法人ETCカードの種類と選ぶ上で気になるメリット・デメリット

カード類
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個人事業主や会社を立ち上げたばかりの人でも作りやすいと噂の法人ETCカード

どんなカードなのか知りたい方はまずは以下を参考に。
【法人ETCカードとは】一般的なカードと違う所やどんな人におすすめなのかを解説
この記事では、法人ETCカードとは何なのか。一般的なETCカードとの違いとは。また、どんな人におすすめできるカードなのか詳しくまとめていきます。

カードは大きく分けると3種類に分けられ、自分に合ったものを選ぶ事でその人に応じたメリットを得ることが出来ます。

ただ、法人ETCカードに詳しくないとどう言った種類があるのか。どんなメリットが期待できるのかについて分かりませんよね。

そこで今回の記事では、法人ETCカードの種類や選ぶ上で気になるメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

また、記事の後半ではそれぞれどんな人におすすめできるのかについてもまとめているので参考にしてみてください。

【この記事でわかる事】
✅法人ETCカードの種類
✅それぞれのメリット・デメリット
✅それぞれどんな人におすすめできるのか

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法人ETCカードの種類は主に3つ

まず、法人ETCカードといっても
大きく分けると3種類に分かれます。

・法人用ETCカード
・ETCコーポレートカード
・法人カード付帯のETCカード

これだけ見ると『何が違うの?』
という方のが多いかと思います。

ですので順を追ってご説明していきます。

法人用ETCカード

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法人用ETCカードはよくあるスタンダードタイプで、

2つのタイプがあります。

ETC協同組合

中小企業などの企業をアシストして、共同利用を通じて事業経営をサポートしています。

高速情報協同組合

中小企業の事業を多角的にアシストする組合組織です。コスト削減や新たな経営戦略に役立つ情報の提供や交流など、経営活動の促進を目指しています。

必要経費

【ETC協同組合】

・出資金(脱退時返金)
10,000円/1社

・カード発行手数料
880円(税込)/1枚

・年間手数料
880円(税込)/1枚(年1回)

【高速情報協同組合】

・出資金(脱退時返金)
10,000円/1社

・カード発行手数料
550円(税込)/1枚

・年間手数料
550円(税込)/1枚(年1回)

カードの特徴

【ETC協同組合】

・どの車でも利用可能(レンタカーなど限定なし)
・ショッピング等には利用できない。

【高速情報協同組合】

法人ETCカードを利用する事でETCマイレージサービスを受けることができる。

※ETCマイレージサービス
 
毎月の支払額に応じてポイントが貯まり、規程ポイントに達するとそのポイントを無料通行分と交換できるサービス。
 

ETCコーポレートカード

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ETCコーポレートカードは、高速道路株式会社
(ネクスコ)が発行する法人向けETCカードになります。

カードの特徴としてはETCカードに
登録された車両限定で使える事。

どれでもという訳ではありませんが…

登録された車両であればいつでも使う事が出来ます。

必要経費

・出資金(脱退時返金)
10,000円/1社

・カード発行手数料
629円(税込)/1枚

・年間手数料
629円(税込)/1枚(年1回)

カードの特徴

・利用明細で管理が簡単
・30~40%の割引き加え最大20%割引が効く
・登録車両以外では使用ができない

法人カード付帯のETCカード

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法人カード付帯のETCカードは
カード会社が発行する専用のETCカード。

3つの中では唯一クレジット機能が付いたものです。

そのためETCカードとして使えるのはもちろんですが、クレジットとして他の買い物でも使う事が出来ます。

それぞれのメリット・デメリットについて

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続いてそれぞれのメリット・デメリットについて。

法人用ETCカードのメリット・デメリット

【法人ETCカード(ETC協同組合)のメリット】
・条件を満たせば30~50%の割引きが効く
・マイレージナシなら走行手数料が5%で済む

 

【法人ETCカード(高速情報協同組合)のメリット】
・条件を満たせば30~50%の割引きが効く
・カード発行手数料が安い
・年間手数料が安い

【法人ETCカード(ETC協同組合)のデメリット】
・カード発行手数料が高い
・年間手数料が高い

 

【法人ETCカード(高速情報協同組合)のデメリット】
・走行金額にかかる手数料が8%かかる

ETC協同組合

発行手数料や年間手数料が高い設定となっていますが、通常8%かかる走行金額に対する手数料がマイレージナシなら5%。

条件を満たした割引なら30~50%と
メリットも多々あります。

その内訳としては、

休日(土・日・祝)・深夜(午前0~4時)が30%割引。

平日朝夕の時間帯なら50%の割引きが効く
のでタイミングを考えて利用するといいでしょう。

高速情報協同組合

ETC協同組合の法人ETCカードに比べると走行金額にかかる手数料が8%かかってしまうデメリットがありますが…

条件を満たした割引なら30~50%に加え、カード発行手数料や年間手数料が安いというメリットがあります。

ETCコーポレートカードのメリット・デメリット

メリット
・条件を満たせば30~40%の割引き
・上記に加え最大20%割引
・カード発行手数料が安い
・年間手数料が安い
・走行金額の手数料がかからない
デメリット
・マイレージサービスが利用できない
・登録車両限定のため、それ以外は利用できない

他の車両で使用できないという
少々手間な事もありますが…

条件を満たした割引なら、30~40%に加え最大で20%の割引きを得ることができるというメリットがあります。

その内訳としては上記と同様、

休日(土・日・祝)・深夜(午前0~4時)が30%割引。
平日朝夕の時間帯なら40%の割引き。

ここまでは今まで通りですが、
さらにプラスで以下の通りになります。

・5000円~10000円までの部分に対し10%
・10000円~30000円までの部分に対し15%
・30000円を超える部分に対し20~25%

ETCコーポレートカードは特に高速
道路の利用が多い方にはおすすめといえます。

法人カード付帯のETCカードのメリット・デメリット

法人カード付帯のETCカードのメリット
・ETC以外の支払い可能
・ポイント還元サービスが受けられる
・クレジットカード付帯サービスが利用可能
法人カード付帯のETCカードのデメリット
・審査時間が長い
・受かるかどうかのハードルが高い

まず一番のメリットとして考えられるのはクレジット機能。

クレジット機能がある事で本来ならETCのみとなりますが…

ETC以外の支払い。つまり普段のネットショッピングなど買い物として利用する事も可能となる訳です。

また、クレジット付帯ならではのサービスが
受けられるのもこのカードならではのメリットです。

その逆に審査のハードルが高いというデメリットもありますが…

これに関しては一般的なETCカード同様に信用度の問題があります。

特に法人の立ち上げからの期間や実績が短い。ほとんどない人にとっては審査に落ちやすくなるリスクが高いです。

他にも審査までの時間が長くなるというのもデメリットです。

ただ、その分で上記で言ったサービスやETCカード以外にも使えると言う事で状況に応じて使うのがおすすめと言えます。

選ぶならそれぞれどんな人におすすめ?

最後はどんな人におすすめなのかについて。

先ほどのメリット・デメリットを踏まえて以下で順に解説していきます。

法人用ETCカードは○○なひとにおすすめ

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まず法人用ETCカードはすぐにカード発行をしたいひとにおすすめ。

一般的なETCカードは審査があるため
発行までに時間がかかるのが常です。

しかも必ずしも審査に通る訳でなく、落ちる可能性もあるのでその間に通らなければカード発行をする事が出来ません。

ですが、法人用ETCカード(ETC協同組合・高速情報協同組合)であれば審査がないのでスピード発行によりすぐに使う事が出来ます。

ETCコーポレートカードは○○なひとにおすすめ

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ETCコーポレートカードはさらに割り引きしたいひとにおすすめ。

ETCコーポレートカードも法人用ETCカード同様にクレジット機能がないカード。クレジット機能がない=審査がいらない事でスピード発行が可能。

ここまでは同じですが…

違う点は追加で割引が効く事。

30~50%の割引が受けられる他に追加で最大25%の割引を得る事が出来ます。

・5000円~10000円までの部分に対し10%
・10000円~30000円までの部分に対し15%
・30000円を超える部分に対し20~25%
・50000円を超える部分に対して20~25%

たとえば上記の通り金額の値によって大きく変わります。

10000円までは10%。それ以上は金額に応じて15%。25%と上がります。

割引率を上げてさらにお得に使いたい。こんな方にETCコーポレートカードはおすすめです。

法人カード付帯のETCカードは○○なひとにおすすめ

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法人カード付帯のETCカードはクレジット
機能も使いたい方におすすめです。

一般的に法人ETCカードはクレジット機能がないため、ETCカードとして使う事は出来てもその他買い物などには使えない

ですが法人カード付帯のETCカードにはクレジット機能がある。

ETCカードとしての機能はもちろんですが…

その他買い物でも使う事ができるので、ETCとしてだけでなく別の支払いにも活用したい。こんな方に法人カード付帯のETCカードはおすすめです。

どれを選ぶかはあなた次第!使う場合は自分に合ったものを

以上、法人ETCカードの種類と選ぶ上で気になるメリット・デメリットを解説しました。

今回の記事のおさらいです。

法人ETCカードの種類は主に3つ
・法人用ETCカード
・ETCコーポレートカード
・法人カード付帯のETCカード
それぞれのメリット・デメリットについて

【法人ETCカード(ETC協同組合)のメリット】
・条件を満たせば30~50%の割引きが効く
・マイレージナシなら走行手数料が5%で済む

【法人ETCカード(高速情報協同組合)のメリット】
・条件を満たせば30~50%の割引きが効く
・カード発行手数料が安い
・年間手数料が安い

【法人ETCカード(ETC協同組合)のデメリット】
・カード発行手数料が高い
・年間手数料が高い

【法人ETCカード(高速情報協同組合)のデメリット】
・走行金額にかかる手数料が8%かかる

ETCコーポレートカードのメリット・デメリット
メリット
・条件を満たせば30~40%の割引き
・上記に加え最大20%割引
・カード発行手数料が安い
・年間手数料が安い
・走行金額の手数料がかからない

デメリット
・マイレージサービスが利用できない
・登録車両限定のため、それ以外は利用できない
法人カード付帯のETCカードのメリット・デメリット
法人カード付帯のETCカードのメリット
・ETC以外の支払い可能
・ポイント還元サービスが受けられる
・クレジットカード付帯サービスが利用可能

法人カード付帯のETCカードのデメリット
・審査時間が長い
・受かるかどうかのハードルが高い
選ぶならそれぞれどんな人におすすめ?
・法人用ETCカードはすぐにカード発行をしたいひとにおすすめ。
・ETCコーポレートカードはさらに割り引きしたいひとにおすすめ。
・法人カード付帯のETCカードはクレジット機能も使いたい方におすすめです。

記事でもわかるように法人ETCカード
には全部で3つの種類が存在します。

3つそれぞれで得られる効果も変わり、審査が要らずにすぐに発行できるもの。

金額に応じてさらに割引になるものやクレジット機能付きで他の買い物にも使えるタイプなど。

使うカードによって得られる効果も変わるので、もしこれから先使ってみようと考えている方は自分に合ったものを選んで役立ててみましょう。

今回の記事で紹介した法人ETCカード
法人ETCカード申込み…よくあるスタンダードタイプのETCカードです。

首都・阪神高速ETCカード(コーポレートカード)申込促進…割引率がさらにお得になるカードです。

・法人カード付帯のETCカード…クレジット機能付きで他の支払いにも使えるカードです。
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