・オーバークールについて聞きたいんだけど。
・どんな症状なの?
・エンジンに与える影響は?
そんなふうに悩んでいませんか?
じつは私も同じように悩んでいた時期がありました。
名前だけ見れば寒さに関係するトラブルかな?と何となくわかりますが、それ以上の事に関しては知識もなくわからないことばかり。
ですが、オーバークールを知らないからと放置
すると後々エンジンに悪影響を与える事になります。
それを防ぐために知っておきたいのが
症状やエンジンに与える影響です。
この記事では後々のトラブルを回避するためにも
✅オーバークールが元でエンジンに与える影響
それぞれ順を追って解説していきます。
記事を最後まで読むことで知識を得る事はもちろん。これから先のトラブルを防ぐきっかけにも繋がるので参考にしてみてください。
オーバークールについて
まず、タイトルにある【オーバークール】について。
オーバークールとはエンジン内部の温度が適正温度より低くなる事。
つまりここでは、ラジエーター内の
冷却水をさします。
冷却水の温度が異常に低くなることによって異常と判断して症状として出ます。
逆の意味でオーバーヒートって症状があるでしょ?
水温が異常に高くなる時になる症状ね。
そうそう。あの症状とは正反対って考えるとわかりやすいかな。
これだけ見ると
『水温が低いならエンジンにとっては熱くならないからいいんじゃないの?』と思う方もいるかもしれませんが…
実際はそういう訳でもありません。
確かに低い分にはエンジンにとって悪くはありませんが、限度があるので低くなりすぎる事。つまり低いままでは逆に危険な状態になってしまうのです。
オーバークールになるとわかる症状について
続いてオーバークールの症状についてです。
オーバークール=エンジンに関係したトラブルということで、目視だと分からないのでは?と思われがちですが…
症状によっては以下3つの事項で分かります。
・回転数が不安定
・アクセルを踏んでも加速しない
水温計の数値が異常に低い
1つ目は水温計の数値が異常に低いことです。
一般的に純正の水温計はシンプルな作りで、
C(cool)とH(hot)の表記があります。
cはクール。つまり低いことを意味。
Hはホット。水温が高いことを意味します。
そのため、CとHの真ん中付近に針があれば、
冷却水が適正な温度であることを表しています。
ですがオーバークールになると下付近に数値がいくため、異常があることが目視で分かります。
回転数が不安定
2つ目は回転数が不安定になることです。
回転数が不安定=エンジンが温まる前の状態に
似ていますね。
回転数が低い程度なら問題ないんじゃないの?
初期症状ならまだいいけど、この状態がずっと続くと今度はエンジンが止まるようになっちゃうんだよね。
そうなった場合、常にアクセルを踏み込んで
いないといけなくなります。
アクセルを踏んでも加速しない
3つ目はアクセルを踏んでも加速しない事です。
普段なら踏んだ分に合わせて加速するのが普通です。
しかし、オーバークールになるとアクセルを
踏んでも思うように加速しなくなります。
どうして加速しなくなるの?
アクセルの仕組みが関係してくるんだけど、簡単に解説するね。
本来、車はECU(車のコンピューター)や各種センサーで、車両が今どんな状態にあるかチェックして、ベストな状態でエンジンを動かすしくみになっています。
それに加えて、
・圧縮
・点火
3つの要素が適切に機能することで、アクセルを踏んだ時に加速するようになっています。
ですが、オーバークールが起こるとアクセル側に上手く伝達されなくなるので、アクセルを踏んでも不具合で加速しなくなるという訳です。
オーバークールが元でエンジンに与える影響
症状についてはわかったけど、このまま放置して走行続けるとどうなるの?
結果から言えば最終的にエンジンが止まることに繋がるね。
止まるまでの流れとしては以下のようになります
走行に支障をきたす
1つ目は走行に支障をきたすことです。
上記でも説明しましたが、オーバークールは
加速に影響を与えます。
普段なら踏んだ分に合わせて加速
するのが普通です。
しかし、オーバークールになるとアクセルを
踏んでも思うように加速しなくなります。
結果としてスピードが失速気味になりまともに走行が出来なくなります。
エンジンがノッキングを起こして止まる
2つ目はエンジンがノッキングを起こして止まることです。
エンジンが止まる原因は主に水温低下ですね。
水温が下がり続ける⇒エンジンが正常に機能しないので内部の消耗部品が作動しなくなる⇒エンストが起こる。
結果エンジンがかからなくなります。
仮にエンジンを切っても、症状を改善しない限り水温は上がらないので、走行を続けても改善はされません。
そのため、オーバークールについて理解した
上でトラブル回避に繋げることが大切です。
オーバークールは、初期症状であれば壊れる前に対処ができるので、症状を理解した上で自分に合った解決をしましょう。
オーバークールの基本を理解してトラブル回避に繋げよう!
以上、オーバークール3つの症状とエンジンに
与える影響を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
・回転数が安定しない
・アクセルを踏んでも加速しない
・エンジンが温まらずにエンスト
記事でもわかる通りオーバークールはエンジンが
温まらずに低くなりすぎる状態の事を言います。
一般的にはある程度時間が経つと温度が上昇⇒ある程度熱を持つとオーバーヒートになる前に内部の熱を冷やすの繰り返しで一定に保っています。
ですが、オーバークールになると温度が上がらなくなるので走行に支障をきたして最終的にはエンストになる危険もあります。
オーバークール=放置するとエンジンを壊すことになるので、トラブルを事前に理解した上で回避できるように心がけましょう。
回避するための対策は別記事にてまとめているので参考にしてみてください。