電装品に防水ギボシ端子を使いたいんだけど、かしめる作業のやり方がわかりません。
このような悩みはありませんか?
特に作業をしたことがない初心者の方によくある事。
やり方がわからない事でどこから
手を付ければいいのやらと感じる事も。
かといって、お店に依頼するにしてもその
都度費用がかかるので…
少しでも出費を抑えたい。こんな人には
あまりおすすめできません。
ただ、一見すると難しそうに感じるかしめる作業。
実は手順を知ってしまえば失敗のリスクがなくなる事はもちろん。
5分程度で交換する事が出来るようになります。
今回は『自分でかしめ作業が出来るようになりたい。』こんな方向けに、注意点も含めてわかりやすくお伝えしていきます。
防水ギボシ端子の正しいかしめ方
それでは防水ギボシ端子のかしめ方を見ていきましょう。
今回使うパーツは
手順通りにやれば難しくないので、
是非参考にしてみてください。
配線の被膜を剥く
ワイヤーストリッパー部分を使い、
ギボシ端子をつける配線の被覆をはずします。
左側のAWG表記は配線コードの
規格の種類で、
右側のsq表記は配線コードの
サイズを表します。
つまり配線が0.5sqだった場合は
0.5の穴に通せばいい訳です!
配線コードを穴で挟んで、被覆だけ引っこ抜く
被膜を剥くことが出来たら、
内部の芯線(電気が通る道)をよじって
まとめておきます。
こうする事で端子をはめ込む際に
スムーズに取り付けができます。
端子をかしめる
端子にはめ込む事が出来たら、
画像のようにセットしましょう!
手前のツメは被膜に。
奥のツメは被膜を剥いた配線の上から。
かしめる事で接触不良を防止する
事ができます!
きれいに固定するコツは、
初めに軽く圧着し
1ランク下の穴でもう1度
圧着することです。
スリーブを差し込む
かしめ作業が終わったらスリーブを差し込んでいきます。
配線を通す場合は、細い穴から配線を通していきます。その時に通せる配線の穴は0.5~0.85Sqまでです。
0.5以下の細線は配線自体は通りますが、ギボシとつなげる事ができないので細線は使えません。
逆に0.85以上の太さはスリーブの穴に
入らないので同じく使えません。
スリーブをかぶせて完成
最後スリーブをかぶせます。
カバーは画像のように奥まで差し込めば完了です。
このように正しい手順でつなぐ事ができれば、
水が浸入することなく取り付けができます。
これなら初心者でも簡単にできる
のではないでしょうか?
作業自体もここまでやって5分
かからないくらいです。
もちろん慣れてくれば1~2分ほどで出来るようになりますが、初めのうちは正しい手順を実践して覚えていけばいいでしょう。
また、以下では動画で一連の手順も解説しているので参考にしてみてください。
防水ギボシ端子を【かしめる】上で注意する事
ここからはギボシ端子ダブルを【かしめる】上で注意する事について。
先にかしめの流れをお伝えしましたが、その中で
失敗しない為に注意する点をまとめてみました。
内容は
・銅線が端子部分に接触するように
・奥までしっかりかしめる
3つの事です。
『正しく使えてるか不安だ…』
『いまいち使い方がよくわからない…』
こんな思いがある方は是非、かしめ作業と一緒に
注意事項についても目を通してみてください。
かしめる前に被膜をしっかり剥く
まず1つ目は被膜をしっかり剥く事です。
被膜は配線の銅線を覆っているカバーの事。
被膜を剥く作業は電気を伝わりやすく
するために必要不可欠な事です。
この工程が例えば、
・銅線も一緒に切ってしまい数本しか残らない
どちらか一方でもなってしまった場合、接触不良で電装品が作動しない原因を作ります。
なので、しっかりと剥けているか
確認する事が大切です。
かしめる際は銅線が端子部分に接触するように
2つ目はかしめる際は銅線が端子部分に接触するように。
特に慣れていない初心者の方にありがちなんですが…
画像のようにかしめ部分と銅線が
接触しない状態で挟み込む方が割と多いです。
接触してる部分あるし大丈夫でしょ。
こう考える方もいますが…
この場合、接触はしていてもバラつきがある事で接触不良の原因を作ります。
もし正しくかしめたい場合は、②手前を被膜に。①奥側を銅線に合わせた上でかしめるのが正確です。
かしめる場合は奥までしっかりと
3つ目はかしめる場合。
これもまた多いのですが、2つの基準をクリアしていても最後のかしめがあまい為に失敗するケースがあります。
この図が成り立つので、接触不良はもちろんの事。最悪の場合は、抜けた配線が例えばボディーアースと接触した日にはショート又は火災の原因を作ります…
便利な道具でも使い方を間違えれば大惨事になるので、正しく使って大いに作業に活用してください。
防水ギボシ端子のベストな使い方について
そんな防水ギボシ端子のベストな使い方については
・接続コネクター3328と組み合わせて細線と分岐
主に2つの使い方があります。
基本的には電装品の電源確保
まず基本的な使い方としては電装品の電源確保です。
ギボシ端子はオスとメスをつなげて電気の伝達ができるので、配線同士をつなぐ場合の電源確保に最適です!
それに加えて防水仕様になるので、雨に濡れやすい車外でも安心して使えます。
接続コネクター3328と組み合わせると細線と分岐する事も可能
また、接続コネクター3328と組み合わせる事で細線と分岐する事にも使えます。
防水ギボシ端子と言えば、ギボシ端子のように補助パーツで使える物。
ですが、防水ギボシ端子の対応サイズは0.5sq~なので基本的に細線には使うことができません。
かと言って、無理に使えばギボシ端子が抜けやすくなったり、過電流で配線が燃える危険性もあります。
そこで役立つのが接続コネクターとの組み合わせです。
ギボシ端子は0.5sq~接続コネクターは0.2sq~なので、電源側を0.5のギボシ端子に。電装品側を0.2の接続コネクターにすることで失敗なくつなげることが出来ます。
実例を使った作業方法については以下で紹介しているので合わせて読んでみてください。
正しいかしめ方を理解して電装部品を取り付けよう!
以上、防水ギボシ端子のかしめ方を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
注意点②かしめる際は銅線が端子部分に接触するように
注意点③かしめる場合は奥までしっかりと
配線コードを穴で挟んで、被覆だけ引っこ抜く
端子をかしめる
スリーブを差し込む
スリーブをかぶせて完成
接続コネクターを活用すれば細線と太線でもつなぐ事ができる
基本的な性能としてはギボシ端子と同じですが、
それに加えて防水仕様になる事が特徴です。
特に水が浸入しやすいエンジンルームでは漏電を防ぐ結果となるのでトラブルを回避できます。
なので今回の記事を参考に、正しいかしめ方と
つなぎ方を理解して作業に役立ててみてください。
他の端子のかしめ作業が知りたい人向け
今回紹介した端子以外にもかしめ作業が知りたいこんな方は以下記事を参考にしてみてください。