【意外と知らない】オイル内に含まれる5つの役割と定期的な交換をする理由

オイル
この記事は約6分で読めます。

・オイルには5つの作用があるって聞くけど
・5つの作用が悪化するとどんな症状が起きる?

このような疑問はありませんか?

実は過去の私も同じように疑問に思ったことがあります。

エンジンオイルといえば、オイルエレメント
同様に車にとってなくてはならないパーツとは言われるものの…

いまいち存在意味が分からない。名前からして何となくエンジンに関係あるのかな?程度の認識でした。

ですが、実際にオイルの仕組みを知ってみるとその必要性に気づくことが出来ます。

どういったものなのか?交換の必要性はあるのか。

この記事では順を追って詳しく
解説していきます。

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エンジンオイルとは?

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エンジンオイルとは、車もしくは
バイクに使用される専用のオイルになります。

エンジンを作動させる上でなくてはならないもので、良好な状態を保つためには定期的に交換をする必要があります。

というのも、エンジンオイルは内部を循環して綺麗に保つことで、エンジン保護をする役目があるため。ただ循環している液体でなく、エンジンを守っている訳です!

人間に例えるなら体の中を循環する血液と言えるでしょう。

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血液には内部を循環しながら老廃物を排出(流す)する役目があります。

老廃物は体内にとっては害になるもので、溜まっていくことで詰まりが発生して次第に結構の流れが悪くなっていきます。その結果高血圧になりやすくなります。

高血圧になりやすくなると体にとっても負担がかかり最悪に状態になる事にもなります。

車のエンジンも実は同じようなもので、エンジンは心臓・オイルは血液とよく例えられています!

エンジンは心臓を意味するので、心臓を守るために体内を血液が循環してサラサラにして良い状態を保つ。つまりオイルが汚れをためながら循環して、最後は交換する形で外に排出して綺麗にするという訳です。

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エンジンオイルに秘められた5つの役割!

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そんなエンジンオイルには役割があり、

・潤滑作用
・冷却作用
・気密保持(密封)作用
・清浄分散作用
・防錆防蝕作用

5つの作用によってエンジンを守っています。

どういった役割をしているのか、
項目別に詳しく解説していきます。

①潤滑作用

1つ目は潤滑作用です。

潤滑作用は、摩擦を減らして動力損失を防ぐ役割をもっています。

というのも本来エンジン内部では、金属製のシリンダー内をピストンが毎分数千回上下する他、金属同士がこすれ合う摩擦によって金属の磨耗や発熱を生じます。

摩耗する事で動力損失。つまりパワーダウンを
起こす結果になってしまいます。

ですが、潤滑作用はエンジン内各部をオイルで潤滑する事で、発熱や摩耗と言った金属疲労を防ぎパワーが落ちる事を防いでいます!

②冷却作用

2つ目は冷却作用です。

冷却作用は名前の通り、エンジン内部を冷却して熱を取り除く役割があります。

車のエンジンは、本来走行する上でパワーを維持
するために、熱をもちやすく過酷な状況下にあります。

普通なら走行する間は熱をもち続けエンジンにダメージを与える所ですが…

エンジン内部をオイルが循環し続ける事で熱を吸収して取り除く事が出来ます!

③気密保持(密封)作用

3つ目は気密保持作用です。

本来シリンダーとピストンは、熱膨張に
対応する面とピストンが運動できるように

隙間(クリアランス)が設けてあります。

気密保持作用には、この隙間に入り込んで気密性を保持する役割があります。

簡単に言えば、油膜と呼ばれるオイルの膜を形成して、燃焼室と呼ばれる空間から気体が漏れるのを防ぐ役割ですね。

④清浄分散作用

4つ目は清浄分散作用です。

本来エンジンが稼動すると、
その燃料の燃焼過程で

酸化による化合物やスラッジ(汚れ)が
発生します。

清浄分散作用は、エンジン内部に発生したスラッジ(汚れ)を取り込み、分散させたりする効果があります。

⑤防錆防蝕作用

5つ目は防錆防蝕作用です。

本来燃料が燃焼(燃える)などによって生じる水分が、エンジン内部の部品に錆や腐食を発生させる原因となります。

また、燃焼ガスやブローバイガス(燃えきらなかったオイル)やエンジンオイルそのものの劣化などから発生する化合物も、エンジン内を腐食させる原因となります。

防錆防蝕作用には錆や腐食の発生を予防する作用がある訳ですね。

5つの作用が悪化するとどんな症状が起きる?

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では、もしオイル交換を怠る事で
5つの作用が悪化してしまった場合、

エンジンにどのような症状が起きてしまうのか?

以下で順にみていきましょう。

動力損失を起こす

まず1つ目の症状として動力損失を起こします。

動力損失は、エンジンのパワーが落ちたりスムーズに加速が出来ない状態です。

たとえば、『いつもより加速が鈍くて遅く感じる』こういった症状が現れた場合、動力損失を起こしている場合があります。

水温上昇を起こす

2つ目は水温上昇を起こす事です。

水温上昇は、名前の通り水温が下がらなくなり上昇を繰り返します。

冷却作用が薄れる事で、エンジン内で発生した
熱を冷やす事ができなくなるのが原因です。

水温上昇が続いた場合、オーバーヒートと
呼ばれる現象が起きる危険性があります。

オーバーヒートについて詳しく知りたい場合は、【知らないと本当に危険!エンジン内部で起こるオーバーヒートの原因(3つ)と対策】を参考にしてみてください。

【問題解決】車のオーバーヒートの原因(3つ)と実践で使える対処方法
この記事では、車に乗る上で知っておきたい。オーバーヒートの原因について解説していきます。 原因を事前に理解しておけば、実際にオーバーヒートが起きた場合に正しい対処ができます! また、記事の後半ではオーバーヒートの対処方法や対策も合わせて解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

エンジンブロー

3つ目はエンジンブローの症状です。

オーバーヒートが起き、エンジンが焼き付くことで最終的にエンジンブローとなります。

エンジンブローが起きてしまうと、エンジンは完全に壊れてしまうので走行する事が出来なくなってしまいます…

こうなってしまうと、エンジンを交換する以外に
方法はなくなってしまいます。

交換となった場合、オーバーホール
(エンジンをばらして組み替える)になる為、

最低でも20万~は覚悟した方がいいでしょう!

なので、症状が軽いうちに交換する
事が大切と言えることでしょう!

エンジンを壊さない為にも定期的な交換が大切です

以上、オイル内に含まれる5つの役割と定期的な交換をする理由を紹介させていただきました。

今回の記事を読んでいただくとわかる事ですが、

オイルの役割には

・潤滑作用=オイルの膜をつくりスムーズに作動
・冷却作用=エンジン内で発生する熱を吸収・発散して冷却する働き
・密封作用=ピストンリングとシリンダーのすき間から圧力を逃がさない
・清浄分散作用=エンジン内の汚れや不純物をオイル内に取りこむ
・防錆作用=サビや腐食からエンジンを守る

5つの作用があり、それぞれエンジンを
守っています。

交換しないことで起こる事は

・動力損失を起こす
・水温上昇を起こす
・エンジンブローを起こす

結果としてオーバーホールが必要となり
修理代は20万以上かかってしまいます。

【数千円のオイル交換をケチって20万以上の修理代をとるか】

【定期的な交換で数千円で費用を抑えるか】

あなたが交換するかどうかで大きく変わります!

逆にエンジンオイルを交換する事でエンジン保護に繋がるので、エンジンを壊して高い修理費を払いたくない方は是非定期的に交換する事を心がけましょう!

交換の目安に関しては以下でまとめているので合わせて参考にしてみてください。

車のエンジンオイル交換を怠ると起こる3つの危険な症状と交換の目安
オイル交換を怠ると距離と共に3つの症状が起こります。最終的にはエンジンを壊す結果になりますが、それ以前にも別の症状として現れるので知っておく必要があります。また、症状を防ぐ為には交換時期を知った上で早めの交換をする事が大切です。
交換方法が知りたい人は以下を参考に
車のエンジンオイル交換を簡単10分で済ませる手順と後処理のやり方
当記事では、車に乗る上で知っておきたい。自分(DIY)でやるオイル交換の方法について解説しています。 この記事で解説している事を実践できれば、実際に交換時期が来た場合に自分の好きなタイミングで交換ができるようになります。 結果として余計な費用を抑える事にもつながります。 また、記事の後半では交換後のオイル(廃油)処理も合わせて解説しています。
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