車のカスタムが好きな人にとって一度は
聞いたことのあるギボシ端子。
ギボシ端子は電装品を補助するパーツの一つで、
DIYで弄るなら必要不可欠ともいえるパーツです。
ただ、実際に使ったことがないと
・どのようなパーツなのか
・どの作業で役立つのかなど。
実際に使った事がないとわかりませんよね?
そこで今回の記事では、
✅どうやって使うのか
✅種類やよく使うギボシ端子
など。基本について詳しく解説していきます。
ギボシ端子の役割や仕組みについて
それではまずギボシ端子について見ていきましょう。
ギボシ端子は電気の伝達ができるパーツ
ギボシ端子は、電源を確保する際に電源側のオスまたはメス端子と繋げることで電気の伝達ができるパーツです。
一般的には
・電源を分岐する
ギボシ端子の仕組みについて
ギボシ端子の仕組みについて。
ギボシ端子は先ほども言ったように、電源側のオスまたはメス端子と繋げることで電気の伝達ができるパーツ。
端子を繋いでる間は繋げた電源で電気がながれ、
条件を満たした時のみ遮断する仕組みです。
端子を繋いでる間は繋げた電源で電気がながれる
まず、端子を繋いでる間は繋げた電源で電気がながれる仕組みになります。
電気が流れる仕組みとしては、端子全体に電気が伝わる事で電源側とつなげた時にスムーズに導通できる。
画像なら赤〇の部分。
そのままでは、銅線と端子が離れているので電気を伝えることはできない。
ですが、端子を剥き出しの銅線にかしめて接触させることで、端子全体に電気が伝わる事となります。
端子全体に電気が伝わる事で、電源側⇒電装品側それぞれをつなぐ事で電気の導通がされて電気が流れる訳です。
端子を抜くоrつないだ電源以下で遮断される
逆に電気の遮断をしたい場合は、
・つないだ電源以下にする
いずれかです。
たとえばつないだ電源以下にする場合。
ONの時に電気が流れると仮定すると…
ON~エンジンスタート時は常に電気が流れる仕組み。
ONより下。ACC~エンジンOFFまでは電気が遮断される事になります。
ギボシ端子の使い方について
そんなギボシ端子の使い方については
・接続コネクター3328と組み合わせて細線と分岐
主に2つの使い方があります。
基本的には電装品の電源確保
まず基本的な使い方としては電装品の電源確保です。
つなぎ方は
・マイナスは電源側がオス。電装品側がメス
ギボシ端子はオスとメスをつなげて電気の伝達ができるので、配線同士をつなぐ場合の電源確保に最適です!
接続コネクター3328と組み合わせると細線と分岐する事も可能
また、接続コネクター3328と組み合わせる事で細線と分岐する事にも使えます。
ギボシ端子と言えば、昔からある補助パーツで定番とも言える物。
ですが、ギボシ端子の対応サイズは0.5sq~なので基本的に細線には使うことができません。
かと言って、無理に使えばギボシ端子が抜けやすくなったり、過電流で配線が燃える危険性もあります。
そこで役立つのが接続コネクターとの組み合わせです。
ギボシ端子は0.5sq~接続コネクターは0.2sq~なので、
電源側を0.5のギボシ端子に。電装品側を0.2の接続コネクターにすることで失敗なくつなげることが出来ます。
ギボシ端子の種類について
・ギボシ端子ダブル
・防水ギボシ端子
・ギボシ端子(電源分岐ハーネス)
ギボシ端子
1つ目はギボシ端子です。
一般的によく使われるタイプで、初心者から
玄人まで幅広く使われています。
ギボシ端子ダブル
2つ目はギボシ端子ダブルです。
ギボシ端子ダブルの特徴はメス側が二又になっている事。
メス側が二又になっている事で、配線の分岐をしたい場合に役立ちます。
例えば
こんな場合は新しく作り直すのが一般的ですが…
ギボシ端子ダブルを活用する事で2つ分の電源確保が可能となります。
防水ギボシ端子
3つ目は防水ギボシ端子です。
見た目は通常のギボシ端子と変わりませんが…
名前の通り防水仕様なので使い方によっては
雨に濡れやすい箇所でも使う事ができます。
ギボシ端子(電源分岐ハーネス)
4つ目はギボシ端子(電源分岐ハーネス)です。
特徴はオスとメスが一体型になっている事。
オス側は単体、メス側は二又になっています。
二又な事で複数電源を取りたい方におすすめです。
車で活用するとおすすめなギボシ端子
種類についてはわかったけど、車で使う場合はどれがいいの?
それだったら用途で使い分けるのが最適だね。
車内であれば【ギボシ端子】【ダブルギボシ端子】が最適
車内に使う際には、
・ダブルギボシ端子
というように使い分けることができます。
どう使い分ければいいの?
単品で繋ぐのか。複数分岐するのかで使い分けるといいね。
単品でつなげる場合にはギボシ端子が最適です。
ギボシ端子はオスとメスを繋げることで、
電源側から電装品側へ電気を伝える端子です。
そのため、1つの電装品ならギボシ端子がおすすめです。
複数繋げる場合にはダブルギボシ端子が最適です。
ダブルギボシ端子は、名前の通り
電源側から電装品側へ電気を2か所伝える端子です。
そのため通常のギボシ端子に比べて、
複数の電装品の分岐に役立ちます。
エンジンルームに使う人は防水ギボシ端子がおすすめ
エンジンルームで使う場合は防水ギボシ端子が最適です。
防水ギボシ端子の性能は
・水に濡れても防水になる事2つです。
中でも重要なのは防水仕様であること。ここが重要です。
というのもエンジンルームというのは、
熱だけでなく雨にもさらされやすい場所です。
雨にさらされやすい=配線がぬれると
漏電の危険が出てきます。
そのためできる限り濡れないようにというのが本音です。ですが必ずしも防げるわけではありません。
『ならどうすればいいのか?』となった時に
最適なのが防水ギボシ端子(3343)です。
防水仕様と言う事で、雨にさらされても濡れる事がありません。
実際に試してもみたんだけど、中まで水が入っていなかったから防水であることは証明されたね。
なので、エンジンルーム内であれば
防水ギボシ端子一択となります。
このように仕組みを理解した上で使い分けることができれば、ギボシ端子は使いやすいパーツと言えます。
基本を理解してギボシ端子を正しく使おう!
ギボシ端子の基本構造と作業で使える端子の種類について解説しました!
今回の記事のおさらいです。
接続コネクター3328と組み合わせると細線と分岐する事も可能
ギボシ端子
ギボシ端子ダブル
防水ギボシ端子
ギボシ端子(電源分岐ハーネス)
・エンジンルームに使う人は防水ギボシ端子がおすすめ
ギボシ端子=基本構造や作業で使える端子の種類がわからず、初心者の方にとっては難しいかもしれません。
しかし、今回のように正しい知識をつける事で、今後のカスタムに役立つ情報が身につきます。
ギボシ端子の基本を理解して作業に役立ててみましょう!