車にとっての三角表示板は三角形の形をした道具。
主にトラブルが起きた際に役立つ道具で、
発炎筒とセットで使われることが多いです。
ただ実際に使ったことがないと

・どんな時に使うのかな。
・使うタイミングがわからない。
・実際にどう使えばいいのだろう。
など。必要性や使い方などよくわからないといった方も少なくないでしょう。

そこでこの記事では、三角表示板の基本を元に使うタイミングや実際の使い方の手順をまとめてみました。
✅実際の使い方
✅三角表示板設置後にやること
三角表示板は事故で設置する道具
三角表示板(停止表示板)は三角形の形をした道具です。
主に緊急時路肩に停車した際に後続車もしくは
周囲に危険を知らせる為のもの。
よく発炎筒とセットで設置する事が多いです。
標準装備の義務はないが…
発炎筒であれば車内に標準装備しておかないと
車検に通らないというリスクがありますが…
三角表示板の場合は特に決まりがないので、
車内に積んでいなくても車検に影響する事はありません。
事故の際に表示義務がある
ただし気を付けたいのが表示義務。
三角表示板は装備は義務でないものの、
高速道路で事故が起きた場合に表示義務があります。
表示義務については道路交通法75条の11。
自動車の運転者は、故障その他の理由により本線車道若しくはこれに接する加速車線、減速車線若しくは登坂車線(以下「本線車道等」という。)又はこれらに接する路肩若しくは路側帯において当該自動車を運転することができなくなつたときは、政令で定めるところにより、当該自動車が故障その他の理由により停止しているものであることを表示しなければならない。
意味は『故障などで運転が継続できない場合は、停止しているものであることを表示しないといけませんよ』ということ。

つまり今回で言えば、事故の際には三角表示板を設置する必要があるわけです。
※三角表示板を設置しない場合は違反になるので、【車が故障(トラブル)時に三角表示板等の設置は義務”置かないと反則金や減点対象”】でまとめている内容を一緒に参考にしてみてください。

使うタイミングは高速道路の緊急停止や事故

使うタイミングは主に緊急停止や高速道路での事故です。
緊急停止
1つ目は緊急停止。
・ガス欠
・燃料漏れ
など。何かしらの理由で緊急停止する場合に役立ちます。

特に車道側にはみ出た状態で緊急停止する場合には、そのままだと追突される危険があるので一緒に設置しておくと安全です。
高速道路の事故
もう一つは高速道路の事故。
高速道路は一般道に比べるとスピード
域が倍になっているのが一般的。
・高速道路100㎞以上
スピード域が速いということは、仮に事故現場に遭遇しても距離次第では気づいた時には手遅れ。つまり、ブレーキが間に合わずに追突するリスクが高くなる訳です。
そこで役立つのが三角表示板。車の後方に設置する事で視認ができるので、第二。第三の事故を防ぐ際に役立ちます。

ちなみに事故の際は、三角表示板とセットで発炎筒を設置するとより効果的。
緊急で役立てたい方向け!実際の三角表示板の使い方
三角表示板の使い方の流れを見ていきましょう。
三角表示板を設置する
一緒に発炎筒を設置するとさらに安全
三角表示板を組み立て準備する
三角表示板は折りたたんで収納されているので、
まずは組み立てる事から始めましょう。
収納時はこんな感じになっている↓
そこから三角形になるように形を整えて組み立てます。
※大抵の場合は説明書が付属されて
いるので説明書通りに組み立てればOKです。
三角表示板を設置する
準備ができたら車後方に設置していきます。
設置場所は車と近すぎても意味はない
ので大体車一台分の距離で設置しましょう。
※今回は安全が確保できた前提で作業しますが、実際の場合には状況に応じて安全を先に確保する必要があります。
一緒に発炎筒を設置するとさらに安全
またこの時、一緒に発炎筒を
設置するとさらに安全。
発炎筒は三角表示板同様に後続車に危険を
知らせるもので、助手席側足元に設置されています。
三角表示板がライトの反射によって知らせるのに対して、発炎筒は炎を起こす事で遠くからでもわかりやすくするもの。

もし発炎筒の使い方も知りたい方は、【車の発炎筒とは?使うタイミング2つや使ってはいけない場所・実際の正しい使い方を解説!】で流れをまとめているので参考にしてみてください。

三角表示板設置後にやること
最後は三角表示板設置後にやること。使い方と一緒に覚えてみてください。
ロードサービスや警察への連絡
安全な場所に避難する
まず安全な場所に避難するのが最優先。
設置後にその場や車の中で待機という方が中にはいるかもしれませんが、場合によっては後続車に追突される危険性もある為おすすめしません。
もし安全性を確保したいなら、車から離れた路側帯の範囲内など車に追突されないような場所を選ぶといいでしょう。
ロードサービスや警察への連絡
また、もう一つ忘れてはいけないのが
ロードサービスや警察への連絡。
三角表示板を設置するような事態では必ず
警察への連絡が義務になるので忘れずしましょう。
警察への連絡は
110番 | 警察へつながる。 |
♯9910 | 道路緊急ダイヤルにつながる。 |
110番でもいいですが、♯9910という手段もあります。

♯9910って聞いたことないんだけど。

道路緊急ダイヤルのことで、故障・落下物、道路の破損などがあった際に連絡できる所だね。
基本的には携帯からでも連絡はできますが、携帯が使えない場合は【非常電話】を使うことで連絡ができます。
その後はロードサービスへの連絡も忘れずに。
保険のロードサービス | 自分の車でつかえるサービスの事。年間〇回と制限はあるが、24時間対応できる。 |
JAFロードサービス | 会員でなくても依頼ができるサービス。ただし、非会員の場合は費用が¥10000以上かかるので注意。もし無料で利用したい場合は事前にJAF会員になることがおすすめ。 |
ロードサービスに関しては自分の
車のを使うかJAFの2択ですね。
回数に余裕があれば保険のロードサービスもいい
ですが、回数がない場合にはJAFロードサービスのが最適。

どちらを使うかは個人の自由ですが、ロードサービスや警察への連絡は忘れず行いましょう。
正しい使い方を覚えてもしもの時に備えよう
以上、三角表示板の使い方をお伝えました。
使い方は以下の通り
三角表示板を設置する
一緒に発炎筒を設置するとさらに安全
ロードサービスや警察への連絡
三角表示板は車載義務はないものの、事故や故障
などトラブルが起きた際には必ず設置する義務があります。
※設置義務を怠ると【故障車両表示義務違反】になる。

自分の身には起きないから使い方を覚えなくても大丈夫でしょ。
こう思う方もいますが、いつトラブルが起きるのかわからないのでこの機会に使い方を覚えておくと今後の役に立ちます。