ギボシ端子(ダブル)のかしめは簡単って聞いたけど、やり方がよくわからない。詳しくなくても出来るのかな。経験者じゃなくて初心者でもできるの?
このような悩みはありませんか?
通常かしめ作業と言えば実際にDIYで作業している人がいる事はよく耳にする事ですよね。
でも、『具体的にどんな手順でやればかしめる事ができるのかわからない…』と言う人も多いのではないでしょうか。
過去の私も実際同じ悩みを抱えていました。
ネットなどで検索してもよくわからず、時間ばかりが無駄になっていた時期もあります。
ですが実際に、作業をしていく中で
正しいやり方を学び解決への運びとなりました。
今回はその経験を活かして
✅実際にかしめるやり方
それぞれ順を追って解説していきます。
記事を最後まで読むことで知識を付ける事はもちろん。実際に作業で役立てる事ができるので参考にしてみてください。
初めに知っておきたい!ダブルギボシ端子を【かしめる】上で注意する事
いきなりかしめる工程に行ってもいいんだけど、それだと失敗のリスクが高くなるからまずは注意点を見ていこうね。
どんなことに注意してかしめればいいの?
基本的には
・銅線が端子部分に接触するように
・奥までしっかりかしめる
3つの事です。
『正しく使えてるか不安だ…』
『いまいち使い方がよくわからない…』
こんな思いがある方は是非、使い方と一緒に
注意事項についても目を通してみてください!
注意点①かしめる前に被膜をしっかり剥く
まず①つ目は、被膜をしっかり剥く事です。
被膜を剥く作業は、電気を伝わりやすくするために必要不可欠な事です!
この工程が例えば、
・銅線も一緒に切ってしまい数本しか残らない
どちらか一方でもなってしまった場合、接触不良で電装品が作動しない原因を作ります。
なので、しっかりと剥けているか
確認する事が大切です!
注意点②かしめる際は銅線が端子部分に接触するように
使い方に慣れていない初心者の方に
ありがちなんですが、
画像のようにかしめ部分と銅線が
接触しない状態で挟み込む方が割と多いです。
駄目な例でかしめてしまうと、接触不良の原因になるので注意しましょう。
注意点③かしめる場合は奥までしっかりと
③つ目はかしめる場合ですね。
これもまた多いのですが、②つの基準をクリアしていても最後のかしめがあまい為に失敗するケースがあります。
かしめがあまい=抜けやすい
この図が成り立つので、接触不良はもちろんの事。最悪の場合は、抜けた配線が例えばボディーアースと接触した日には、ショート又は火災の原因を作ります…
便利な道具でも使い方を間違えれば大惨事になるので、正しく使って大いに作業に活用してください!
ギボシ端子ダブルをかしめるまでの手順
注意点が簡単に分かったとこで、次は実際にギボシ端子ダブルをかしめるまでの手順について見ていきましょう。
必要なものを準備
まずはかしめに必要な物の準備から。
かしめる上で必要なパーツは上記3つですが、実際の作業で使う場合には電装品に合わせて他のパーツとうまく活用してみましょう。
配線の被膜を剥く
準備が出来たら配線の被覆を剥くことから始めましょう。
ワイヤーストリッパー部分を使い、
ギボシ端子をつける配線の被覆をはずします。
・右側のsq表記は配線コードのサイズを表します。
つまり配線が0.5sqだった場合は
0.5の穴に通せばいい訳です!
配線コードを穴で挟んで被覆だけ引っこ抜く
被膜の剥き方は簡単で、配線コードを穴で
挟んで被覆だけ上に引っこ抜くだけ。
グリップを握った状態で引っ張れば簡単に抜くことができます。
剥いた状態の配線をよじる
被膜を剥くことが出来たら、内部の芯線(電気が通る道)をよじってまとめておきます。
よじり方は時計回りもしくは反時計
回りにくるくると回すだけです。
こうする事で端子をはめ込む際に
スムーズに取り付けができます。
端子をかしめる
端子にはめ込む事が出来たら、
画像のようにセットしましょう!
・奥のツメは被膜を剥いた配線の上から。
かしめる事で接触不良を防止する事ができます!
きれいに固定するコツは、初めに軽く圧着し1ランク下の穴でもう1度圧着することです。
スリーブをかぶせて完成
最後かしめ後に上からスリーブをかぶせて作業は完了となります。
これなら初心者でも簡単にできる
のではないでしょうか?
ちなみに作業ってどのくらいで出来るの?
作業自体はここまでやって15分かからないくらいかな。
もちろん慣れてくれば5分ほどで出来るようになりますが、初めのうちは正しい手順を実践して覚えていけばいいでしょう。
初心者におすすめ!細線(0.2sq)と太線(0.5sq)を組み合わせる裏技
最後になりますが、細線(0.2sq)と太線(0.5sq)を組み合わせる裏技についても簡単に説明しておきます。
基本的に細線(0.2)と太線(0.5)は繋ぐ事ができない
本来配線というのは、太さによって流せる
電気の許容量が決まっています。
許容電流=安全に流せる電気の量
許容電流を無視して繋げるとどうなるの?
結論を言うと配線が発火する危険性が出てくるね。
何故なら細線と太線は耐えられる許容電流が違うから。
たとえるなら、家のブレーカーをイメージ
するとわかりやすいのではないでしょうか?
ブレーカーと言えば家電を使いすぎると
代わりにおちて家電を保護するもの。
家電にも決められた許容量が決められており、
ここまでの電気なら流しても安全ですよという意味。
それ以上の電気(過電流)が流れると、
耐えられなくなる。
配線にたとえても同じで、ブレーカーを
ヒューズにするなら家電は電装品。
電装品同士を繋げる配線同士に不備が起きると、
過電流となり一時的にはヒューズが保護。
ですが、ヒューズが切れたあとは保護しきれないので結果的に太さの合わない配線は発火の原因になります。
接続コネクターを活用すれば細線と太線でもつなぐ事ができる
ならどうすればいいの?
答えは簡単で、接続コネクター(3328)を活用する事だね。
接続コネクター3328は0.2~0.5sqまで対応のパーツで、画像のように細線と太線でもつなぐ事ができます。
・ドライブレコーダーなど。
細線を使用している電装品は意外と少なくないので、こんな時に役立てると便利です。
また、接続コネクターにすることで接触不良のリスクを減らすことにもつながります!
このようにうまく活用する事で、カスタムの幅が広がるので役立たせてみましょう。
また、実例を使った作業方法については以下で紹介しているので合わせて読んでみてください。
かしめの手順を理解して作業に役立てよう
以上、ギボシ端子ダブル(3307)の付け方とかしめるまでの手順をご紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
注意点②かしめる際は銅線が端子部分に接触するように
注意点③かしめる場合は奥までしっかりと
配線の被膜を剥く
配線コードを穴で挟んで被覆だけ引っこ抜く
剥いた状態の配線をよじる
端子をかしめる
スリーブをかぶせて完成
・接続コネクターを活用すれば細線と太線でもつなぐ事ができる
3307は通常のギボシ端子とは違い、
メス側が2又になっているのが特徴の端子。
電装品の補助として活用する事で流れる
電気を2つに分岐する事ができます。
使い方次第で作業の手間を省けるので、うまく
活用してこれからのカーライフに役立ててみましょう。
記事では他にもかしめが出来る端子についてまとめているので、他のかしめ作業も知りたい方は参考にしてみてください。