今回ご紹介するのはウインカーがつかない原因について。
ウインカーと言えば、右左折したい場合にレバーを倒す事でバルブが点灯して周囲に知らせる役割があります。
こんな感じ↓
ですが、ふとウインカーを点灯させようとレバーを倒した時(右または左)にウインカーが反応しないというトラブルが起きる事があります。
本来であればレバーの倒す向きに応じて反応するのが一般的ですが…
何故か点灯しない。
点灯しないからとそのまま乗れば走行に支障をきたす場合もありますし、何しろ違反になってしまうのでおすすめできません。
ではこんな場合にはどんな事が原因で起きてしまうのでしょうか?
今回の記事では、『つかなくなる原因や対処方法が知りたい。』こんな方向けに4つの原因を元に詳しくお伝えしていきます。
✅ウインカーがつかない4つの原因
✅実際に起きた場合の対処方法
✅防ぐために出来る事
ウインカーがつかない原因は主に4つ
まずタイトルにあるウインカーがつかない原因について。
同じ車に長く乗っていると、ウインカーが気づいたら点かなくなったという経験がある方がいるかと思います。
OFF状態ならわかりますが、ウインカーレバーを倒しても反応しない。一体どうして?と不安になる事でしょう。
ですが、つかないのには何かしらの原因があり
解決しない限りは点灯する事はありません。
こんな場合には
・ヒューズ切れ
・ウインカーリレーの故障
・ウインカーレバーの故障
球切れ
1つ目は球切れです。
バルブの球が切れる事によって、
スイッチをONにしても点灯しなくなります。
理由は簡単で電気が遮断される為。
通常時であれば、スイッチレバーを倒す事で電源がバルブ側に流れて点灯と言う流れですが…
球切れが起こると、同じようにスイッチを倒したところで電気が途中で遮断されるので点灯する事がありません。
ただこれはあくまで球切れが原因だった場合。
必ずしも球切れで直る訳ではないので、
他の原因も知っておく必要があります。
ヒューズ切れ
2つ目はヒューズ切れです。
ヒューズが切れる事で点灯しなくなります。
理由は電気が遮断されるため。
ヒューズというのは、本来保護
回路の役割を持つパーツ。
過電流が流れた場合に、電装品を守って
自らが切れることで保護するものです。
保護する点ではありがたいパーツですが、
問題は自らが切れるという点。
切れる=繋いだ先に電気がいかなくなるので、
途中で遮断されることになります。
繋いだ先は当然バルブ、つまりは
ウインカーです。
電気が遮断されるといくらスイッチを
倒しても点灯しなくなります。
ウインカーリレーの故障
また、ウインカーリレーが故障する事で
つかなくなる場合もあります。
どうしてリレーでつかなくなるの?
リレーでウインカーの点灯や点滅を制御しているからだね。
例えるなら4極リレーをイメージ
するとわかりやすいです。
四極リレーは、常時電源とACC電源を繋ぐことで切り替えをできるようにしています。
本来なら常時電源に直接繋ぐと電気が切れなくなるので、エンジンオフでもついたまま。結果、バッテリー上がりになることも。
しかし切り替えができるようになることで、エンジンOFFでは電気が遮断。ACCに繋ぐと電気が入る仕組みに変更ができます。
イメージとしてはウインカーリレーも同じです。
通常時は反応しない。レバーを左右に動かす
ことで右や左で点滅するようになります。
つまり、ウインカーがつかなくなるのは故障により反応しなくなるからですね。
ウインカーレバーの故障
4つ目はウインカーレバーの故障です。
レバーが故障することでウインカーが点灯しなくなります。
理由は流れるはずの電気が遮断されるため。
本来ウインカーレバーというのは、切り替えることで中で接点がON/OFFする仕組みになっています。
・OFFにすると接点が遮断され電気が流れない
これが本来の仕組みですが…
故障すると常に消灯状態になるので
ONにしてもつかなくなります。
4つのうち原因を特定するには?
続いて原因を特定する方法です。
4つの原因についてはわかったものの、どうやって見分けるのか?というのは分かりにくいですよね。
そこで以下で詳しく解説していきます。
レバーを左右に動かして確認
1つ目はレバーを左右に動かして確認する事です。
レバーを左右に動かして確認することで、
・球切れ
2つを確認できます。
2つを確認した時に、ウインカーが
点灯した場合は正常であると言えます。
ちなみにこの場合で見分ける方法は?
テスターで電気の流れを見ることだね。
ウインカーのコネクター部分に
テスターを当てる。
テスターを当てた時に電気の流れを確認出来れば、スイッチの故障はまず有り得ない。
それでも点灯しない場合は球切れが原因となります。
ヒューズにテスターを当てて確認
2つ目はヒューズにテスターを当てて確認する事です。
ハザードと呼ばれるヒューズの金属部分に
テスターを当てて確認します。
または、ヒューズを引っこ抜いた時に切れて
いればヒューズが飛んだことがわかります。
ウインカーリレーの音を確認する
3つ目はウインカーリレーの音を確認する事です。
ウインカーリレーは上記でも言ったように、レバーを左右に動かす事で右や左で点滅するようになります。
その際に、「カチッカチッ」と音が同時にします。
そのため、音がならなければウインカー
リレーを怪しみましょう。
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4つの箇所が原因でウインカーがつかなくなった場合の対処方法
では、もし4つの箇所が原因でウインカーが点灯しなくなった場合、どのような対処をすればいいのか?
簡単ではありますが方法を見ていきましょう。
ウインカーの球を交換する
1つ目のウインカーの球を交換する事。
球切れの場合は、同じ電球もしくは社外品に
交換することで対処ができます。
ただ社外のLEDに交換する場合は注意が必要で、そのまま交換するとハイフラになってしまう為別途で対策が必要になります。
ハイフラに関しては以下でまとめているので参考にしてみてください。
ウインカーレバーの交換をする
2つ目はウインカーレバーの交換をする事。
ウインカーレバーの場合は、レバー1式を
交換することで解決ができます。
分解して内部の接点を磨くことで接触が回復することもありますが、手間を考えるなら交換した方が早いです。
ちなみに、ウインカーレバーはスモールスイッチとも連結しているので、交換する場合は【スモールスイッチの交換手順と車に取り付けるまでの簡単な方法!】を参考にしてみてください。
ヒューズを交換する
ヒューズが原因の場合は、ハザードのヒューズを交換することで解決します。
ハザードは15Aになっているので、
同じく15Aのヒューズを差し込みましょう。
この時、間違っても大きいヒューズは使わないようにね。
なんで?大きいのなら余裕があるから大丈夫じゃないの?
耐えられる容量が変わるから実はダメなんだよね。
よく
・余裕を持って大きいのに
という方が少なからずいますが、
この方法はおすすめ出来ません。
理由は配線が電流に耐えられなくなるため。つまりは過電流と呼ばれるものですね。
本来であれば間にヒューズがあるので、それ以上の電気が流れた場合にヒューズが変わりに切れて保護になります。
ですが、容量を大きくするとヒューズが反応しないので
そのまま配線側に電気が流れることになります。
結果として電流に対して配線が耐えられなくなり
発火⇒配線が燃えることになります。
これで大丈夫だろうと軽く考えても、実際は
取り返しのつかない事になるので注意が必要です。
なので必ず正しいヒューズに交換をしましょう。
ヒューズの交換方法については、やり方を以下記事でまとめているので参考にしてみましょう。
ウインカーリレーの交換
ウインカーリレーの場合は、リレーを交換する
ことで解決ができます。
リレーはヒューズボックス付近に取り付けられていることが多いので、ボックス付近を探して交換しましょう。
トラブルを回避するために出来る対策
ここからはトラブルを回避する
ために出来る対策について。
少しでもウインカーがつかない
原因を減らすために対策を紹介します。
ウインカーの球切れ点検を定期的に
1つ目はウインカーの球切れ点検を定期的に行う事です。
毎日とは言いませんが、月一程度でウインカーの確認をすることでふとした時に球切れを発見する事ができます。
ウインカー点検のやり方についても1人でもできる簡単な方法があるので、手順を覚えて実践してみるといいでしょう。
バルブの寿命を目安に交換する
2つ目はバルブの寿命を目安に交換する事です。
主に電球に関して。
バルブも消耗品なので、寿命に合わせて
交換することで点灯不良を防げます。
目安として
・LEDなら3〜10年
いずれかを目安にするといいでしょう。
ちなみにおすすめとしてはLEDですが…
先にも言ったようにそのままLED化するとハイフラ(高速点滅)になるので、交換する場合には対策が必要です。
そのままLED化してもハイフラにならない方法ってないの?
そんな人には抵抗内臓のウインカーがおすすめだね。
抵抗内臓ウインカーは名前の通りバルブ内に抵抗が内蔵されているのが特徴で、ハロゲン⇒LEDに交換してもハイフラになる事がありません。
※抵抗内臓タイプについては、以下でおすすめをまとめているので参考にしてみてください。
ハロゲンоrLEDどちらに交換するかはそれぞれ
ですが、自分の車に合わせて使うといいでしょう。
スイッチを10万km目安に交換する
3つ目はスイッチを10万km目安に交換する事です。
ウインカースイッチになりますが、10万kmを目安に交換する事で防げます。
経年劣化により直ぐにとは言えませんが、
使い続ければいつかは壊れます。
だいたい10万kmを超えてくると色々な部品が壊れてくるので、それに合わせて交換することで防げます。
ヒューズをたまに点検する
4つ目はヒューズをたまに点検する事です。
ヒューズは、【必ずこのタイミングで壊れる】というのが言えないので、時々点検をしながら確認するといいでしょう。
このように、部品によって適した対策をすれば完全に点灯しなくなる前に防ぐことができます。
やり方も覚えれば簡単なので、ぜひ自分の
知識として吸収してみてください。
正しい原因を知りトラブル回避に役立てよう!
以上、車のウインカーがつかない4つの原因と
症状を解決する為の対処方法を解説しました。
今回の記事のおさらいです。
・ヒューズ切れ
・ウインカーリレーの故障
・ウインカーレバーの故障
・ヒューズにテスターを当てて確認
・ウインカーリレーの音で確認する
・レバーの故障は本体を交換する
・ヒューズ切れはヒューズを取り替える
・リレーの場合はリレー本体を交換する
・スイッチを10万km目安に交換する
・時々ヒューズを点検する
記事でもわかるように、ウインカーが
点灯しないのには主に4つの原因が該当。
原因に合わせて対処をする事で点灯しない原因の解決へと繋がります。
ウインカーには必ず原因があるので、まずはどんな原因で点灯しないのか明確にしたうえで正しい対処を心がけましょう。