ポジションランプをLED化した場合の車検問題が知りたいんだけど。LEDしても車検には通るのかな?白や青ってどうなんだろ。
このような悩みはありませんか?
通常ポジションランプと言えば、スモール
ランプをONにした時に点灯するバルブ。
目的はヘッドライトをつけるまでもないけど、薄暗い時間帯に存在を知らせる事。
つまりは夕方ぐらいに点灯を義務としたもので、基本的にはハロゲンバルブを採用していることがほとんどです。
ただ、人によっては
・カスタムでヘッドライトと同色にしたい
・もう少し明るさが欲しい
こういった理由からLEDを検討する
方も少なくないことでしょう。
ですが、LED化した場合に気になるのは
車検に適合するのかどうか。
車検に適合しなければ当然その都度戻す必要がある訳で…
そうなるなら変えずにハロゲンのままでもとなり、中々一歩が踏み出せない方も少なくないでしょう。
そこで今回の記事では、LED化した場合に実際車検にはどう影響するのか。順を追って詳しく解説していきます。
記事を最後まで読むことで知識を得る事はもちろん。これから先LED化を検討中の方にとっての参考となります。
ポジションランプをLED化しても車検は問題ないが…
まず結論としてポジションランプを
LED化しても車検に問題はありません。
理由として特にLEDがダメと言う決まりがないため。
点灯の義務はあるものの、白熱球(ハロゲン)だから。LEDだからと制限されるものではありません。
LEDで通すには基準に合ったものが重要
ただLED化する場合にはいくつか基準が
必要になる為、合わせて知っておく必要があります。
基準は以下の通り。
・明るさ
・色
取り付け個数
ポジションランプは前方左右に一個が基本となっているため、取り付け個数に関しては2個もしくは4個。
それ以上もしくは1個しか点灯しない場合は車検に通らない事はもちろん。
違反項目にも違反してしまうので注意が必要です。
例えばよくあるのが片目切れにより片方しか点灯しない。
左右で点灯が条件なのに、片方しか点灯していない場合は【整備不良】と呼ばれる違反に該当します。
整備不良になれば反則金や違反点数の対象になる事も。
※ポジションランプの違反の詳細は以下でまとめているので参考にしてみてください。
そのため片目切れはもちろん。個数についても把握しておきましょう。
明るさ
明るさに関してはいくつかに分けると
・交通を妨げない明るさである事
簡単に言えば爆光にならない程度で明るいバルブにする事です。
たまに爆光過ぎて思わず目を覆い
たくなるバルブもありますが…
そういった爆光のものは基本的には車検に通らないと覚えておきましょう。
一 車幅灯は、夜間にその前方300mの距離から点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
内容は道路交通法第123条の1に記載があります。
色
ポジションランプの色に関しては白色が車検に通る基準となります。
二 車幅灯の灯光の色は、白色であること。ただし、方向指示器、非常点滅表示灯又は
側方灯と構造上一体となっているもの又は兼用のもの及び二輪自動車、側車付二輪自
動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車に備えるものにあっては、橙色であっ
てもよい。
道路交通法第123条の1より
記載内容は同じく123条。
一部特殊な条件では橙色となっていますが、基本的には白以外は認められていないので注意しましょう。
たとえば
・かっこいいから
・他の人と被りたくない
・目立ちたい
等の理由から【青・赤・緑・ピンクなど】といった色を取り付けても、実際車検上に持って行っても通らないわけですね。
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ただしこんな場合は通らないケースが高い
ただし基準を満たしているからと言っても例外があり…
こんな場合は通らないケースが高いです。
・青に近い白
灯器やレンズの破損
1つ目は灯器やレンズの破損。
灯器。つまりはポジションランプ事態に
ひびが入っていたり点灯しないLEDがいくつかある。
ヘッドライトレンズが割れて破損しているなどの場合は車検に通らなくなります。
四 車幅灯は、灯器が損傷し、又はレンズ面が著しく汚損しているものでないこと。
実際道路交通法123条の4に記載があります。
正常に作動しなかったり、レンズ面が破損して
剥き出し状態は危険なので通りませんよ。と言う事。
青に近い白
青に近い白。
同じ白色でも
・角度によって青に見える
等の場合もあります。
こうなった場合は、検査官次第となるので状況によっては通らない危険性もあります。
なので白だから大丈夫。ではなくいろんな角度から見ても白とわかる色のバルブに合わせる事が大切となります。
車検に通る為に気を付ける事
ここからはこれから車検を受ける方。もしくは車検に向けて準備したい方に、車検に通る為に注意することを紹介します。
知っておくことで受かる確率が上がるので、ぜひ参考にしてみてください。
・ポジションランプの色に気をつける
・レンズやバルブの破損に気をつける
ポジションランプの明るさに気をつける
逆に交通を妨げる爆光の物もアウトです。
ポジションランプの色に気をつける
2つ目はポジションランプの色に気をつけることです。
車検に合格=車検に適合したLED
ポジションランプが必要となります。
一番大事なことですが、やはり見た目の色ですね。たとえ白であっても検査官次第なので、少しでも青身がかかっていると落とされる場合もあります…
かといってどんなに口頭でいっても
受かる訳ではありません。
ではどうすればいいのか?
答えは簡単で、ケルビン(k)と呼ばれる
色温度を目安に選ぶことです。
色温度はライトの色具合を表したもので、下に行くほど黄色くなり。上に行くほど青くなります。
たとえば、
・9000k=青色
というように、色温度数によって変化します。
なので、白で選ぶ場合は5000k~6500kを目安にするといいでしょう!
検査官にどのくらい白いのかを見せることが大事なので、『これなら間違いなく白だ』とわかるものがおすすめです。
参考として白色のポジション球については、【明るく使いやすいおすすめのT10ポジション球5選】でまとめているので選ぶ際の参考にしてみてください。
レンズやバルブの破損に気をつける
3つ目はレンズやバルブの破損に気をつける。
落ちるケースでも説明したように、明るさや色といった基準をクリアできていてもレンズやバルブの破損により通らないという場合もあります。
実際123条に【車幅灯は灯器が損傷し又はレンズ面が著しく汚損しているものでないこと。】と言う項目があります。
正常に作動しなかったり、レンズ面が破損して剥き出し状態は危険なので通りませんよ。と言う事を意味しています。
そのため、よくあるLEDの基準以外でも
破損について気を付けておく事で対策ができます。
簡単ではありますが…
最低限この項目さえ押さえておけば
落ちることはまずないでしょう。
まとめ
以上、ポジションランプをLED化した場合は
車検に適合するのかどうかを紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
取り付け個数
明るさ
色など
青に近い白
ポジションランプの色に気をつける
レンズやバルブの破損に気をつける
記事でもわかるとおり、個数や色・明るさに
気を付ければLEDでも車検に適合します。
ただし適合するからと言ってどれでもいい訳ではありません。
特に色問題に関しては、検査官次第で落ちるということもあるので、灯火の色や基準をしっかりと理解して車検に臨むようにしましょう!
また、別の記事ではランプ切れや無しで車検に臨んだ場合もまとめているので参考にしてみてください。