
ギボシ端子ってどんなパーツ?電源確保に使えるって聞くけど本当?他にはどんな種類があるの?詳しく知りたいから詳細を教えてよ。
こういった疑問にお答えします。
まずこの記事を書いた自分は
✅エーモンギボシ端子の役割や仕組みについて知りたい
✅ギボシ端子の使い方が知りたい
✅ギボシ端子の種類が知りたい
✅活用法が知りたい
この記事では、ギボシ端子を使う上で知っておきたい基本構造や作業で使える端子の種類について解説していきます。
基本構造を事前に理解しておけば、知識として覚えておく事も出来ますし、どんな時に使うパーツなのかわかるので作業に役立てる事ができます。
また、記事の後半では簡単な使い方も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ちなみに、今回紹介したギボシ端子については以下の順番で確認していくとわかりやすいからおすすめだよ。
②ギボシ端子の間違った取り付けで起こる本当に危険な2つの症状と対策 ≫
③【接続コネクター3328とギボシ端子】カスタムに選ぶならどっち? ≫
④【防水ギボシ端子とギボシ端子】作業で使うならどっちを選ぶべき? ≫
エーモンギボシ端子の役割や仕組みについて
それではまずギボシ端子について見ていきましょう。
ギボシ端子は電気の伝達ができるパーツ
エーモンギボシ端子は、電源を確保する際に電源側のオスまたはメス端子と繋げることで電気の伝達ができるパーツです。
一般的には
・電源を分岐する
ギボシ端子の仕組みについて
ギボシ端子の仕組みについて。
ギボシ端子は先ほども言ったように、電源側のオスまたはメス端子と繋げることで電気の伝達ができるパーツ。
端子を繋いでる間は繋げた電源で電気がながれ、
条件を満たした時のみ遮断する仕組みです。
端子を繋いでる間は繋げた電源で電気がながれる
まず、端子を繋いでる間は繋げた電源で電気がながれる仕組みになります。
電気が流れる仕組みとしては、端子全体に電気が伝わる事で電源側とつなげた時にスムーズに導通できる。
画像なら赤〇の部分。
そのままでは、銅線と端子が離れているので電気を伝えることはできない。
ですが、端子を剥き出しの銅線にかしめて接触させることで、端子全体に電気が伝わる事となります。
端子全体に電気が伝わる事で、電源側⇒電装品側それぞれをつなぐ事で電気の導通がされて電気が流れる訳です。
端子を抜くоrつないだ電源以下で遮断される
逆に電気の遮断をしたい場合は、
・つないだ電源以下にする
いずれかです。
たとえばつないだ電源以下にする場合。
ONの時に電気が流れると仮定すると…
ON~エンジンスタート時は常に電気が流れる仕組み。
ONより下。ACC~エンジンOFFまでは電気が遮断される事になります。
ギボシ端子の使い方について
そんなギボシ端子の使い方については
・接続コネクター3328と組み合わせて細線と分岐
主に2つの使い方があります。
基本的には電装品の電源確保
まず基本的な使い方としては電装品の電源確保です。
つなぎ方は
・マイナスは電源側がオス。電装品側がメス
ギボシ端子はオスとメスをつなげて電気の伝達ができるので、配線同士をつなぐ場合の電源確保に最適です!
接続コネクター3328と組み合わせると細線と分岐する事も可能
また、接続コネクター3328と組み合わせる事で細線と分岐する事にも使えます。
ギボシ端子と言えば、昔からある補助パーツで定番とも言える物。
ですが、ギボシ端子の対応サイズは0.5sq~なので基本的に細線には使うことができません。
かと言って、無理に使えばギボシ端子が抜けやすくなったり、過電流で配線が燃える危険性もあります。
そこで役立つのが接続コネクターとの組み合わせです。
ギボシ端子は0.5sq~接続コネクターは0.2sq~なので、
電源側を0.5のギボシ端子に。電装品側を0.2の接続コネクターにすることで失敗なくつなげることが出来ます。
エーモン ギボシ端子の種類について
・ギボシ端子3302
・ギボシ端子3303
・ギボシ端子3304
・ギボシ端子3305
・ギボシ端子3306
・ダブルギボシ端子3307
・防水ギボシ端子3343
・防水ギボシ端子3344
・ギボシ端子3350(電源分岐ハーネス)
ギボシ端子3301
・使用可能電力:
DC12V車200W以下
DC24V車400W以下
・適合コードサイズ:AV(S)0.5〜2sq
・材質:
端子/黄銅(スズメッキ)
スリーブ/PVC
【内容物】
・ギボシ端子(オス)×12
・ギボシ端子(メス)×12
・オススリーブ×12
・メススリーブ×12
3301はギボシ端子が12個セットになったものです。

ギボシ端子3302
・使用可能電力:
DC12V車200W以下
DC24V車400W以下
・適合コードサイズ:AV(S)0.5〜2sq
・材質:
端子/黄銅(スズメッキ)
スリーブ/PVC
【内容物】
・ギボシ端子(オス)×40
・ギボシ端子(メス)×40
・オススリーブ×40
・メススリーブ×40
3302はギボシ端子が40個セットになったものです。
40個セットと言う事で、電装品に多く使う場合に最適なセットです。

ギボシ端子3303
・使用可能電力:
DC12V車200W以下
DC24V車400W以下
・適合コードサイズ:AV(S)0.5〜2sq
・材質:
端子/黄銅(スズメッキ)
スリーブ/PVC
【内容物】
・ギボシ端子(オス)×30
・オススリーブ×30

ギボシ端子3304
・使用可能電力:
DC12V車200W以下
DC24V車400W以下
・適合コードサイズ:AV(S)0.5〜2sq
・材質:
端子/黄銅(スズメッキ)
スリーブ/PVC
【内容物】
・ギボシ端子(メス)×30
・メススリーブ×30
3303はギボシ端子オスが30個セットになったものです。

ギボシ端子3305
・使用可能電力:
DC12V車200W以下
DC24V車400W以下
・適合コードサイズ:AV(S)0.5〜2sq
・材質:
端子/黄銅(スズメッキ)
スリーブ/PVC
【内容物】
・ギボシ端子(オス)×8
・ギボシ端子(メス)×8
・オススリーブ×8
・メススリーブ×8
電源を確保する際に電源側のオスまたはメス端子と繋げることで、電気の伝達ができるパーツです。
他のギボシ端子同様に繋げるのは1つだけですが、他と比べてつなぎやすいのが特徴です。

ギボシ端子3306
・使用可能電力
DC12V車360W以下
DC24V車720W以下
・適合コードサイズ:AV(S)1.25〜3sq
・太線用
・材質:
端子/黄銅(スズメッキ)
スリーブ/PVC
【内容物】
・ギボシ端子(オス)×6
・ギボシ端子(メス)×6
・オススリーブ×6
・メススリーブ×6
ギボシ端子3306は、1.25〜3sqまで対応の端子です。
3sqまで対応と言う事で、太線前提であればほとんどの電装品に最適です!

ギボシ端子3307(ダブル)
・使用可能電力:
DC12V車200W以下
DC24V車400W以下
・適合コードサイズ:AV(S)0.5〜2sq
・材質:
端子/黄銅(スズメッキ)
スリーブ/PVC
【内容物】
・ギボシ端子(オス)×10
・ギボシ端子(メス)×5
・オススリーブ×10
・メススリーブ×5
Y型のようにストレートでギボシ端子が2つ
取り付けられる構造になった端子です。
左右にメスが1つ。反対側にオスがひとつなので、オスを電源側。メスを電装品側にすることで、2つの電装品を取りつけることができます。

ギボシ端子3343(防水)
・使用可能電力:
DC12V車110W以下
DC24V車220W以下
・適合コードサイズ:AV(S)0.5〜0.85sq
・防水性能:IPX3相当
【内容物】
・ギボシ端子(オス)×5
・ギボシ端子(メス)×5
・防水オススリーブ×5
・防水メススリーブ×5
通常の端子同様にオスとメスを繋ぎ合わせることで、電源側から電装品側へ電気を伝える端子です。
それに加えて防水仕様になっているので、雨にさらされやすいエンジンルームでも使用可能です!

ギボシ端子3344(防水)
・使用可能電力:
DC12V車200W以下
DC24V車400W以下
・適合コードサイズ:AV(S)1.25〜2sq
・防水性能:IPX3相当
【内容物】
・ギボシ端子(オス)×5
・ギボシ端子(メス)×5
・防水オススリーブ×5
・防水メススリーブ×5
ギボシ端子3343同様に防水仕様ではありますが、3344の場合はコードサイズが異なります。
3343⇒0.5〜0.85sqなのに対して3344は1.25〜2sq対応です。

ギボシ端子3350(電源分岐ハーネス)
・使用可能電力:
DC12V車 140W以下
DC24V車 280W以下
・適合コードサイズ:AV1.25sq
・ギボシ端子用
【内容物】
・入数:3個
電源分岐ハーネスは、電源を2つ取る事ができる端子です。
コードサイズが1.25sqと言う事で太線限定となりますが、分岐したい場合に役立つ端子です。

車で活用するとおすすめなギボシ端子

種類についてはわかったけど、車で使う場合はどれがいいの?

それだったら用途で使い分けるのが最適だね。
車内であれば【ギボシ端子3305】【ダブルギボシ端子3307】が最適
車内に使う際には、
・ダブルギボシ端子3307
というように使い分けることができます。

どう使い分ければいいの?

単品で繋ぐのか。複数分岐するのかで使い分けるといいね。
単品でつなげる場合にはギボシ端子が最適です。
ギボシ端子はオスとメスを繋げることで、
電源側から電装品側へ電気を伝える端子です。
そのため、1つの電装品ならギボシ端子3305がおすすめです。
複数繋げる場合にはダブルギボシ端子が最適です。
ダブルギボシ端子(3307)は、名前の通り
電源側から電装品側へ電気を2か所伝える端子です。
そのため通常のギボシ端子3305に比べて、
複数の電装品の分岐に役立ちます。
エンジンルームに使う人は防水ギボシ端子がおすすめ
エンジンルームで使う場合は防水ギボシ端子が最適です。
防水ギボシ端子の性能は
・水に濡れても防水になる事2つです。
中でも重要なのは防水仕様であること。ここが重要です。
というのもエンジンルームというのは、
熱だけでなく雨にもさらされやすい場所です。
雨にさらされやすい=配線がぬれると
漏電の危険が出てきます。
そのためできる限り濡れないようにというのが本音です。ですが必ずしも防げるわけではありません。
『ならどうすればいいのか?』となった時に
最適なのが防水ギボシ端子(3343)です。
防水仕様と言う事で、雨にさらされても濡れる事がありません。

実際に試してもみたんだけど、中まで水が入っていなかったから防水であることは証明されたね。
なので、エンジンルーム内であれば
防水ギボシ端子一択となります。
このように仕組みを理解した上で使い分けることができれば、ギボシ端子は使いやすいパーツと言えます。
基本を理解してギボシ端子を正しく使おう!
エーモンギボシ端子の基本構造と作業で使える端子の種類について解説しました!
今回の記事のおさらいです。
接続コネクター3328と組み合わせると細線と分岐する事も可能
・エンジンルームに使う人は防水ギボシ端子がおすすめ
ギボシ端子=基本構造や作業で使える端子の種類がわからず、初心者の方にとっては難しいかもしれません。
しかし、今回のように正しい知識をつける事で、今後のカスタムに役立つ情報が身につきます。
ギボシ端子の基本を理解して作業に役立ててみましょう!

次は間違った取り付けで起こる危険性についても知っておこう。