ポジションランプがつかない3つの原因と症状を特定する為の適した方法

ポジションランプ
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暗くなってきたので、ポジションランプをつけようとスイッチをひねったのに点灯しない。

こういった悩みはありませんか?

特に今現在同じ悩みを抱えている方。自分なりに解決しようと試してはみたものの、一向に解決せず頭を悩ませてしまう事ってありますよね。

結論、トラブルを解決するには以下のポイントを押さえておくことが大切です。

・ポジションランプの仕組み
・両側のバルブが点かないのか
・片側だけ点かないのか
・バルブ自体に電気は来ているのか

・ポジションが点灯するまでに関連するパーツ

上記の内容を理解していれば、だれでも簡単に『原因解決に向けた対処』ができます

本記事では、そんなポジションランプが点かなくなるトラブルについて3つの原因を元に対処方法や対策をまとめました。

ポジションランプがつかない=放置すると違反や車検に通らない問題も起きるので早めの対処しましょう。

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点灯しない=球切れを疑いがちだが…

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ポジションランプが点灯しない=真っ先に疑うのがバルブの球切れ。

⇒理由は簡単で電気が遮断される為。通常時であれば、ポジションランプはスモールスイッチをONにする事でイルミ電源がバルブ側に流れて点灯と言う流れです。

しかし、球切れが起こると同じようにスモールスイッチをONにしたところで電気が途中で遮断されるので点灯する事がありません

その結果として原因となるのがポジションランプの球切れ。もしポジションランプの球切れが原因で点灯しなくなった場合は

・同じ電球
・社外品

いずれかに交換することで対処ができます。

ポジションランプ交換のやり方は、【【10分も必要ない】初心者でも簡単なポジションランプの交換方法!】でまとめているので参考にしてみてください。

ただしこれはあくまで球切れが原因だった場合。必ずしも球切れとは限らないので、他の原因も知っておく必要があります。

特にバルブが両側とも切れた時。一般的によく見る球切れの症状は画像のように片方だけ切れていること。中々同時に切れる事は少ないので、両方が切れる場合は球切れ以外を疑いましょう

球切れ以外で考えられる3つの原因

球切れかと思ってたのに電球を変えても反応がない。

こんな場合には以下3つの原因が考えられます。

・配線が断線している
・ヒューズが切れている
・スモールスイッチの故障

配線が断線している

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1つ目は配線が断線していること。

断線ってどんな症状なの?

簡単に言えば断線は配線同士が切れている症状のことだね。

・配線がちぎれかけている
・完全に遮断されている

ポジションランプにつながる配線が途中で断線する事で、電気の流れが止まるので点灯しなくなります

【対処】配線の断線⇒断線を直す

ちぎれの場合ってどうやって修復すればいいの?

途中にギボシ端子を繋げる方法もあるけど、外れなくてもいいならハンダ付けがおすすめだね。

ハンダ付けはハンダを溶かして配線同士をくっつけるので、比較的簡単に修復ができます。

自分でやってみたいけど交換方法がわからない。こんな方は【配線同士を綺麗に繋げるはんだ付けの手順と失敗しない為の4つの注意点】を参考にしてみましょう。

配線同士を綺麗に繋げるはんだ付けの手順と失敗しない為の4つの注意点
はんだ付けは物同士を簡単に繋げられる事から配線同士を連結する際に使う方もいますが、適当にやると外れやすかったりだまになることで絶縁処理が出来ないリスクもあります。逆にポイントを抑えて正しいはんだ付けが出来れば綺麗に繋げる事が可能。この記事では、作業の注意点や正しいやり方をまとめてみました。

ヒューズが切れている

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2つ目はヒューズ切れです。

ヒューズが切れる事で点灯しなくなります。理由は電気が遮断されるため。ヒューズというのは、本来保護回路の役割を持つパーツ。

過電流が流れた場合に、電装品を守って
自らが切れることで保護するものです。

保護する点ではありがたいパーツですが、問題は自らが切れるという点。切れる=繋いだ先に電気がいかなくなるので、途中で遮断されることになります。

繋いだ先は当然バルブ、つまりはポジションランプです。電気が遮断されると、いくらスイッチをONにしても点灯しなくなります。

【対処】TAILのヒューズを差し替える

ヒューズが原因の場合は、TAILのヒューズを交換することで解決できます。TAILはポジションランプに連動する10Aのヒューズなので、同じく10Aのヒューズを差し込んで解決しましょう。

ただし、この時注意しておきたいのは数字が大きいヒューズは使わない事。

なんで?余裕があるから大丈夫じゃないの?

こう考える方も中にはいるかもしれませんが…耐えられる容量が変わるので注意が必要です。

よく

・手元に同じのがないから
・余裕を持って大きいのに

という方が少なからずいますがこの方法はおすすめ出来ません。理由は配線が電流に耐えられなくなるためです。要は過電流と呼ばれるものですね。

本来であれば間にヒューズがあるので、それ以上の電気が流れた場合にヒューズが変わりに切れて保護になります。

ですが、容量を大きくするとヒューズが反応しないのでそのまま配線側に電気が流れることになります。結果、電流に対して配線が耐えられなくなり発火⇒配線が発火することになります。

これで大丈夫だろ。と軽く考えても、実際は取り返しのつかない事になるので注意が必要です。なので必ず正しいヒューズに交換をしましょう。

交換方法については、【【作業時間はたった1分】初心者でも簡単に出来るヒューズ交換方法!】でまとめているので参考にしてみてください。

【作業時間はたった1分】初心者でも簡単に出来るヒューズ交換方法!
車のヒューズ交換をしたいけどやり方がわからない。費用を抑えるために自分で。今後のトラブル解決のためになど。自分で交換をしたい方は参考にしてみてください。交換時間の目安は1分程度で完了します。

スモールスイッチの故障

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3つ目はスモールスイッチの故障です。

スイッチが故障することでポジション
ランプが点灯しなくなります。

理由は流れるはずの電気が遮断されるため。本来スモールスイッチというのは、スイッチを切り替えることで中で接点がON/OFFする仕組みになっています。

・ONで接点が繋がり電気が流れる
・OFFにすると接点が遮断され電気が流れない

これが本来の仕組みですが…故障すると常に消灯状態になるのでONにしてもつかなくなります。

【対処】スモールスイッチレバーを交換する

スモールスイッチが原因の場合はスイッチを交換することで解決ができます。

軽度なら分解して内部の接点を磨く事で接触が回復することもありますが…症状が起きた時の手間を考えるなら交換した方が早いです。

実際の交換方法については、【スモールスイッチレバーの交換手順と車に取り付けるまでの簡単な方法!】でまとめているので参考にしてみてください。

スモール(ウインカー)スイッチレバーの交換手順と車に取り付けるまでの簡単な方法!
スモールスイッチ(ウインカー)レバーを交換したいけどやり方がわからない。費用を抑えるために自分で。今後のトラブル解決のためになど。自分で交換をしたい方は参考にしてみてください。交換時間の目安は10分程度。慣れてくれば5分ほどで完了します。

4つの中から自分の原因を特定するには

先程の説明通り

・球切れ
断線
・ヒューズ切れ
・スイッチの故障

いずれかが該当することがわかりました。しかし原因や対処方法についてはわかったもののどうやって特定をするのか。

必ずしも誰もが同じ症状になるとは限らないため、4つのうち自分に合った症状を見極める必要があります。

とはいってもどうやって見分ければいいの?

わかりやすいのは、ヒューズの確認・テスターを当てつつスイッチのON/OFFで確認する事をすることだね。

ヒューズの確認をする

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1つ目はヒューズの確認をすること。

・ヒューズにテスターを当てる
・ヒューズを引き抜く

いずれかで確認が出来ます。

キーをACCに合わせた状態で、目的のヒューズにテスターを当てる事で確認が出来ます。ヒューズが光る⇒正常。反応なし⇒切れている。

もう一つは【TAIL】と書いてあるヒューズ(10A)を引き抜いて確認します。画像のように切れている箇所があればヒューズが原因と分かります。

またTAILのヒューズはテールランプやナンバー灯、メーター照明等とも連動しているのでわかりやすいです。

テスターを当てつつスイッチのON/OFFで確認

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2つ目はテスターを当てつつスイッチの
ON/OFFで確認すること。

ここで分かることは

・球切れ
・断線

・スイッチの故障

ON/OFF時に検電テスターを当てる事で、球切れなのか。断線もしくはスイッチの故障なのかが分かります。

球切れや断線であれば点灯はしないものの、テスターにより途中まで電気が来ているのが分かります。

逆にON/OFFしたにも関わらず電気が反応しない。こんな場合はスイッチの故障が原因です。

つかない原因を防ぐ為に私がおすすめする対策

最後はポジションランプがつかない原因を防ぐための対策。つかなくなるのは仕方ないとしても、必ずしも防げない訳ではありません。

原因にあった対策を立てる事で突然の
トラブルを回避することが出来ます。

内容としては

・電装品の追加をしすぎない
・ポジションランプの球切れ点検を定期的に

・バルブの寿命を目安に交換する
・スイッチを10万km目安に交換する
・ヒューズをたまに点検する

電装品の追加をしすぎない

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1つ目は電装品の追加をしすぎないこと

電装品を追加することによって、その都度
電気が消費されて負荷がかかることになります。

もちろん4〜5個程度なら大丈夫ですが…4〜5個程度なら大丈夫ですが…それ以上に10個や20個といった大量につけすぎると負荷によって切れやすくなるので注意しましょう。

ポジションランプの球切れ点検を定期的に

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2つ目はポジションランプの球切れ点検を定期的に行う事です。

毎日とは言いませんが、月一程度でポジションランプの確認をすることでふとした時に球切れを発見する事ができます。

やり方についても1人でもできる簡単な方法があるので、手順を覚えて実践してみるといいでしょう。

実際の点検のやり方が知りたい方は【ポジションランプの球切れ点検を1人で行う方法と実際のやり方【簡単1分】】でまとめているので参考にしてみましょう。

ポジションランプの球切れ点検を1人で行う方法と実際のやり方【簡単1分】
ポジションランプの球切れ点検=2人1組でやるイメージですが…点検の流れを理解することで自分でも簡単にやることが出来ます。球切れは知らずに走行を続けると違反にもなるので、この機会にやり方を覚えてリスクを減らしましょう。

バルブの寿命を目安に交換する

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2つ目はバルブの寿命を目安に交換する事です。

主に電球に関してですね。バルブも消耗品なので、寿命に合わせて交換することで点灯不良を防げます。

目安として

・ハロゲンなら2〜3年
・LEDなら3〜10年

いずれかを目安にするといいでしょう。

ちなみに交換のすすめとしてはLED。消費電力を抑えられるのはもちろん。ハロゲンの半分以上の容量で同等もしくはそれ以上の明るさを期待できるためです。

また、寿命が延びる事で切れにくく交換の頻度も減ります。

LEDが気になる方は、【T10でも夜間に明るさが期待出来る”おすすめのLEDポジション球5選”】でおすすめをまとめているので参考としてみてください。

T10でも夜間に明るさが期待出来る”おすすめのLEDポジション球5選”
LEDポジション球(ランプ)と一括りに言ってもピンからキリまであるため適当に選ぶことはおすすめできません。もし間違ったバルブを選べば車検に通らない事はもちろん。バルブによっては違反になる可能性も。そのため車に合ったバルブを選ぶ事がおすすめです。

スイッチを10万km目安に交換する

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3つ目はスイッチを10万km目安に交換する事です。

スモールスイッチになりますが、10万kmを目安に交換する事で防げます。

経年劣化により直ぐにとは言えませんが、
使い続ければいつかは壊れます。

だいたい10万kmを超えてくると色々な部品が壊れてくるのでそれに合わせて交換することで防げます。

ヒューズをたまに点検する

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4つ目はヒューズをたまに点検する事です。

ヒューズは、【必ずこのタイミングで壊れる】というのが言えません。

あくまで過電流が流れた際にパーツを保護して壊れる。つまり問題がなければ壊れる事はないので、時々点検をしながら確認するといいでしょう。

このように、部品によって適した対策をすれば完全に点灯しなくなる前に防ぐことができます。

やり方も覚えれば簡単なので、ぜひ自分の
知識として吸収してみてください。

正しい原因を知りトラブル回避に役立てよう!

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この記事では、ポジションランプが点灯
しない原因について紹介しました。

記事でもわかる通りその原因となるのが

ポジションランプがつかない原因①球切れが原因②ヒューズ切れが原因③スイッチの故障が原因
対処方法球切れの場合はバルブを交換するヒューズ切れは同じA数のヒューズに取り替えるスイッチの故障はスイッチレバー本体を交換する

仮に

・面倒だから後で
・ヘッドライトが点けば問題ないでしょ

こういった理由から、後回しにすれば
無灯火違反】にもなりかねません。

違反になれば当然、反則金や点数の減点にも
なりかねないので余計な出費が増えるだけ

のちのち面倒なことにならない為にも、記事を参考に早い段階で解決して安全なカーライフを送りましょう。

また、もし突然付かなくなるのが嫌という方は以下の対策を心がけるのもおすすめです。

・電装品の追加をしすぎない
・バルブの寿命を目安に交換する

・スイッチを10万km目安に交換する
・時々ヒューズを点検する
今回の記事以外にも知識をつけたい方は、【ポジションランプの知識”よくあるトラブルや車検・違反・交換方法まとめ”】を元にまとめているので参考にしてみてください。
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