冷却水の代わりに水道水が使えるって聞くけど本当なの?本当に入れて大丈夫なの?自分でも知っておきたいので詳細を教えてほしい
こういった疑問にお答えします。
まずこの記事を書いた自分は
✅冷却水の代わりに水を入れるのはどうなのか?
✅冷却水が漏れた場合に水の補充はどうなのか
この記事では、車に乗る上で知っておきたい。冷却水(LLC)の代わりに水道水を入れるのは大丈夫なのか?について解説していきます。
真相を事前に理解しておけば、実際に冷却水の交換が必要になった時に、水道水でも危険はないのかわかるきっかけになります!
また、記事の後半では冷却水が漏れた場合に水の補充はどうなのかも合わせて解説しているのでぜひ最後までご覧ください。
『似ているから大丈夫』ととりあえず入れる。ではなく、正しい結果を理解した上で使うかどうかを考えましょう!
ちなみに、今回紹介する内容については以下の順番で確認していくとわかりやすいからおすすめです。
①冷却水の色に青・緑・ピンクなど種類があるけど性能の違いはあるの? ≫
②冷却水(LLC)の代わりに水道水を補充!これってあり?それともなし? ≫
③冷却水(LLC)の代わりに水道水を補充!これってあり?それともなし?👈いまここ
④【自作】クーラント(冷却水)のエア抜きに使うペットボトルタンクの作り方 ≫
⑤【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順 ≫
冷却水(LLC)の代わりに水道水の補充はあり?それともなし?
水道水の補充は問題ない
冒頭でも軽く触れましたが、
何故なら、冷却水(LLC)とは本来原液を水で薄めたものを使用しているからです。
今でこそ、そのまま使えるタイプの冷却水が多くありますが…
昔は自分で薄めて使用するものがほとんどで、車種に合わせて水道水で薄めて使用していました。
そのため、水道水を入れる事に問題はありません。
冷却効果が期待できる?
また、水道水を入れる事で多少なりとも効果を得られます。
その効果というのが冷却効果です。
水道水はほかに比べ比熱に優れるので、エンジンで熱せられた熱を冷ます事が出来ます。
比熱は温度の変化を表す事で、水は比熱が大きい=温まりにくく冷めにくいという特徴があります!
ただし、長期間の使用や水道水だけの使用はだめ!
ただし、水道水が使えるからといって
・緊急時以外に長期で利用
この2つは推奨できません。
水道水を使うのはあくまで緊急時のみ。
冷却水が漏れた時の継ぎ足しで
使うのがオススメですね!
何故ならその理由が、エンジン周りを錆びさせたり、冬は凍結により冷却機能に支障をきたす結果を生むからです。
理由1.エンジン周りを錆びさせる
1つ目としてエンジン回りを錆びさせる
と言う事があります。
水道水は基本、車に使用するのに作られていない為、長時間の使用をするとエンジン回りを錆させる効果があります。
理由2.冷却機能に支障をきたす
また、もう一つの理由として冷却性能に支障をきたす事があります。
冷却性能と言っても、冷やす効果はあるので
夏場の冷却はできますが…
冬場は凍結防止が出来ないので使用する事が出来ません。
冷却水と水道水の違いを比較すると一目瞭然!
その理由としては、冷却水と水道水の違いを
比較した時にわかりやすいです!
水道水の場合
例えば水道水は比熱に優れているため、
冷却面だけで言えば高い効果を期待できますが…
水道水には不純物や微生物が微量に
含まれているため、
・水は0℃以下になると凍結する
そうなると、冷却水の通路である
ラジエターやエンジン内部も凍結します。
冷却水の場合
その逆に、冷却水には防錆効果や耐低温性能・腐食防止といった性能があります。
耐低温性能は0℃で凍るのを防ぐ効果。
つまり約30%の希釈率で約ー15℃。
50%の希釈率では約ー35℃で凍結
するようになる訳ですね。
この結果からもわかる通り、水だけで使用はおすすめしないという事がわかります。
もし冷却水が漏れて補充が必要になった場合
緊急時なら水道水でも大丈夫
ただし、緊急時に冷却水が減って補充が必要。
こんな時には水道水を補充する
ことは問題ありません。
理由として、水道水がおすすめできないのはあくまで長期間の使用であって、一時的なら問題ないためです。
それに、冷却性能だけであれば水道水のが効果は高いです。
なので、冷却水がなくなって水道水のみになってしまっても、常時で使用しなければ問題はありません。
水道水補充後はできる限り早めに冷却水と入れ替えることがおすすめ
緊急時で水道水を入れた後ですが、その後はできるだけ早めに冷却水を入れるかえることをおすすめします。
水道水はあくまで冷却効果のみ…
冷却水のように
・防腐
といった効果を得られるわけではないので、距離が進むにつれて錆や腐食が発生してラジエーターを詰まらせる原因になります!
実際に整備した際に何台も見たことがあるので、
できる事なら数週間のうちに交換がおすすめです。
水道水はあくまで補充として使うのがベスト!
以上、冷却水(LLC)の代わりに水道水を入れるのはどうなのかを解説しました。
今回の記事のおさらいです。
水道水の補充は問題ない
冷却効果が期待できる?
理由2.冷却機能に支障をきたす
・腐食を引き起こしやすくい
・水は0℃以下になると凍結する
冷却水の場合
防錆は錆を防ぐ。腐食は腐るのを抑える。
耐低温性能は0℃で凍るのを防ぐ効果。
水道水補充後はできる限り早めに冷却水と入れ替えることがおすすめ
水道水はあくまで緊急時に補充する物。
冷却水の代わりとして使う事はおすすめできません。
夏場は冷やす目的で使うのはまだ大丈夫ですが、冬場は一気に水温が低くなる事だってあります。
そんな時にエンジン内部の冷却水が凍って性能を発揮できない…なんて事になったら嫌ですよね?
ですので、もし冷却水の代わりに水道水を入れようとしている方は絶対にやめましょう!
水道水はあくまで足りない分の補充。面倒でも冷却水をメインで入れるように心掛けましょう。
当サイトでは、他にも補充後のエア抜き方法も解説しているので参考にしてみてください。
【自宅で出来る】冷却水の補充(交換)後にやるエア抜きの方法と手順 ≫