今回ご紹介するのは【エアバッグキャンセラーを自作で作るやり方】について。
一般的にエアバッグキャンセラーと言えば、エアバッグを取り外した時に警告灯がつかなくするためのパーツ。
本来なら社外のステアリング取り付けの
ためにエアバッグを取り外す。
すると純正に取り付けられたセンサーも一緒に無くなるので、コンピューター上では誤作動と判断されて警告灯が消えなくなる症状が起きます。
そこで対策として用いられるのがキャンセラーです。キャンセラーをセンサーの代わりに使う事で、通常通りの仕組みで警告灯が消えるようになります。
キャンセラー=購入する事もできますが、カスタムが好きな方は自分で自作する事ももちろん可能です。

でも自作って面倒なんじゃないの?

作ったことがない人はそう感じるかもしれないけど、実際にやってみると1分程度で簡単に作れちゃうんだよね。しかも自作ができれば購入する手間や必要な時にすぐ使えるメリットも。
今回はそんな自作のやり方についておすすめの
抵抗値と合わせて流れをお伝えしていきます。

また、記事の後半ではキャンセラーをつなげるためのおすすめのパーツも紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
✅購入する手間や費用を浮かせたい
✅エアバッグ警告灯をどうにか消したい
✅他の車種にも代用したい
今回使うエアバッグキャンセラーについて
まず初めに、今回自作するエアバッグキャンセラー
について簡単にご紹介します。
作る際に抵抗値をあわせれば警告灯を消すことが可能
エアバッグキャンセラーは警告灯が点かないようにするもの
エアバッグキャンセラーは、名前の通り
エアバッグの警告灯が点かないようにするもの。
本来であれば、エアバッグ本体につなげる事で警告灯が点かない仕組みを作っていますが…社外のステアリングなどに交換するとエアバッグを取り外す必要があるので、警告灯が消えないままになってしまいます。
結果として、警告灯が消えない=車検にも影響を与える事になります。

エアバッグの車検問題に関しては、【エアバッグを取り外した状態で受けた場合の車検と通らない場合の対策】で詳しくまとめているので合わせて参考にしてみましょう。

作る際に抵抗値をあわせれば警告灯を消すことが可能
ですが、エアバッグキャンセラーをうまく
活用すれば警告灯を消す事ができます。
その際に、抵抗値を合わせて使う必要が
あるので車や車種に合ったもの選びましょう。
たとえば今回私が使うものはuxcell 金属皮膜抵抗2.2Ω抵抗なので、軽自動車や一部の普通車に最適です。
例)スズキ車やスバル車など。もしそれでも消えない場合は3Ω~5Ωの中間がちょうどいいです。

車によって合うものとあわないものがあるので、自分の車に合わせて使い分けてみましょう。
エアバックキャンセラーの作り方手順
ここからは実際にエアバックキャンセラーの
作り方手順を見ていきましょう。
流れは
配線をつなげる抵抗に合わせてカットする
カットした配線の被覆を剥く
剥いた被覆に合わせてリード線をカット
片側のリード線と配線をはんだ付けする
もう片方のリード線と配線もはんだ付け
収縮チューブをつなげた抵抗に合わせてカットする
収縮チューブをかぶせる
熱を加えてチューブを収縮させれば完成
必要なものを準備する
まず最初は必要なものを準備する事から始めましょう。
必要な物は
自分で作る場合には抵抗値が車に合うかどうか確認してから使いましょう。
配線をつなげる抵抗に合わせてカットする
配線をつなげる抵抗に合わせてカットしましょう。
今回は0.5sqの配線を使いますが、自分の車に
つなげる場合は太さを合わせて使いましょう。
カットした配線の被覆を剥く
配線のカットが終わったら、カットした
配線の被覆を剥きましょう。
剥いた被覆に合わせてリード線をカット
配線の被覆が剥き終わったら、剥いた被覆に
合わせてリード線をカットしていきましょう。
片側のリード線と配線をはんだ付けする
リード線をカット出来たら、片側のリード線と
配線をはんだ付けしてつなげましょう。
もう片方のリード線と配線もはんだ付け
もう片方のリード線と配線もはんだ付けしていきます。
つなぎ終わったら、両側を引っ張って抜けの確認も忘れずに。
収縮チューブをつなげた抵抗に合わせてカットする
一通り終わったら、収縮チューブをつなげていきます。
つなげる場合は、先に収縮チューブをつなげた
抵抗に合わせてカットしておきましょう。
収縮チューブをかぶせる
カットまで終わったら、収縮チューブを
かぶせていきましょう。
防水仕様になっているので、だいたい
中立になるようにかぶせればOKです。
熱を加えてチューブを収縮させれば完成
後は熱を加えてチューブを収縮させれば完成です。

熱って何でくわえればいいの?

よく使うのはドライヤーなんかの熱だけど、ない場合は他でも代用ができるね。
たとえば、はんだごてやヒートガン。ライターなど身近に購入できるものでも使えます。
はんだごて | はんだ付けをするための道具。本来ははんだ付けをするものですが、押し当てる事でチューブを縮ませる事ができます。 |
ヒートガン | ヒートガンは熱風を吹き出す道具。ぱっと見はドライヤーのようなものですが、熱量がドライヤー以上(300℃~600℃ほど)なので短時間で熱を加えたい方にお勧め。 |
ライター | ライターは火をつけるための道具。近づける事でチューブを縮める事も簡単にできます。 |
チューブの収縮までやってだいたい
・それ以外でも5分~10分

収縮自体の作業工程が知りたい場合は、【熱収縮チューブを利用した配線保護や絶縁の方法】以下記事を参考にしてみましょう。

一度覚えてしまえば簡単に自作できるように
なるので、この機会に覚えてみましょう。
自作キャンセラーをつなげる場合は何を使えばいい?
合わせてここからは自作キャンセラーをつなげる場合の
パーツや方法についても見ておきましょう。
ギボシ端子
はんだ付けでつなげる
1つ目ははんだ付けでつなげる方法。純正の場合は、赤丸のようにカプラータイプになっている事が多いので、根元からカットしてはんだ付けで配線と繋げるのがおすすめです。
ただ、この方法は取り外す場合に再度
カットしないといけなくなるので…
脱着が出来るようにしたい場合にはおすすめできません。
ギボシ端子
もう一つはギボシ端子でかしめてつなげる事。ギボシ端子でかしめてつなげる事で脱着が簡単に出来るようになるので、抵抗本体が壊れた場合でも新しいのと付け替える事ができます。

ギボシのかしめ方がわからない方は、以下記事を参考にするとわかりやすいです。

このように使い方次第で取り付けも簡単に
なるので、自分の好みに合わせて役立ててみましょう。
エアバッグキャンセラーの作り方を覚えて警告灯の問題を解決しよう!
以上、エアバッグキャンセラーの製作手順を紹介しました。
今回の記事のおさらいです。
作る際に抵抗値をあわせれば警告灯を消すことが可能
配線をつなげる抵抗に合わせてカットする
カットした配線の被覆を剥く
剥いた被覆に合わせてリード線をカット
片側のリード線と配線をはんだ付けする
もう片方のリード線と配線もはんだ付け
収縮チューブをつなげた抵抗に合わせてカットする
収縮チューブをかぶせる
熱を加えてチューブを収縮させれば完成
ギボシ端子を使う
本来であれば社外のステアリングに
交換すると消えなくなるエアバッグ警告灯。
ですが、今回のように自作でキャンセラーを作れば、エンジン始動と同時に消えるように調整する事ができます!

なので、『これから先交換をしたいけど警告灯が…』と悩んでいる方は、記事を参考に自作で作って解決するのも一つの手です。