発炎筒・発煙筒の違いと2つの使用目的″車で使う際に役立つのはどちらなのか″

工具・道具
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発炎筒と発煙筒。どちらも緊急時に役立つパーツで、本来は目的に応じて使い分けています。

ただ、興味のない方からすると名前が似ている
事から同じものでは?と考える方も少なくないでしょう。

ですが一見似ているようで実際は全くの別物。知らずに使えば逆に危険を誘発するリスクもあるので、事前に把握しておくことが大切です。

この記事ではそんな発炎筒について、2つの違いや役立つ場面・車で役立てるにはどちらなのか詳しくまとめてみました。

この記事でわかる事
✅発炎筒について
✅発炎筒と発煙筒の違い
✅2つはどんな時に使うのが最適なのか?
✅車で役立てるならどちらがいいのか
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そもそも発炎筒って何?

車にとっての発炎筒は、助手席足元に設置された赤色の筒状の道具。

発炎筒は赤い炎の光を発するもの
発煙筒との違いは炎もしくは煙

発炎筒は赤い炎の光を発する

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正式名称は【自動車用緊急保安炎筒】と呼ばれるもので、赤い光を放つ炎を上げることで周囲への存在を知らせます

使い方もとっても簡単。先端の蓋を外すと白いキャップが現れるので、キャップを外して裏側の擦り板同士でこすり合わせるだけ。

こすり合わせる事で赤い光を放つ炎を上げます。

※実際に使い方については、【車の発炎筒とは?使うタイミング2つや使ってはいけない場所・実際の正しい使い方を解説】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。

車の発炎筒とは?使うタイミング2つや使ってはいけない場所・実際の正しい使い方を解説!
車の発炎筒の使うタイミング2つや使ってはいけない場所を解説。後半では、実際の使い方の手順もまとめているので参考にしてみてください。

発煙筒との違いは炎もしくは煙

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似ている名前で発煙筒ってのがあるみたいだけど何が違うのかな?

炎もしくは煙の違いだね。

・発炎筒は赤い光を放つ炎を上げるのが特徴
・発煙筒は大量の煙を吹き上げるのが特徴

簡単に言えば着火した際炎が出るか煙が出るかの違いですね。

2つはどんな時に使うのが最適か?

ここからはどんな時に使うのが最適かについて。

発炎筒は車の事故やトラブル
発煙筒は救助要請

発炎筒は車の事故やトラブル

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発炎筒は緊急時路肩に停車した際に、
後続車もしくは周囲に危険を知らせる為のもの

その際に赤い光を放つ炎があがるのが特徴で、
名前の通り筒状の中から炎が発火するイメージ。

特に

踏切で立ち往生
高速道路で事故やトラブルを起こした

こんな場合に発煙筒を使うことで第二・第三の事故を未然に防ぎます。

発煙筒は救助要請

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逆に発煙筒は救助要請。

・山岳事故
・海難事故

などが起きた際に、発煙筒をつける事で大量の煙が発生。

大量の煙が発生する事で離れた距離にいる人に事故を知らせる事ができます。

まとめると

発炎筒赤い炎の光を発する事で後続車に危険を知らせる。第二・第三の事故を防ぐ。
発煙筒大量の煙を吹き上げる事で狼煙を上げる。救助要請の意味がある。

車で役立てるなら

最後は車で役立てる場合は発炎筒と発煙筒でどちらがおすすめなのか。

発炎筒一択
発煙筒は車で使うと逆効果になる

発炎筒一択

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まず結論で言えば車で役立てるなら発炎筒一択です。

理由は車に車載の義務がある為。

三 使用に便利な場所に備えられたものであること。


第64条(非常信号用具)より

保安基準第64条により、『使用に便利な場所に備えられたものであること。』と記載があります。

つまり、発炎筒の場合は車内に積んでおかないと車検にも影響を与える事になります。

車検については【車検に求められる発炎筒5つの条件と”受かるために出来る対策”】で詳しくまとめているので参考にしてみてください。

また赤い炎の光を後続車に知らせるという点で、夜間でも認識しやすい発炎筒が役立ちます

発煙筒は車で使うと逆効果

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逆に発煙筒は車で使うのにはおすすめしません。

理由は大量の煙。煙を上げる事によって、周囲に煙が広がるので視認性を悪化させる事になります。

仮に車で役立てると画像のように視界を塞ぐの
で危険を知らせる以前に周囲が見えなくなります。

その結果として起こるのが第二・第三の事故。

そもそも前方が見えない時点で事故車両を認識できません。事故車両を認識できない+前方の視界不良で事故を誘発する

このことからもわかる通り、発煙筒よりも発炎筒の方が車で役立てる事ができます。

2つの違いや正しい使い道を理解して緊急時に役立てよう

以上、発炎筒と発煙筒の違いをお伝えしました。

記事でもわかる通り、発炎筒・発煙筒の違いは炎もしくは煙。

発炎筒赤い光を放つ炎があがり後続車からの被視認性を高める。緊急時路肩に停車した際に、後続車に危険を知らせる。
発煙筒火薬を用いて点火することによって大量の煙を吹き上げ狼煙を上げる。山岳事故や海難事故の
際に大量の煙を発生させ危険を知らせるのが目的。

つまり2つの違いは

・発炎筒は赤い炎で後続車に危険を知らせる
・発煙筒は煙によって事故を知らせる

簡単に言えば炎が出るか煙が出るかの違い。また、車で使う場合は発煙筒よりも発炎筒の方が最適。

発煙筒は煙を上げる事によって周囲に煙が広がるので視認性を悪化させる。前方が見えない事で事故車両を認識できない上に前方の視界不良で事故を誘発する。

逆に発炎筒は赤い炎の光を発する事で、夜間にも後続車に認識させる効果があります。

よくある質問Q&A

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Q.発炎筒と発煙筒どちらを車に積むべき?

A.車載義務のある発炎筒です。


Q.発炎筒の期限が切れても車検に影響はありませんか?

A.いいえ。期限切れは車検に通らないので注意しましょう。期限については、【車の発炎筒″有効期限や未使用品の処理方法・代わりに回収できるお店5選を解説″】でまとめているので一緒に参考にしてみてください。


Q.発炎筒は一度使ったら使えませんか?

A.はい。一度きりなので再度使用はできません。もし再使用した場合は【LEDタイプの発炎筒】のがおすすめ。

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