・ラジエーターホースの交換方法が知りたいんだけど。
・どうやって交換すればいいんだろ。
・手順があるなら今後のために知っておきたいな。
このような悩みを抱いたことはありませんか?
特に現在同じような問題で苦しんでいる方。
『なら車屋さんにお任せすればいいのでは?』と思う方もいますが…
依頼すると費用に加えて工賃や時間も制限されるので、自分の都合に合わせたい人には向きません。
かといっていざ作業をしようと車に向かっても、どれから手を付ければいいのかわからない事ってありますよね。
手順を先に知る事は余計な作業を省いて
問題を早急に解決させるため大切な事。
自分では『これだ!』と思っていても、間違った考えのままでは余計なパーツまで取り外して無駄な時間が過ぎるだけです。
実を言うと過去の私も同じ悩みを
抱えていたことがありました。
初心者の頃、ネットなどで検索してもよくわからず手さぐりに作業をして時間ばかりが無駄になっていた時期もあります。
ですが実際に、一から作業を教わりながらしていく中で正しいやり方を学び解決への運びとなりました。
今回はその経験を活かして
交換のやり方や交換後にやる事なども
含めて一緒に解説していきます。
記事を読むことで知識を得る事はもちろんですが、これから先のトラブル解決を自分でできるのようになるで参考にしてみてください。
交換する上で必要なパーツについて
まず、交換に必要なパーツについて
みていきましょう。
基本的には
・冷却水(クーラント)
・ホースクランププライヤー
・水温計
ラジエーターホース(アッパー・ロアー)
交換に必要となるホースになります。
ラジエーターホースの場合は
・ロアーホース
2つがあるので、実際に取り替える場合は
両方の交換をおすすめします。
冷却水(クーラント)
ラジエーターの補充用として使用します。
ホースを抜くと冷却水も一緒に抜けるので、
交換に合わせて準備しておきましょう。
目安として
・普通車で8リッター
冷却水(クーラント)に関しては、特にこだわりがなければラクラククーラントなどのホームセンターに売っているもので大丈夫です。
ですが、さらに冷却効果を高めたい。そんな方にはヒートブロックがおすすめです。
ホースクランププライヤー
ホースクランププライヤーは、ラジエーターホースなどのバンドを取り外すための工具です。
なければペンチでも大丈夫ですが、
作業の1つとして持っておくと便利です。
水温計
水温計に関しては純正でもついているので好みの問題になりますが…
細かく数値を確認したい。こんな方には
社外の水温計がおすすめです。
ラジエーターホースの交換方法(アッパーホース・ロアーホース)
それでは準備が出来たら交換方法へと移ります。
ラジエーターキャップを開ける
まず初めに、ラジエーターキャップを
開けていきましょう。
キャップは反時計回りに回すだけなので簡単です。
不安な方は、【ラジエーターキャップの簡単な交換方法と緊急時にキャップを開ける方法】を参考にしてみてください。
アッパーホースを固定しているバンドをずらす
続いてホースの取り外しです。
ホースはアッパーホース・ロアーホースとあるので、アッパーホースから抜いていきます。
そのままではホースが外れないので、ホースクランププライヤーを使ってホースバンドをずらしていきましょう。
ホースバンドはラジエーター側とエンジン側の
2箇所あるので両方ずらします。
ホースを外す
バンドがずらせたらあとはホースを抜くだけです。
引く側。つまり手前に引っ張る事で簡単に抜けます。
ただしここで注意する点があります。
それは、一気に引っこ抜くと冷却水があふれて来ることです。
というのも、本来冷却水はラジエーターからエンジンまでをホースを通じて循環する物。
エンジンを切っても常に循環し続けているので、
ラジエーターホースを抜いた時に冷却水が溢れます。
そのまま抜けるだけならいいですが、もし口に入った場合は危険なのですぐにゆすぎましょう。
どうして危険なの?
冷却水の成分のエチレングリコールが人体に悪影響を与えるからだね。
エチレングリコールは、溶媒・不凍液・合成原料
などとして広く用いられるアルコールの一種です。
エチレングリコールを飲用する事で中毒症状になる事もあります。
・その後の症状は、意識レベルの低下 、頭痛 、発作など
症状次第で危険なので、取り外す際は注意しましょう。
新品のホースと取り換える
ホースを取り外せたら新品のホースと取り換えましょう。
この時交換するホースは中古でも問題ないですが、劣化しているケースが多いのでなるべく新品を使うようにしましょう。
ちなみに、純正新品を探す場合は品番で
探すとすぐに見つかります。
たとえば今回使うGDBなら45161FE050となります。
新品のホースを装着
ホースを取り外すことが出来たら、
新品のホースを装着していきましょう。
手順は取り外した時と逆の手順で取り付けます。
ロアーホースを取り外して新品と取り換える
アッパーホースが終わったら残りはロアーホースです。
ロアーホースはボルトで調整するタイプで固定されているので、ボルトを緩める事で簡単にホースを外すことができます。
外す事が出来たら逆の手順でホースを付け替えれば大丈夫です。
ここまでがホース交換の一連の流れになります。
ホース交換後にやるべき事
ホース交換も終わったからこれで終了…と言いたいところですが、抜けた分の冷却水の補充とエア抜きが残っているので最後に作業をしましょう。
抜けた分の冷却水の補充をする
まずやるべきことは、抜けた分の冷却水の補充をすることです。
ホース類をしっかり締め付けて、
漏れない事を確認した上で補充します。
冷却水ってどのくらい補充すればいいの?
車種によって量が変るから絶対この量とは言えないんだよね。
ただし、目安としては
・普通車で8リッター
とだけ覚えておきましょう。
実際にインプレッサ(GDB)でやった時は8L程だったので、車種や車に合わせて少し多めに用意しておくとなお良しです!
エア抜きをする
補充の後はエア抜きをしましょう。
基本的にエンジンやラジエーターを通る経路は、
クーラント液で満たされています。
この経路に空気。つまり、エアが混入するとクーラント液の循環がうまくいかなくなります。
循環がうまくいかない=温度管理が不十分に
なりオーバーヒートの原因になります。
そのため、エアがたまった場合には抜く必要があります。これがエア抜きという作業です!
エア抜き作業については、以下で解説しているので参考にしてみてください。
エア抜き後は試走行をして水温状況を確認する
タンク内の冷却水が問題なければ、走行中の水温を確認してみましょう。
水温がだいたい92~95℃前後で下がれば正常です。
この時、水温が下がらずに上昇するだけならエア抜きが不十分になります。
それでも走行を続けると?
オーバーヒートを起こしてエンジンが焼き付く原因になるね。
そのため、水温が上がり続ける場合は無理な走行はせず、早めのエア抜きを再度しましょう。
このようにエア抜き後に対策をすることで、
その後の危険な症状を防ぐ結果にもなります。
なので、エア抜きをしただけで終わらせるのではなく、その後の対策までしっかりやりましょう。
正しい交換方法を理解して自分でも出来るようになりましょう!
以上、車のラジエーターホース(ロア・アッパー)の交換〜エア抜きまでの方法を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
ホースを固定しているバンドをずらす
ホースを外す
新品のホースと取り換える
新品のホースを装着
ロアーホースを取り外して新品と取り換える
エア抜きをする
エア抜き後は試走行をして水温状況を確認する
ラジエーターホース=交換方法がわからず、初心者の方にとっては難しいかもしれません。
しかし、今回のように正しい知識と手順をつける事で、これから先自分で交換するための知識がつきます。
また、実際に自分で交換ができるようにもなります。
なので、この機会にホース交換だけでなく
その後にやるべき事も合わせて覚えてみましょう。
当サイトでは、他にも同時交換がおすすめなパーツも紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。