車体の転倒防止に役立つ”失敗しないジャッキスタンドの正しいかけ方”

ジャッキ&ジャッキスタンド
ジャッキ&ジャッキスタンド作業一覧
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車体を上げる作業で便利なジャッキスタンド(ウマ)。

ジャッキとの組み合わせで活用する事が多いパーツですが…使ったことがない方。主に初心者にとっては、『どのタイミングで使うのが正解なのだろう。』といまいち使い方がわからないという方の方が多い事でしょう。

実際ジャッキスタンドにも合わせる位置があり、間違った使い方をすれば固定できないどころか倒れる危険性さえあります。

倒れる=余計な作業が増えたり事故になる場合がある。そのため事前に正しい使い方を知っておく必要があります。

この記事では、『ジャッキスタンドを正しく安全に使いたい。』そんな方向けに注意点と共にお伝えしていきます。

ジャッキ・ジャッキスタンドについて他にも知っておきたい方は、別記事でまとめている内容も一緒に参考にしてみてください。

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車体をあげる作業=ジャッキだけを使いがちだが…

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一般的に車体をあげる場合、ジャッキと呼ばれる工具を使います。ジャッキは車を持ち上げるために使用される工具で、タイヤ交換やマフラー交換など。様々な面で活躍します。

例えばマフラー交換を例にあげれば。

そのままでは車体の下に潜れないので作業ができない。そこでジャッキを使って車体をあげる。車体をあげることで隙間ができるので、下に潜って交換作業ができると言ったことが出来ます。

ジャッキだけでは倒れる危険性がある

ただしここで注意したいのがジャッキだけでは倒れる危険性があるということ。

一度閉める方向に回せばロックされて勝手に下がることはありませんが…何かの拍子にジャッキ自体がズレる場合があります。

そんな時にジャッキが倒れでもしたら一緒にあげた車体も下がってくるので予期せぬトラブルを生むリスクがあります。

実際以下のように、ジャッキスタンドを使わない事で事故に巻き込まれる事件もあります。

横浜市にある 中古車販売店で作業中にジャッキが外れ、男性が車の下敷きになりました。 11日午後8時前、横浜市都筑区の 中古車販売店から「人がジャッキアップ中の乗用車の下敷きになった」と消防に通報がありました。 下敷きになったのはこの店で働く会社員の関笙さん(24)で、病院で〇亡が確認されました。 警察によりますと、関さんは男性店長と2人で乗用車の下に潜り込み、車のマフラーの交換をしていましたが、車体が揺れたはずみにジャッキが外れて車の下敷きになったということです。http://news.ab-cafe.com/?p=26301より引用

ジャッキ+ジャッキスタンドで転倒を防止

中には『自分は大丈夫』と思っても、ふとした時に落ちることもあるので自分勝手な見解から使わないのは危険です。

そのため、このような事故を起こさないためにも、ジャッキとセットでジャッキスタンドの使用がおすすめです。

ジャッキスタンドを使う上で注意する点

ここからはジャッキスタンドを使用する上で注意する点です。

先ほどジャッキと組み合わせて使うのがおすすめと言いましたが、あくまで正しく使った場合です。間違った使い方は危険なので、この機会に一緒に覚えてみましょう。

ジャッキポイントは正しい位置にかける事
ジャッキスタンドを設置する場所は平らな場所にすること

ジャッキポイントは正しい位置にかける事

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まず1つ目として、ジャッキスタンドを設置する際には
正しい位置にかけましょう。

面倒だからといって適当にかけてしまうと

・車体が歪んでしまった
・ジャッキが倒れた時に一緒に倒れる

2つのがあります。

車体が歪(ゆが)む=ボディが重さに耐えきれずにへこんだり穴が開きやすくなる状態です。また、ジャッキが倒れる際にも言えることで、適当に設置すると安定感がなくなるのでジャッキの転倒と一緒に倒れることになります。

ジャッキスタンドを設置する場所は平らな場所にすること

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2つ目はジャッキスタンドの設置場所です。

ジャッキスタンドを既定の箇所に設置したからと言って、地面はどんな状態でもいいという訳ではありません。

正しい状態で設置する事が大切です。

どんな状態がいいの?

コンクリートなどの平らな地面だね。

基本はコンクリートなどの平らな地面以外では設置をおすすめしません!

何故平らな地面でないとダメなのかと言う事ですが、理由は簡単で足元が安定しなくなるからです。

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画像を見るとわかりますが、石や土など。足元が安定しないものは、ジャッキをおろした時に不安定になります。

ジャッキをおろす⇒ジャッキスタンドが傾いた状態で支える⇒支えが安定せずにジャッキスタンドが倒れる。と言った危険性があります。

耐荷重に気を付ける

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3つ目は耐荷重。耐荷重は耐えられる重さの事を意味していて、重さも車によって変わります。

たとえば

・軽自動車なら1.5~2t
・普通車なら2~3t

というようにジャッキスタンドといってもどれでもいい訳でなく、車に合わせて耐えられるジャッキスタンドを使うのが最適です。


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ジャッキスタンドの正しい掛け方(セット方法)

最後は実際のジャッキスタンドの正しい掛け方(セット方法)についてお伝えします。

ジャッキを使用して車体を上げる
ジャッキスタンドをセットする
ジャッキを外してスタンドの固定確認

ジャッキを使用して車体を上げる

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まず初めにガレージジャッキを使用して
車体をジャッキアップ。

ジャッキスタンドを設置するには、そもそも車体を上げないことには始まりません。そのため、フックやくぼみにジャッキをかけ車体を上げていきましょう。

今回はジャッキスタンドの説明なので詳しくは説明しませんが、詳細を知りたい方は【車のジャッキを使った正しい上げ方(ジャッキアップ)の方法と注意点 】を参考にしてください。

車のジャッキを使った正しい上げ方(ジャッキアップ)の方法と注意点
ジャッキにはジャッキポイントと呼ばれる位置があり、正しく合わせたうえで上げないと車体に負荷をかける事になります。最悪の場合は車体に穴が開く事にも…そのため、正しい使い方を事前に知っておくことが大切となります。

ジャッキスタンドをセットする

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ジャッキアップをする事ができたらジャッキ
スタンドを左右にそれぞれセットしましょう。

セットするポイントは画像のように
サイドのくぼみの中間。

左右とも同じ位置にあるので合わせて設置しましょう。

それ以外の場所に設置してしまうとボディが歪む原因になるので設置する場合は注意です。

ジャッキを外してスタンドの固定確認

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設置する事ができたら、ジャッキを抜いてスタンドの固定確認。スタンドを揺らしたり動かしたりしてズレないかどうかを確認しましょう。

安全のために数分そのままで様子を
見るのもありですね。

問題がなければ使い方については
以上になります。

意外と簡単でしょ?

うん。てっきり難しいのかと思ってたけど、これなら僕にもできそう。

この方法に慣れてしまえば、

・タイヤ交換
・マフラー交換
・オイル交換など。

車体を上げて整備する事は一通り
できるようになります。

記事のまとめ:ジャッキスタンドは正しく使ってこそ本領を発揮する!

以上、【ジャッキスタンドの正しい使い方】についてご紹介させていただきました。

この記事のおさらいです。

ジャッキスタンドの正しい使い方
・ジャッキを使用して車体を上げる
・ジャッキスタンドをセットする
・ジャッキを外してスタンドの固定確認
使用上の注意点!
・ジャッキポイントは正しい位置にかける事
・ジャッキスタンドを設置する場所は平らな場所にすること
・耐荷重に気を付ける

ジャッキスタンドは間違った知識で使用すると命の危険にも関わってしまいます。なので使用する場合には注意をし、作業をする場合には必ずウマ(ジャッキスタンド)を正しく使用する事を心掛けましょう!

また、ジャッキスタンドには、

・折り畳み式
・ラチェット式

2つの種類があるので、探す場合には自分に
合ったものを使用するといいですよ!

ちなみに折り畳み式・ラチェット式に関しては【初心者がジャッキスタンドを選ぶ上で知るべき【2つの種類と注意点】】でまとめているので、合わせて参考にしてみてください。

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