暗くなってきたので、ライト類をつけようとスイッチをひねったのにテールランプが点灯しない。
こういった悩みはありませんか?
通常であればスモールスイッチの切り替えに
よって点灯/消灯が出来る仕組みなので…
スイッチをONに切り替えれば点灯するはず。なのに何故か点灯しないテールランプ。
実はこの症状私も過去に同じ経験がありまして、原因が分からずにウンザリするほどでした。
ですが、そんな時に今回の3つの方法を試す
ことで解決への運びとなりました。
原因が分からない=焦る気持ちも分かりますが、まずは落ち着くことが大切。
落ち着いた上で『〇〇に関連したパーツだから、連動している△△が怪しいから見てみよう』。このように原因を突きつめていくと問題解決に向けた対処ができます。
✅対処方法
✅防ぐための対策
※今回の記事以外にも知識をつけたい方は、テールランプによくある悩みの記事をまとめているので参考にしてみてください。
テールランプ=球切れの可能性もあるが…
冒頭でも軽く触れたように、テールランプが
点かない=大抵の方は球切れと判断する方が多いです。
もちろんバルブも消耗品なので、長く使えば寿命がきて球切れを起こす可能性もありますが…
交換してそこまで経過していないのにテールランプがつかない。こんな場合には他の原因が考えられます。
というのも、テールランプは単体の電気でつながっているわけではなく…
バッテリーからの電気が必要各所を経由して、
その後にたどり着くのがテールランプになる為です。
テールランプが点灯しない3つの原因
つまり
・関連する配線
・スモールスイッチの故障
いずれかに問題が起きた場合にも点灯しない原因を作る訳ですね。
ヒューズ
ヒューズはヒューズボックスにはめ込まれているパーツで、本来の目的は電装品がショートするのを防ぐこと。
電装品で見かけるヒューズとは形状が違うのでついていないように思われがちですが、テールランプやヘッドランプといった電球類にもヒューズが使われています。
このヒューズが切れる事で電気が途中で遮断されるので、結果的に球切れと同じ状況になります。
なぜヒューズが切れるのかについては、【ヒューズが突然切れる2つの原因と切れない為の対策】でまとめているので参考にしてみてください。
関連する配線
もう一つは関連する配線が原因の場合。
ヒューズにつながる前もしくはヒューズ後の配線が断線。
断線が起きる事によって、電気が途中で
遮断されて点灯しなくなる原因となります。
特に
・ちぎれかけている
この二つは要注意で、電気がうまく
通らなくなる原因を作ります。
スモールスイッチの故障
3つ目はスモールスイッチの故障です。
スモールスイッチは、スイッチを操作することで中で接点がON/OFFする仕組みになっています。
ONにすると接点が繋がり電気が流れる=
テールランプが点灯。
OFFにすると接点が遮断されて電気が流れない=
テールランプが消灯となります。
これが本来の仕組みですが、故障するとONにしてもつかなくなります。
原因を特定する方法
ここからは先ほど紹介した原因を特定する方法です。
原因についてはわかったんだけど、そこから絞るにはどうしたらいいんだろ?
それについては目視によって確認ができるね。
球切れは中のフィラメントを確認
球切れは中のフィラメントを確認する事で判断ができます。
特にハロゲンのバルブはわかりやすく
・中のフィラメントが壊れる
この状態になると球切れが起きている証となります。
スイッチのON/OFFで確認
スイッチをON/OFFに切り替えることで、
・球切れ
2つを確認できます。
2つを確認した時に、テールランプが
点灯した場合は正常であると言えます。
ちなみにこの場合で見分ける方法は?
テスターで電気の流れを見ることだね。
テールランプのコネクター部分に
テスターを当てる。
テスターを当てた時に電気の流れを確認出来れば、スイッチの故障はまず有り得ない。
それでも点灯しない場合は球切れが原因となります。
ヒューズにテスターを当てて確認
3つ目はヒューズにテスターを当てて確認する事です。
TAILと呼ばれるヒューズの金属部分に
テスターを当てて確認します。
または、ヒューズを引っこ抜いた時に切れていればヒューズが飛んだことがわかります。
ちなみに、ヒューズが原因の場合は
目視でもわかりやすいです。
どうして目視でもわかるの?
他の場所も点灯しなくなるからだね。
というのも、TAILヒューズはテールランプだけではなく·····
・メーター球
・テールランプ
3つをまとめて制御しています。
なので、ヒューズが原因ならメーター球やテールランプも一緒に点かなくなります。
結果として目視でも分かりやすくなる訳です!
このように、箇所によって適切な方法を実践する事で原因の特定が簡単にできます。
配線は状態を確認
4つ目は配線の状態を確認する事。
配線は状態を確認する事で判断できます。
画像のように
・ちぎれかけている
このような怪しい配線を見つけた場合は配線が原因と断定できます。
実際にテールランプが点灯しくなった場合のそれぞれの対処法!
ここからは点灯しなくなった
場合の対処法を見ていきましょう。
ヒューズ切れ=ヒューズ交換
配線=ちぎれた箇所の修復
スモールスイッチ=スイッチの交換
球切れ=電球交換をする
球切れの場合は同じ電球に交換する事で解決できます。
テールレンズが外す事が出来れば
初心者の方でも簡単に交換が可能。
バルブの交換方法については今回は省略するので、詳しく知りたい場合は次の記事を参考にしてみましょう。
ヒューズ切れ=ヒューズ交換
ヒューズ切れの場合は、15Aのヒューズと
取り換える事で対処が出来ます。
ヒューズボックスにある、【ストップランプ】と表記されたヒューズと交換します。
交換する場合は、同じ形のヒューズと
差し替えるだけなので簡単です。
ヒューズの交換方法については次の記事を参考にしてみましょう。
配線=ちぎれた箇所の修復
配線が問題の場合は修復する事で対処できます。
例えばはんだ付け。はんだごてを使って、はんだを溶かすことによって配線同士をくっつける方法。
脱着させた場合には向きませんが…
簡単に配線が外れないようにしたい方にお勧めの方法です。
はんだ付けのやり方については別記事でまとめているので参考にしてみてください。
スモールスイッチ=スイッチの交換
スモールスイッチの場合は、スイッチを
交換することで解決ができます。
分解して内部の接点を磨くことで接触が回復することもありますが、手間を考えるなら交換した方が早いです。
スイッチの交換方法について知りたい場合は、【スモールスイッチ交換のやり方】を参考にしてみましょう。
突然のテールランプの点灯不良を防ぐには?
最後は点灯不良を防ぐ対策について。
もしテールランプ切れを起こしたくないという方は
・LEDバルブに交換する
2つの方法を試すと防止する事ができます。
日頃から点検をする
1つ目は日頃から点検をする事ですね。
毎日でなくていいので時間がある
時に時々ヒューズの点検をしましょう。
点検のし方は様々ですが、
・検電テスターで電気の導通を確認
2つの方法で確認する事が出来ます。
日ごろから点検をすることでヒューズが切れそうな原因を見つける事ができます。
ハロゲン球からLEDに交換する
2つ目はLEDに交換する事です。
ハロゲン球の基本性能は
夜間でも明るく照らす事。
ただし、夜間でも明るく照らすためにその分で電力を消費します。
電力を消費する=負荷がかかり寿命が縮む
逆にLEDに交換すれば、消費電力が少なく
寿命はハロゲン球の倍です。
明るさはそのままで、寿命が延びるともなれば
LEDを選択肢の一つの手ではないでしょうか?
ちなみにLED化した場合のおすすめってあるの?
実際に使った中ならHID屋ブレーキランプがおすすめだね。
HID屋ブレーキランプ…42連のLEDで全方位360℃を照らす事で均一な明るさを実現できるダブル球仕様。
夜間に視認しやすいのはもちろんですが、
昼間でも明るくわかりやすくなっています。
※他にも知りたい場合は、【おすすめのテール・ストップランプ】でまとめているので参考にしてみてください。
このように、自分にあった方法でそれぞれの
対策をする事で点灯不良や球切れの改善に役立ちます。
追突事故を防ぐためにも早めの交換が大切です!
この記事では、テールランプが点灯
しない原因について紹介しました。
記事でもわかる通りその原因となるのが
ヒューズ切れ | ヒューズはヒューズボックスにはめ込まれているパーツで、本来の目的は電装品がショートするのを防ぐこと。このヒューズが切れる事で電気が途中で遮断されるので、結果的に球切れと同じ状況になります。 |
配線の断線 | 断線が起きる事によって、電気が途中で遮断されて点灯しなくなる原因となります。 |
スモールスイッチの故障 | スモールスイッチは、スイッチを操作することで中で接点がON/OFFする仕組みになっています。ONにすると接点が繋がり電気が流れる=テールランプが点灯。OFFにすると接点が遮断されて電気が流れない=テールランプが消灯となります。
ですが故障すると反応しなくなるのでテールランプが反応しなくなります。 |
よくテールランプが点灯しない=球切れと断定する方がいますが…
球切れ以外にもヒューズ切れや配線の断線・スイッチの故障によって、一時的に電気が流れないことが原因で起こる場合もあります。
そのため、『球切れだ!』と断定して電球を
買っても症状が治らずに無駄足になることも…
それが嫌な場合には症状に合わせて確認することがおすすめ。
例えば
スイッチのON/OFFで確認
ヒューズにテスターを当てて確認
配線は状態を確認
それぞれ症状に合わせて確認することで解決ができます。
それでも仮に
・面倒だから後で
・テールランプくらいつかなくても問題ないでしょ
こういった理由から、後回しにすれば
【無灯火違反】にもなりかねません。
違反になれば当然、反則金や点数の減点にも
なりかねないので余計な出費が増えるだけ。
のちのち面倒なことにならない為にも、記事を参考に早い段階で解決して安全なカーライフを送りましょう。
また、もしトラブルになるのが嫌という方は
ハロゲン球からLEDに交換する
いずれかの対策をしてこれからに活かしていきましょう。