冬の寒い時に車のエンジンルームで【キュルキュル】鳴く異音の正体とは?

ベルト類
この記事は約7分で読めます。

寒い日になるとエンジンルームからキュルキュル音がするって聞くけど。実際どんな原因で音が鳴るの?危険性はあるの?対処方法は?音を防ぐには?

そんな方に今回の記事ではそんな悩みが解決できる記事をまとめました。

内容としては

✅キュルキュル音の正体
✅放置した場合の危険性
✅音が鳴った場合の対処方法
✅鳴るのを防ぐ方法

私もこの内容に沿って学ぶことで、知識を得るだけでなく実践としても役立てる事が出来るようになりました。

当記事を読めば、知識も増えてもしもの
時に自分で対処ができるようになりますよ。

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【キュルキュル音】の正体について

それではさっそく、【キュルキュル音】の
正体について見ていきましょう。

音の正体はファンベルト鳴き

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まず前提として、【キュルキュル】と音がする場合正体はファンベルトが原因です。

ファンベルトとは、車を動かす際にクランクシャフトと呼ばれる部品に動力を伝えるベルトの事を言います。

ファンベルトは、オルタネーター(左)やウォーターポンプ・エアコンコンプレッサー(右)などのベルトをまとめて呼びます。

【初心者から学ぶ】V(ファン)ベルトの役割と車で使われる3つの箇所
この記事では、ファンベルトの役割についてまとめています。どんな部品なのか?どんな箇所に取り付けられた部品なのか。詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

正常なら鳴くことはない

ファンベルトは先ほども説明した通り、
動力を伝えるためのベルト。

動力を伝えるためにわざわざ鳴かせる必要はありません。

なので、正常ならファンベルトから鳴きが
出る事は本来ならありません。

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【キュルキュル】と鳴く大元の原因は2つ

なら何故鳴きが出てしまうのか?

それにはある条件が重なってしまう事で
起こってしまいます!

条件に関係ある原因として

 

・ゴムの劣化
・張力不足

2つがある訳ですが、どのように
関係があるのか?

順を追って詳しく見ていきましょう。

原因1.ゴムの劣化

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まず1つ目の原因としてゴムの劣化があります。

寒い日。特に冬の寒い日には劣化で異音が
発生するようになってしまいます。

その理由として考えられるのが
ゴムの特性です。

 

・暑さで柔らかく
・寒さで硬くなる

特性があります。

ファンベルトに当てはめれば…

冬の時期にはゴムは寒さで硬くなる事になります。

硬くなったベルト類は劣化部分が多ければ多いほど擦れやすく異音を発生させます…この異音こそが【キュルキュル】の原因です。

特に、元々の交換時期を過ぎても使い続けた場合、ヒビや亀裂ができやすいので異音が発生する可能性が高くなります。

ただし、新品のように劣化がない状態なら話は別です。

あくまで異音が発生しやすいのは、
劣化がひどい場合です。

原因2.張力不足

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また、張力不足でも異音がする
原因になってしまいます。

張力不足は、簡単に言えばベルトを
張る力ですね。

本来ならベルトをつける際に、テンション(力)をかけベルトが張った状態で取りつけます。

ですが、ベルトが劣化してしまうとベルトが伸びてしまいその分が緩んでしまいます…

その結果ベルト同士が噛み合わなくなるので異音の原因となります。

なので、こうなった場合は
早めの交換が最適です。

異音(キュルキュル音)が出たまま放置すると危険?

ですが、それでも『交換はまだ大丈夫』と
思っている方…

その考えが実は危険ってわかっていますか?

もし、異音が出ても面倒だからと放置してしまうと、

・ベルトが千切れる
・エンジンが掛からなくなる

といった事が起きてしまいます…

ベルトが千切れる

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ヒビや亀裂を長期間放置した結果でベルトが千切れる事があります。

もちろんすぐに千切れる事はありませんが…

劣化の状態次第ですね。

ベルト類は車が動いている間は常に動き続けるので、使用頻度によって劣化。冬の間にゴムが固くなり走行中に切れると言う事はあります!

エンジンが掛からなくなる

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また、千切れないとまではいかなくてもベルトが伸びる事で、エンジンが掛からなくなる事があります。

これは、オルタネーター(ダイナモ)に
つながるベルトが伸びた場合ですね。

 

※オルタネーターがそもそもわからない方は、先に【オルタネーターの基本】とダイナモとも呼ばれるその違いについてを読むことをおすすめします。

 

オルタネーターは本来発電機としての役割があるので、エンジン始動中はバッテリーから貯めた電気を常に放出します。

電気を放出する事で、エンジンが止まらないようにしています。

つまりはベルトを駆動する(回す)事で動力をオルタネーターに伝え、オルタネーターを駆動させている訳ですが…

ベルトが伸びると、動力をオルタネーターに伝える事ができないのでエンジンが掛からなくなります。

この症状も千切れるのと同様、走行中になってしまうと
追突などの事故を引き起こしてしまう危険性があります。

症状が起きた場合の対処法

事故にならない為にも正しく対処をする事が必要となります。

方法としては、

・ベルト鳴き止め剤
・張りの調整
・ベルトを交換する

3つの方法があります。

ベルト鳴きスプレーを使う

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一時しのぎになりますが、症状が軽い
鳴きはじめの際に使用すると効果があります。

ベルト鳴きスプレーをベルトの隙間に吹きかける事で、一時的に鳴きをやませる事が出来ます。

ただし、あくまで一時しのぎなので甲高く『キュルキュル』音が鳴る場合にはおすすめできません。

ですが、とりあえずで鳴きを抑えたいという方には使っておいて損はありません。

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張りの調整をする

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2つ目は張りの調整ですね。

ベルトが緩んでいる際に調整を
すると効果的です。

何でもいいので、隙間に固定用の棒を差し込みつつ、メガネレンチなどで締め付けて調整します。

手順としては、

①ベルトを緩める
②固定用の棒を差し込みベルトを張った状態にする
③ベルトが張った状態でボルトを締めて固定

ですが張りの調整にも限度があるので、調整しても緩んでしまう場合には交換する事をおすすめします。

早めの交換をする

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3つ目は早めの交換をする事ですね。

どうしても『キュルキュル音』が消えない
という方は交換をしてみましょう。

異音が鳴り続けるという事は、
ベルトが噛み合っていない証拠です!

早めの交換をする事で、異音を解消させるだけでなく事故の防止にも繋がります。

危険を回避するために実践すべき対策!

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また、危険を防ぐために実践できる対策も見ておきましょう。

対策としては

・交換時期で交換をする
・日ごろから点検をする

交換時期で交換をする

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まず交換時期で交換をすることです。

ファンベルトにも交換時期があり、○○までなら問題ない。○○kmを超えたら交換が最適というのがあります。

その交換時期が5万㎞~10万㎞です。

その理由は、ファンベルトがゴム製のために距離によって摩耗や経年劣化が起きるためです。

ベルトの素材がゴムなので、エンジン始動中は常に回り続けるので使い続けるとゴムは擦れていきます。

その結果、ゴムが擦れる⇒少しづつ削れる⇒ベルトがちぎれるという流れになります。

なので、まずは5万kmを目安に交換を心がけましょう。

交換に関して、自分で出来ない場合はお店に依頼するという方法もあります。その際に、費用の目安が知りたい場合は以下記事を参考にしてみてください。

車のファンベルトの交換をお店に依頼すると費用はどのくらいかかる?
この記事では、車のファンベルトの交換をお店に依頼すると掛かる費用についてまとめています。費用や工賃はいくらかかるのか?費用は安くできるのか?詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

日ごろから点検をする

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2つ目は日ごろから点検をすることです。

もちろん交換時期で取り替えるのもいいですが、必ずしも5万㎞~10万㎞の間で症状が悪化するとも限りません。

使用頻度や乗りかたも影響するので、5万km以下で異音が出たりベルトが切れたりする事もなくはありません。

そのため、状態を把握しやすいためにも日ごろから点検を心がける事が最適です!

このようにいくつか方法はあるので、自分に合った対策をして安全なカーライフを送りましょう。

記事のまとめ

以上、寒い日(冬)に起きやすい車の【キュルキュル音】の正体について紹介させていただきました。

この記事のおさらいです。

キュルキュル音の正体
ファンベルトの鳴きが原因
ベルト鳴きが起こる大元の原因
・ゴムの劣化
・張力不足
症状を放置すると
・ベルトが千切れる
・エンジンが掛からなくなる
対処方法
・ベルト鳴き止め剤
・張りの調整
・ベルトを交換する
危険を回避するために実践すべき対策!
・交換時期で交換をする
・日ごろから点検をする

キュルキュル音=原因がわからず、初心者の方にとっては難しいかもしれません。

しかし、今回のように正しい知識をつける事で、今後のトラブル回避に役立つ情報が身につきます。

基本さえわかれば初心者でも実践できる内容なので、ぜひ記事を参考に故障する前に交換を心がけましょう。

なお交換を勧める時期としては、以下を参考にすると目安として最適です。

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