今回ご紹介するのは、【オーバーヒートになりやすい原因と”実践で使える3つの対処方法】について。
名前くらいは聞いたことあるんだけど、オーバーヒートって何なの?
簡単に言えばエンジンが熱を持ちすぎて熱くなりすぎる状態の事だね。
本来車のエンジンというのは、エンジンをかけるまでの工程で動力を生み出すためにエンジン内部が熱せられて高温になる傾向にあります。
この工程の繰り返しで普段は温度を正常に
保っています。
ですが、異常になると冷却水が熱くなって
しまい冷却作用が上手く行われません。
エンジンの熱量が冷却性能を超えた時に起きる
エンジントラブルをオーバーヒート。
ですが、一言にオーバーヒートと言ってもどんなことが原因で起きやすくなるのか正直よくわかりませんよね?
そこで今回の記事では、『オーバーヒートの原因や対処方法を知っておきたい。』こんな方向けに記事で詳しくお伝えしていきます。
✅実際に起きた場合の対処方法
✅防ぐために出来る事
オーバーヒートの原因は大きく分けて3つ!
車にとってのオーバーヒートは、エンジンが熱を
持ちすぎた事が原因でなる症状です。
もちろん車のエンジンが熱を持つと言う事は走行すれば普通の事ですが…
オーバーヒートが起こると言う事は、この水温が下がる工程が機能していないことを示します。
『では何故機能していないのか?』それにはある3つの原因が大きく関係してきます。
その原因というのが
・オイル系統が原因の場合
・負荷をかけた走行が原因の場合
3つがあります。
冷却系統が原因の場合
1つ目は冷却系統が原因の場合が挙げられます。
エンジン始動中は、車を動かすうえで
常に高温になる傾向にあります。
結果その繰り返しが【オーバーヒート】となるわけですが…
本来はオーバーヒートになる前に冷却水がエンジン内部を冷やし温度上昇を抑えています。
その仕組みというのが以下のものですね。
ですが、トラブルで冷却水が漏れたりウォーターポンプに不具合が起きてしまうとエンジンを冷やすといった効果が薄れてしまいます…
オイル系統が原因の場合
2つ目はオイル系統が原因の場合が挙げられます。
エンジンオイルの基本性能は、
・密封作用
・冷却作用
・洗浄分散作用
・防錆作用
5つからなり、汚れを取り除いたり。
エンジンの熱を冷却する効果を持っています。
そのため、エンジンオイルを交換しないまま走行をするとエンジンの劣化により機能低下が起こります。
その結果温度はどんどん上昇し、
オーバーヒートの原因になります。
負荷をかけた走行が原因の場合
3つ目は負荷をかけた走行が原因の場合が挙げられます。
エンジンの熱が原因なので、冷却水や
エンジンオイルだけが問題と思われがちですが…
オーバーヒートはこの2つ
以外でも起こります。
それがエンジンに負荷をかけた走行ですね。
車が本来持っている性能以上の運転。つまりアクセルの踏みすぎで冷却が間に合わず、オーバーヒートを引き起こします。
オーバーヒートが起きた時に実践できる3つの対処方法
もしオーバーヒートが起きてしまった時には
焦らず以下の対処をすることが大切です。
2.冷却水を補充する
3.JAFに連絡
エンジンを冷やす
1つ目の対処方法は、エンジンを冷やす事です。
もし100℃を超えてしまう場合、出来る限り
すぐにエンジンを停車しましょう。
エンジン停車後は、ボンネットを開けて
水温が冷えるまで待ちましょう。
温度が上がる=エンジンにダメージを与える。
温度の上昇と共にエンジンが
焼き付いて壊れてしまいます。
また、夏の暑い日に一時的に水温が上がる事もあるのでこの場合は暑さが原因ならエンジンを冷やすことで改善される場合があります。
実際にエンジンを冷やすやり方については、以下記事でまとめているので参考にしてみてください。
冷却水を補充する
2つ目の対処方法は冷却水を補充する事です。
冷却水が減っている場合には、
冷却水を追加して様子を見ましょう。
この時ラジエーターの中も確認しますが…
キャップは冷えた状態でないと沸騰した冷却水が逆流して危険なので、必ず冷えた状態で外しましょう。
そんな時には症状によって
対処する必要があります。
減りが少量で帰宅できる場合は、
一度帰宅して漏れ原因を確認しましょう。
漏れが激しく帰宅が困難な場合は
JAFに連絡しましょう。
JAFに連絡
3つ目の対処方法はJAFに連絡する事です。
間違っても無理に走行する事はお勧めしません!何故なら、漏れた状態で走行するとエンジンにダメージを与える為です。
少しの走行は大丈夫かもしれませんが、走行ごとにダメージを与えるので最終的には走行不能となります。
なので、無理に走行はせずJAFに連絡することを推奨します。
オーバーヒートを起こさないためにはどんな対策をすればいい?
オーバーヒートを起こしてしまった際には、このように早めに対処する事でトラブルを最小減に抑えることができます。
では、起こさないためにはどのよう対策を
とればいいのか?
いくつかご紹介していきます。
オイルや冷却水を定期的に確認する
まず1つ目としてエンジンオイルや
ラジエータ内の冷却水を定期的に確認する事です。
毎日でなくてもいいので、月一程度で
量を確認しましょう。
定期的に確認する事で
・ホースの裂け
2つを事前に見つける事が出来るので
オーバーヒートの防止になります。
交換時期でオイルや冷却水を交換する
2つ目は交換時期でオイルや冷却水を交換する事です。
エンジンオイルや冷却水は距離と共に効果が劣化するので、交換時期ごとに交換をする事で熱対策が出来ます。
たとえば、
・オイル交換なら5000km前後で交換。
というように、決められた時期で
正しく交換しましょう。
冷却水(クーラント)の交換 | 冷却水を交換する場合、交換するだけでなく適切にエア抜きをする事が大切です。詳しくは別記事にて紹介していますが…この工程は大切な事なのでしっかり対処しましょう!エア抜きを含めた冷却水の交換方法はこちら |
エンジンオイルの交換 | エンジンオイルも同様に早めの交換が大切です。簡単に言えばエンジンを壊さない為なのですが、結構後回しにする方が多いです…一見、『ただのオイルでしょ?』と思う方が多いかもしれませんが、走行する上で欠かせない物なので早めの交換が大切です!オイルの交換方法はこちら |
関連する部品やパーツを交換
3つ目は関連する部品やパーツを交換する事です。
関連する部品やパーツは以下のものですね。
・ウォーターポンプの故障
・サーモスタットの故障
・ホースの裂け
・オイルパンからの漏れなどがあります。
これらのパーツは走行距離や年式とともに
劣化することで起こります。
もし点検中に見つけた場合には、
早めの交換がおすすめとなります。
このように自分に出来る事を普段から実践する事で、
オーバーヒートを起こさない対策ができます。
1つ1つの積み重ねが大切なので、
車に合わせて実践してみましょう。
記事のまとめ
以上、オーバーヒートになりやすい原因と”実践で使える3つの対処方法 ”を紹介しました。
記事でもわかるように、オーバーヒートはエンジンが
熱を持ちすぎた事が原因でなる症状です。
症状の悪化でエンジンを壊す事にも繋がる危険な症状。
その原因には主に
オイル系統が原因の場合
負荷をかけた走行が原因の場合
冷却系統は冷却水が漏れたりウォーター
ポンプに不具合が起きる事。
オイル系統はエンジンオイルの交換を長い
間しない事で起こる経年劣化が原因。
負荷をかけた走行はアクセルの踏みすぎで
冷却が間に合わない事が原因。
対処方法としては
冷却水を補充する
JAFに連絡
いずれかで対処ができます。
また、防ぐためには
交換時期でオイルや冷却水を交換する
関連する部品やパーツを交換
等を心がけると対策となります。
オーバーヒートの原因が分からない方にとっては
意味がわからず難しいかもしれません。
しかし、今回のように正しい知識をつける事で
今後のトラブル回避に役立つ情報が身につきます。
もしこれから先、オーバーヒートになった時に問題を解決したい。そんな方はぜひ参考にしてみてください。
他にも夏に起こりやすいトラブルが知りたい人向け
今回のオーバーヒートとは別に、他にも夏に起こりやすいトラブルが知りたい。こんな方は別記事でまとめている内容を参考にしてみてください。