回路って何?
並列に並べた回路の事なんだけど、よくわからないって方向けに以下で簡単に説明するね。
図と共に説明しますが、学校でやった理科の実験って覚えていませんか?
直列回路の場合、本来スイッチをONにした時に電気が流れると、横一列になった電球が2つ点灯します。
逆に並列回路の場合はスイッチをONにした時に電気が流れ、並列になった電球が2つ点灯します。
ですが、異常が起きた場合は1つの
電球が切れてももう1つは点灯します。
その理由は、元々の場所に電気が流れなくなるために消費電力が変わるからです。
この症状を車のコンピューター側で判断し高速点灯する事で、運転手に異常として知らせています。
その結果がハイフラ(高速点滅)になるわけですね。
LEDに交換した場合でもハイフラになる?
また、ウインカー球が切れる以外でも
LEDに交換する事でハイフラの原因になります。
最近の車ではほとんどがLED化されハイフラにならない車もありますが、それ以前の車の場合標準がハロゲン球となっています。
LEDに交換してハイフラになるのは何故?
上記で言ったことが関係するけど、消費電力が変わるからだね。
一昔前の車は基本的にハロゲン球が使われています。
ハロゲン球は1つ当たりの消費電力が高いのが特徴で、ハロゲンに合わせてコンピューター上で調整をしています。逆にLEDは消費電力が低いのが特徴。
そのため、ハロゲン⇒ハロゲンの電球ならハイフラになる事はありませんが…
ただ単にハロゲン⇒LEDに交換しただけでは
ウインカーがハイフラ状態になってしまいます。
ウインカーが高速点滅したままの走行は危険
では、もし高速点滅(ハイフラ)になったまま走行した場合どのような危険があるのか?
以下で詳しく見てみましょう。
・整備不良の可能性
追突事故になる可能性がある
まず1つ目は追突事故の可能性ですね。
・切れていない方は高速点滅する
たとえば、今こんな状況だったとしましょう。
ウインカーが点灯しないという事は、公道を走行中に
曲がりたい時にウインカーがでないと言う事。
つまり後続車や対向車に知らせる事ができません。
特に後続車に知らせる事ができないと、
ブレーキで減速するタイミングがつかめません。
もしこれが信号発進の場合なら
どうにか防げますが…
走行中の車線変更の場合は追突事故を起こしてしまう恐れがあります…
せめて自分だけの場合ならいいですが、
相手も巻き込んでしまうと大変ですよね?
なので、追突事故を防ぐ為にも
ハイフラは早めに直す事が先決です。
整備不良の可能性
2つ目は整備不良の可能性ですね。
症状が起きたまま走行を続けた場合、整備不良で捕まる場合もあります。
実際に以下道路交通法施行令に記載があります。
一 方向指示器は、毎分60回以上120回以下の一定の周期で点滅するものであること。
道路交通法137条方向指示器より
内容は道路交通法137条の『一方向指示器は、毎分60 回以上120回以下の一定の周期で点滅するものであること。』
ウインカーを点滅させる場合は、毎分60回以上120回以下の周期で点滅しましょうねということが書かれています。
※詳しい違反内容については以下記事を参考にしてみてみて下さい。
そのため、ハイフラのように周期の合わない
早さで点滅するウインカーは違反となる訳です。
自分にはわかっても、外からだと点灯しないので
後続車は把握する事ができません。
ですので、症状が出始めた際に早めの
交換が必要となります。
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高速点滅した場合にやるべき対処方法
なのでもし、症状が出た場合には以下の
方法を試してみてください。
・LEDに交換してハイフラになった場合
ウインカー球が切れた場合
球切れが原因の場合、新品のバルブに交換をする事で
ハイフラを解消する事ができます。
・純正でLEDの場合はLED球に交換することで解決できます。
もしそれでも治らないという場合には、電球ではなくウインカーにつながる途中の配線が断線している場合があります…
断線は配線が千切れかけている事で接触不良を起こし点灯しない事も考えられます。
こうなってしまった場合には、
2つの方法で治すことができます。
方法1.千切れかけている部分をはんだ付けする方法
ちぎれかけた場合は、きれいに
はんだ付けをする事で解決できます。
その後は、ショート防止のため
収縮チューブでカバーをしましょう。
※はんだ付けのやり方については別記事でまとめています。
方法2.ギボシを使ってつなぐ方法
もう1つの方法として、ギボシを使って
配線同士をつなぐことです。
ギボシにはオスとメスがあり、つなぐことで断線した場合でも治すことができます。
もう失敗しない!ギボシ端子の正しいかしめ方と手順(画像解説あり) ≫
LEDに交換してハイフラになった場合
LEDに交換した事でハイフラになってしまった場合には、消費電力をハロゲンと同じくらいにする事で解消する事ができます!
ハロゲンと同等にするには、
・ハイフラ用の抵抗器を間にかませる
・ICウインカーリレーに交換する
選択肢はこの3つです。
ハイフラ抵抗内臓のウインカーに交換する
1つ目はハイフラ抵抗内臓のウインカーに交換する事です。
ウインカー事態に抵抗が内蔵されているので、そのまま取り付けてもハイフラになる事がありません。
その分少し高くなるのが難点ですが、交換するだけでハイフラにならないと思えば値段分の価値はある事でしょう!
とはいえ、『ハイフラ抵抗って種類があるけどどれがいいの?』という方に。
私からのおすすめはfcl(エフシーエル)抵抗内臓ウインカーです。
fcl(エフシーエル)抵抗内臓ウインカーは名前の通り抵抗が内蔵されているのが特徴で、そのまま取り付けてもハイフラになる事がありません。
また、球自体をコンパクトサイズにする事で隙間が狭い車種でも簡単に取り付ける事があります。
fclのウインカーってAmazonとかでも買えるみたいだけど、公式サイトと比べてどっちがお得なの?
割引で購入も出来る事を考えるとおすすめは公式サイトからだね。
まとめ買い割引キャンペーンで
点数 | 割引 |
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となるので、うまく活用すれば通常よりもお得となります。
ハイフラ用の抵抗器を間にかませる
2つ目はハイフラ用の抵抗器を間にかませることです。
ハイフラ抵抗は、画像のように
ウインカーの配線に噛ませて使用します。
ウインカー1つにつき1個(前後なら4つ)使用するために少し手間ではありますが、ハイフラを直せると思えば楽な方でしょう!
取り付けに関してですが、抵抗器には極性があります。
赤がプラス・黒がマイナスとなっています。
取り付ける際には極性があるので、配線に詳しい方や専門的な知識のある方でないと危険な場合があります。
もし自分で取り付けをする場合にはショートに注意して取り付けましょう!
ICウインカーリレーに交換する
3つ目はICウインカーリレーです。
ICウインカーリレーは、差し込むだけなので電装系が苦手な方でも場所さえわかれば簡単に取り付ける事ができます。
ICウインカーリレーにする事で得られる最大のメリットは、1つのウインカーですべてのハイフラ防止が可能と言う事です!
組み合わせ次第では前がハロゲン後ろがLEDのようにする事もできるので、ウインカーリレーに交換する事もいいですね。
高速点滅を起こさないために対策できる事
最後に高速点滅(ハイフラ)を起こさないためにはどうすればいいのか?
以下でいくつか紹介します。
交換時期でバルブを交換する
まず1つ目は交換時期で交換する事です。
バルブの寿命が尽きることでハイフラになる訳ですから、その前に交換することで対処ができます。
ただ、必ずこのくらいという決まりがないので、
LEDが1500時間~2000時間ほどです。
目視としては、暗くなったと感じた時に
交換をするといいでしょう。
交換方法については、次の記事でまとめているので参考にしてみてください。
ハイフラ防止用のパーツをとりつける
2つ目はハイフラ防止用のパーツをとりつけることです。
この場合はハロゲン球からLEDに
そのまま交換した人前提ですが、
いずれかに交換もしくは一緒に取り付ける
ことで事前な対策が出来ます。
原因を明確にして、焦らず対処する事を心がけよう!
LEDに交換した場合でもハイフラになる
2.整備不良の可能性
②LED化する場合には、ウインカーとの間に抵抗器をかませる
③ICリレーをハイフラ対応のに交換する。
ハイフラ防止用のパーツをとりつける